どんな面接だと志望度がアップする? 転職者の本音を聞いてみた


企業も求職者も、選考の過程で重視しているのは面接ではないでしょうか。面接は、お互いを知り、選んでもらうための重要な機会。求職者側は、面接時にどんな点を見て働きたい会社を選んでいるのでしょうか。
 
これまで3回以上の転職活動を経験し、数多くの選考の場を見てきた男女3名を集めてオンライン座談会を実施。過去の面接を振り返りながら「印象的だった面接」や「求職者が面接に求めること」など選考時の感想をざっくばらんに語ってもらいました。
 
どんな面接をすれば入社意欲を高められるのか、求職者の本音からそのヒントを探ります。
 

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【参加者プロフィール】

山口さん…30代半ば、女性。数カ月前に転職し、現在4社目。映像制作からキャリアをスタートし、広告制作、旅行系サイトの企画マーケティングを経験。現在はアプリのコンテンツ企画を行う。
 
佐々木さん…40代半ば、女性。数カ月前に転職し、現在5社目。メーカー営業、ウェブディレクター、新規事業企画などを経験し、現在は経営企画マネージャーとして新規事業企画を行う。
 
中村さん…40代前半、男性。半年前に転職し、現在6社目。システムエンジニアとして、インターネット系企業を渡り歩く。出戻り経験あり。
 
※全て仮名

 
 

職種によって違う? 印象的だった面接方法


――今までの面接で印象的だったものはありますか。
 
中村 僕はシステムエンジニアなので、筆記試験のときに出されて書いたプログラムコードについて、面接のときにディスカッションをするという実技がありましたね。
 
――そのときは、どんな点を中心にディスカッションしたのですか?
 
中村 どうしてこういうコードを書いたのか、この問題がこう変わっていたら、どうやって直しますか? といった内容などです。
 
佐々木 思考力を問われているんですか?
 
中村 ですね。あとは多分、技術力チェック。仕様をちゃんと理解しているかの確認だと感じました。ほかには、サーバ構成やアーキテクチャなどを板書して説明したこともあります。論理的か、コミュニケーション能力はあるか、といったところを見られたのでしょうね。エンジニア採用では、こういった試験はよくありますよ。
 
山口 へえ! 職種によって様々ですね。今働いている会社の面接では、ディスカッションが多くて楽しかったです。アプリを開発する会社のコンテンツ企画職なので、上司に当たる方々と「このアプリについてどう思う?」という話をしました。話している内に、実際に働いているところを想像できたのはよかったです。
 
――具体的な業務の話ができると、入社したあとのイメージがつきやすいですね。
 
山口 事前に、企業側からアプリの感想を聞きたいと言われていたこともあり、ちゃんと使った上で、良い点や課題点、解決案をセットで話しました。より深い会話ができましたね。
 
佐々木 企業側はうれしいかもしれませんね。熱量が伝わってくるし。
 
山口 求職者からの熱意に真剣に向き合ってくれる企業とは、良い面接ができる気がします。

面接を受ける女性

 
 

他社も受けているからこそ重要! 面接のスケジュール感


――みなさん、今の会社に転職されてからそれほど時間がたってないとのことで、面接の記憶も新しいかと思います。
 
山口 現職の採用面接は4回ありました。最初に上司に当たる人が出てきて、そのあと部門長という順番です。1次面接で現場の方と話せたので、業務内容について具体的に聞くことができて、とても楽しかったのを覚えています。
 
中村 そういえば、面接に人事が出てくることってあまりないような気がしますね。
 
佐々木 確かに。人事はあくまでファシリテーターというイメージです。あとは、長年培った勘で「この人辞めそう」というのを見極めていたり……。
 
山口 人手不足の企業だと、現場はすぐにでも人が欲しいから、「一定のスキルがあればとりあえずOK」と判断しがち。「長く働いてくれるのか」や「人としてどうか」については判断が甘いイメージがありますね。
 
――1次、2次と面接を重ねる中で、最終結果を知る前に辞退することはあるのでしょうか。
 
山口 私はほとんどないです。2次面接以降を受ける場合、内定までもらったうえで、他の企業と比較して決めたい。でも今回の転職は例外で、志望動機が強い方の会社がトントン拍子で進んでしまったんですよ。
 
中村 スケジュール調整が早かったってこと?
 
山口 そうなんです。現職の会社はどんどん次の面接日程を決めてくれたのに、もう1社は一週間以上、間が空いたりして。
 
佐々木 ああ、面接のスピード感は大事ですよね。
 
山口 今回はその2社が特に志望度が高かったので、どちらも内定をもらった上で条件交渉をしたかったんです。そこでスケジュールの催促をしたのですが……。
 
佐々木 もう、そこで冷めますよね。
 
山口 はい。良い会社でしたが、スピード感が違うと思いました……。しかも、他社の選考状況を聞かれて「最終面接まで行っている」と答えたら、2次面接後に人事が出てきて「すぐ最終面接に進んでほしいです」と急に迫られたのも困りました。おそらく他の選考が順調に進んでいると知って「他社に取られちゃう」と思ったのかな、と。ほったらかしだったのに、いきなり「結婚してください!」みたいな感じで言われて(笑)。
 
――いきなり「結婚してください」は、いい例えですね。
 
山口 「現場の人が足りていないから、是が非でも欲しい!」という焦りが伝わってきたことも、気持ちが冷めた一因でした。1つの会社だけ受けているわけじゃないし、人生の転機になるかもしれない重い選択を転職活動期間は行っていることを想像してもらいたいです。思い返すと、入社まで至った会社は「前向きに検討しています」など、面接後に人事から何かしらメッセージをもらっている気がします。
 
佐々木 「何カ月先でも待ちます」とか言われると、嬉しくなっちゃいますよね。逆に、いくらでも代わりはいるから、と感じさせられると、こちらも引いてしまいます。
 
山口 そうそう! 本当に「入社して欲しい!」というのを前面に出してコミュニケーションしてもらいたいと思いました。
 
中村 なるほど、そういう考え方もあるんですね。僕は逆に、選考辞退や内定辞退をあまりしたことがないんですよ。
 
山口・佐々木 ええ! どういうことですか!?
 
中村 だいたい面接でフィーリングが合わないところは落ちます。それに、複数内定をもらったことがないんですよ。
 
――複数社受けているのに、ですか?
 
中村 いくつか候補があっても、最初に会ったところでフィーリングが合えば、トントン拍子に話が進みます。他の選考を進めようと思っても、1社から内定をもらったら大体そこで活動も辞めてしまうので……。これまで内定をいただいて断った会社は1社か2社くらいですかね。
 
――その1社や2社を辞退した理由は何ですか。
 
中村 断りたくなったわけではなく、より良い会社が見つかったから、ですね。行ってみて、これはヤバいと思ったのは、社内が臭かった会社です。これは論外です(笑)。
 
佐々木 わあ……清潔感がないのは辛い。
 
中村 唯一、面接時に会社の中へ入った瞬間「入社しないぞ」と思いましたね。
 
――それはごもっともです(笑)。

 
 

お決まりの面接作法は逆効果? 求職者が面接に求めていること


――ところで、みなさんは面接の中でどういった対応をされると「いい会社だな」と感じますか。
 
山口 やはり現場の人が最初に出てくるかどうか、が大きい気がします。最初に実際の業務について話ができると、業務への理解も深まりますし、良い面接と感じられます。
 
佐々木 私はNGポイントや会社の良くない点などを最初に明かしてもらえると好印象です。しかもそれを現場のマネージャーから聞くと、「現場が課題意識を持っているなら改善の余地がありそうだな」と感じます。
 
山口 本当にそれこそ、“リアル口コミ”ですよね。求職者にとっては、1次面接でどれだけ“リアル口コミ”を仕入れられるかが、2次面接でより深い話をするためにも重要な気がします。逆にルーティンのような面接をされると、印象は良くないですね。
 
中村 1次面接と2次面接で同じ話をされた経験、僕はないですね。
 
山口 面接のお作法じゃないですけど、自己紹介して、職務経歴を話して、志望動機を言って……そういうのを2次面接でする必要があるのかなって思ってしまうんです。
 
中村 時間がもったいないという感じですか?
 
山口 もったいないですよね。社内で1次面接の内容を共有していないのかな、と。
 
佐々木 重複するけれど、応募者の口から直接聞きたいという思いがあるのかも。
 
山口 深堀りしてくる質問が違うなら良いと思います。面接官もテンプレートだけではなく、自分ごととして質問してくれるとうれしいです。意欲の高い応募者ほど、たくさん準備してきています。面接は一方が試すのではなく、お互いのマッチングをはかる場なので、企業側も「知りたい」という気持ちを出してもらえると好印象ですよね。

 
 
 

TEXT:ミノシマタカコ
EDITING:Indeed Japan + ノオト

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