圧迫面接と思われないためにはどうすればいい?


面接で応募者の本音を引き出すために、つい厳しい質問をしてしまうこともあるでしょう。しかし、面接官にその気はなくても、応募者から圧迫面接と判断されてしまうと、採用活動に支障をきたすばかりか、企業イメージを損なうことにも繋がります。圧迫面接と思われないために企業側が注意すべきことは何か? 採用・面接アドバイザーの川村稔さんが解説します。

 
 

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圧迫面接とはどのようなものか


圧迫面接とは、本来は応募者のストレス耐性を評価するために行なわれていたものです。たとえば同じ質問を何度も執拗に繰り返したり、わざと素っ気ない対応をしたり、あえて応募者の発言を否定したり、その手法は様々。
 
しかし近年では、悪評がインターネットを通じて流布しやすく、企業側にとってマイナスが大きいため、手法としての圧迫面接は廃れつつあるのが実情です。応募者の職務適性を評価するために、面接官は裏付けとなる具体的な出来事などを確認しますが、これが応募者から圧迫面接と誤解されてしまうことがありますので、細心の注意を払わなければなりません。

 
 

圧迫面接と思われるリスクのある質問例


面接官の側に圧迫面接の意図がなくても、応募者に誤解をあたえてしまう可能性がある質問は少なくありません。その具体例をいくつか見ていきましょう。

 
 

◆「他にはどこの会社を受けていますか?」


自社の他にどこを受けているのか、あるいはすでに内定を得た会社があるのかといった、就活状況に関する質問は応募者から敬遠されるものです。不必要に内情を探られることに不快感を覚える人は多いので注意すべきでしょう。

 
 

◆「家族構成は? 長男・長女ですか?」


プライバシーに踏み込んだ質問は就職差別につながりやすいため、厚生労働省が定める採用のガイドライン「公正な採用選考の基本」で配慮すべき事項として記載されています。特別な意図がないかぎりはできるだけ避けるべきでしょう。なかには将来、親の介護を理由に離職する可能性を疑い、「長男・長女ですか?」といった質問をする企業もありますが、家庭環境は人それぞれなのでこれは無意味。ただ相手に不信感をあたえてしまうリスクしかない質問は、あらかじめ排除しましょう。

 
 

◆「お子さんはいますか?」


残業の可否につなげるために、女性の応募者に対する確認事項としてありがちな質問ですが、こちらも就職差別につながる可能性があるため避けたほうが無難です。育児との両立を目指す人にとっては、単なるプレッシャーにしかなりません。もしそれがハンディキャップにならないのであれば、「弊社には保育施設もありますが、利用されますか?」と説明をするなど就業環境をアピールすることから始めれば、働きやすい職場として印象も大きく変わるでしょう。

 
 

◆「前(今)の会社を辞めた理由は何ですか?」


応募者が前職にどのような不満をもって辞めたのかは、採用側にとって重要な情報です。しかり、離職理由に何らかの負い目を感じている応募者にとっては、その理由を繰り返し聞かれるのは大きなプレッシャーになるので注意すべきでしょう。

 
 

圧迫面接を避けるための注意点


大前提として、面接官はできるだけ穏和な態度と口調を心がける必要があります。もし、応募者が質問の答えに窮している場合には、別の角度からの質問に切り替えて助け舟をだすなど、おだやかなムードを維持する気遣いをしましょう。
 
また、応募者への質問は事前に精査し、なぜその質問をする必要があるのか、意図や理由を明確にしておくことも重要です。逆に言えば、合理的に説明ができない質問には意味がなく、不要な誤解を招くリスクがあります。
 
それでも面接官が職務を遂行するために、時には似たような質問を繰り返さなければならない場面もあるでしょう。そこで面接開始時にあらかじめ、「入社後に適性を発揮できるか確認するために、何度か同じ質問を繰り返すことがあります」とことわりを入れておくことは大切です。また、対話の内容によっては面接終了時にもう一度、「何度か同じ質問をしましたが、これは適性を知るためで他意はありません」と念を押しておけば、誤解は避けられるでしょう。

 
 
 

<取材先>
採用・面接アドバイザー 川村稔さん
人材開発会社にて30年間、SPI型適性検査のコンテンツ開発や職務適性分析(営業、SE職、技術職、地方自治体などの行政職他)、各試験(個人、集団、討議などの面接と筆記、適性検査、論文)の設計を務める。現在は駒澤大学経済学部非常勤講師、採用面接官指導と面接官受託を中心に、新人、中堅職員、管理職、コミュニケーション、対人分析、OJT、マネジメント、人事考課者面談などの研修講師を務め、自らの採用面接官指導経験を伝承するサイトを開設し、後進の指導も行なう。株式会社ミナアス・障がい者就労支援事業運営法人顧問。
 
TEXT:友清 哲
EDITING:Indeed Japan + ノオト


 
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