社員の成長を促進する 「成果の出る」社内研修の作り方


「社員の成長のために研修を実施しても、普段の仕事に生かされていない」「内容は良かったのに、数日経つと忘れられてしまう」そんな社員研修の悩みを抱えている企業は多いのではないでしょうか。企業の経営課題や社員の属性に応じた多様な研修の企画、コンサルティングを手がける、株式会社スプリングボード代表取締役社長の足立晋平さんに、効果的な研修の作り方について伺いました。

 
 

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「動機付け」「ニーズに即した内容」「行動へのブリッジ」が鍵


――社員の成長のために研修を実施しても、研修内容が普段の業務に生かされないことが多いのはなぜでしょうか。
 
研修の成果が出ない原因として、主に次に挙げる要因があると考えられます。
 
まずは、社員への「動機づけ」が十分でない場合です。「忙しい時に、現場を離れてわざわざ研修なんて……」と後ろ向きの姿勢のまま受講しては、集中して研修に取り組むことは難しいですよね。事前に上司や研修を企画した部署から、受講者に研修の目的をしっかりと説明し社員に理解してもらうことが大切です。
 
研修の内容が相応しくない場合も、もちろん上手くいきません。著名人や業界のトップ企業から講師を招いて研修することもあるかと思います。それ自体は悪くないのですが、受講者は「いい話だったけど、現実にはうまくいかないよね」「うちの会社では難しい」と感じてしまうこともあります。自社の課題や、社員のニーズにマッチした内容の研修内容になっているか、企画段階でていねいに検討しましょう。
 
――研修への動機付けや内容は問題なかったのに、業務に生かされない要因についてはいかがでしょう。
 
研修内容は会社の現状に合った素晴らしいもので、社員もやる気にあふれ、「とても勉強になった!」と好評だったのに、数日後には学んだことをすっかり忘れている……ということもあります。それは研修に、学んだことを業務に生かすための橋渡し――「ブリッジ」が用意されていないためです。
 
たとえば、研修の最後に「あなたは、この講義を生かして明日から具体的に何をしますか?」と問いかけて、考える時間を設けるといったことです。学びを日常の業務に紐付ける仕掛けを研修の中に盛り込んでおく必要があります。

 
 

社内研修の企画が社員全体の成長につながる


――ビジネスに関するセミナーや研修を提供してくれる企業も多くあります。手間のかかる社内での研修を行うよりも、社外の研修を活用した方がいいと考える企業もあるようです。
 
ある分野の最先端の知識を学ぶなら、社内だけでは限界がありますから社外研修を活用することが有効でしょう。また、新卒社員のマナー研修のように、どの企業でも必要となる一般的な知識やノウハウを学ぶ際にも適しています。
 
しかし、先ほどもお話ししたように「一般論」や「あるべき姿」を学ぶ研修ばかりでは、実際の業務に生かしきれないことが多いものです。研修を自社固有の課題に対応した学習機会としたい場合や、会社の理念や文化を伝えることを目的とする場合には、外部に丸投げにせず社内で研修の企画や運営をするべきでしょう。
 
――通常業務に加えて、社内で研修を作るのは大変ではないのでしょうか。
 
研修の企画や運営は時間もかかりますし、確かに大変です。一方で、社内で研修を作り上げていくことには、企業にとって大きなメリットもあります。
 
研修にあたっては自社の課題を深掘りしたり、理念を再確認したりする機会になります。また、研修資料作成や人前での話し方の練習などを通して「研修で人材育成する側」が成長する機会にもなるのです。
 
――研修を受ける社員はもちろん、研修を企画する社員にとっての学びの機会になるのですね。
 
その通りです。最初は上手くいかなくても、研修作りを繰り返すことで講義やグループワークなどのノウハウは社内に蓄積されます。すると、より良い研修を実施することが可能になりますし、主体的に学び、考えて行動する社員が増えていくのではないでしょうか。

 
 
 

<取材先>
株式会社スプリングボード 代表取締役社長 足立晋平さん
人材育成支援サービス、生産性を向上させるためのキュレーションサービス等独自のサービスを通じて中堅・大手企業の組織活性化や人材育成の支援を手がける。
 
TEXT:石黒好美
EDITING:Indeed Japan + 笹田理恵 + ノオト

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