自社に合う人材が見つかる「面接チェックシート」の作り方

採用面接では、限られた時間で応募者を正確に評価しなければいけません。そのときに重宝するのが、応募者の評価項目や評価基準などをまとめて記した「面接チェックシート」です。面接官はこれに沿って質問すると、客観的な評価がしやすくなります。ただし、シートの内容次第では、面接が形骸化する可能性も……。そこで今回は、人事・採用コンサルティング業を手がける株式会社シンクエー代表取締役の井上則男さんに、面接で活用できる面接チェックシートの作成方法などを伺いました。
 
 

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面接チェックシートを作成するメリット、留意点

面接チェックシートを作成するメリットは、採用したい人材像を社内共有できることです。チェックシート作成時は、あらゆる部署のメンバーと「自社にはどういう人がマッチするのか」を話し合います。そうすることで、求める人物像の認識を合わせ、面接官ごとに評価ポイントが変わるのを防ぎます。
 
ただし、面接チェックシートの作成には注意が必要です。というのも、あらゆることが気になるあまり項目を細分化しすぎると、面接の目的が採用ではなく、シートのチェックを正確に行うことになってしまう恐れがあるからです。
 
たとえば、面接官の中には「“好感の持てる笑顔”は4、“表現力の素晴らしさ”は3……」と点数をつけることばかりに集中する人が出てくるかもしれません。こうした面接で高く評価されるのは、「面接」という儀式を上手にこなせる応募者になってしまいます。こういった事態に陥らないよう、採用担当者は面接チェックシートの作成段階から注意を払いましょう。

 
 

自社オリジナルの面接チェックシートの作成方法

面接チェックシートは、以下の手順で作成しましょう。
 
(1)求める人物像を明確にする
 
自社で活躍できそうなのはどんな人材か、社内で話し合います。このとき、採用担当者だけではなく、管理職や中堅社員、若手社員にもヒアリングしましょう。同時に、各部署で成果を上げていたり、チームを盛り上げたりするキーパーソンも話し合いに加えます。このように、あらゆる立場の人と話し合うことで、より具体的な人物像がイメージできるようになっていきます。
 
話し合いでは、「採用するときに譲れない軸」を明確にします。たとえば、接客業の募集であれば「笑顔をつくれる人」「人と話すのが好きな人」などは譲れない軸になるでしょう。軸を考えるときには、社内で活躍している特定のスタッフをイメージするのも有効です。

 
(2)求める人物像に沿った評価項目を、思いつくままに書き出す
(3)書き出した項目をグループ分けする
 
続いて、(1)で明確にした人物像に関連するキーワードを書き出していきます。その数は膨大になると思いますが気にせず書き出し、それをグループ分けしてください。
 
たとえば「よく笑う」「元気のよい挨拶」といった項目をグループ分けする場合、「エネルギーを感じる人」というグループにまとめます。これを評価項目として設定すれば、チェックシートの留意点につながる「評価軸が細かくなること」を防げるでしょう。

 
 

◆評価項目の点数化

面接官が大勢いて「点数を付けないと、応募者の序列をつけにくい」という場合は、各項目を5段階などで評価し、その合計得点で判断するのも一つの手です。ただし、点数主義になりすぎると、応募者のプラス面を見逃す可能性が高くなります。点数はあくまでも目安として、それだけにこだわらないようにしましょう。
 
 

◆「メモ欄」を設ける

チェックシートの各項目にはメモ欄を追加し、「引き寄せられる話し方をする」など、応募者に対して感じた印象を書き込めるようにします。こうすることで、面接終了後にメモ欄をもとに面接官同士で話し合うことができます。「コメント欄」ではなくあくまで「メモ欄」とするのは、面接官に「提出用の整った文章を書かなくてもいい」という印象を与え、思いついたことを即座に書きやすくするためです。
 
 

作成した「面接チェックシート」を活用するコツ

作成したチェックシートを最大限に活用するため、採用担当者がさらに工夫できることが2つあります。
 
 

◆社内の人で試してみる

作成したチェックシートを使い、実際に社内で活躍する人を評価してみましょう。これにより、盛り込むべき項目の漏れを確認できます。たとえば、「チェックシートで評価してみたら、仕事のできるAさんの評価が高くなかった」場合、「Aさんの得意な“分析力”を評価項目に盛り込もう」など、具体的な改善点が見えてきます。
 
 

◆面接官と共有する

応募者との採用面接の前に、面接官とチェックシートを作成した意図や目的を共有します。面接に慣れていない人にもチェックシートに込めた意味を理解してもらい、評点をつけることだけに終始しないよう気を配りましょう。
 
 

面接チェックシートをアップデートする

理想的な面接チェックシートには、求める人物像を判断するための項目が網羅されています。そのためにも、まずは「求める人物像」を明確にしなければいけません。その過程を経ることで、世間一般で言われている「良い人材」ではなく「自社にマッチする人材」とはどんな人なのか、改めて考えることができます。
 
面接チェックシートをきちんと準備することで、応募者の魅力を見逃さない面接を実施できるはずです。一度つくったチェックシートは、次回の面接に向けて関係各所の意見を取り入れながら細かく見直すなど、常にアップデートしていきましょう。

 
 
 

<取材先>
株式会社シンクエー 代表取締役 井上則男さん

 

TEXT:流石香織
EDITING:Indeed Japan + ノオト


 
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