求職者が会社に求める条件はコロナ禍で変化した? 転職経験者に聞く


新型コロナウイルス感染症が世界規模で流行した2020年。日本国内でも生活様式や価値観は大きく変化しました。働き方や採用活動もその一つです。今後、企業は採用活動でどのような条件や魅力を訴求すると、求職者のニーズにマッチするのでしょうか? 今回はコロナ禍で転職活動を経験した4人に、転職する際に重視した条件や情報収集の仕方などについて伺いました。

 

求人を掲載

お仕事をお探しの方は こちらから検索

【参加者プロフィール】

安東さん…社会人2年目。老舗企業から人材系スタートアップに転職。全く違う職場環境に戸惑いも。
 
井上さん…社会人3年目。新卒ではメーカーの販売促進部に配属。転職後はクリエイティブ系の制作会社でスキルアップ中。
 
梅木さん…社会人4年目。前職は客先に出向するエンジニア。転職後は社内システム管理などのバックオフィス業務を担当。
 
恩田さん…社会人6年目。マーケティング職でキャリアを積み、ライフスタイルの変化から転職を決意。転職先では社内初の広報ポジションに。
 
※すべて仮名

 
 

コロナ禍が転職を後押しするきっかけに


——まずは、転職のきっかけを教えてください。
 
梅木 新卒で入社した会社に3年間勤めたので、スキルアップを目的に「そろそろ転職しようかな」と考えていた矢先、新型コロナウイルス感染症が流行し始めました。転職を考えはじめた当初は会社に不満はなかったんですが、コロナ禍でリモートワーク対応の遅れに不信感を持ち、そのことも転職を後押しした形ですね。
 
安東 その不信感、私も感じました。前職はいわゆる安定企業だけど、社内の体制が古く自分に合わないなと感じていて。入社直後から漠然と「転職したいな」と考えていました。でも、働き始めたばかりだし給与や福利厚生が手厚かったので……。そんな状況でコロナ禍になったのですが、在宅勤務やリモート会議の導入に半年くらいかかったんですよね。時代に沿って柔軟な対応ができないことが決定打になって、転職を決意しました。
 
恩田 私は結婚がきっかけで、去年の夏から転職を考えていました。前職の仕事にはやりがいがあったけど、忙しかったので。「家族と過ごす時間を大切にしたいな」という気持ちが徐々に大きくなっていったのが転職の理由ですね。
 
井上 私は新型コロナウイルスが流行していなかったら、転職しなかったかも。メーカーで販売計画を担当していたんですが、コロナ禍でリモートワークが始まってから、できる仕事も少なくなってきて。「この会社でずっと働いていていいのかな」という思いが強くなりました。業界的にかなり打撃を受けたこともあって、勤めていた会社の早期退職者の募集に応募しました。
 
——転職を決めたとき、どんなキーワードで転職先を検索しましたか?
 
恩田 働き方を変えたかったので、転職活動を始めた当初は定時で帰れそうな「事務職」や「在宅勤務」で検索しました。でも、コロナ禍で在宅勤務やリモートワークを導入する企業が増えたので、前職のスキルを生かせる「マーケティング」関連のキーワードに変更して今の会社を見つけました。
 
井上 前職の業務は業界に特化しすぎていたので、スキルが生かせる転職にとても憧れます! 私は前職とは違う職種に就きたかったので、「未経験OK」で検索して、そこからやりたい業界を選んで、クリエイティブ業界にたどり着きました。
 
安東 「未経験OK」って書いてあると、異業種への転職活動をしていても安心感がありますよね。私は「ライター」や「ディレクター」など、気になる職種を具体的に検索してみたんですけど、実務経験を求められて断念したケースが多かったです。
 
梅木 僕はスキルアップが転職の目的だったので、まずは前職同様「IT業界」で検索しました。次に「東京」「自社サービス持ち」など、エリアや仕事内容を限定。コロナ禍を経験して、毎日出社しなくてもいい職場で働きたいという気持ちが強くなり「在宅勤務」や「リモートワーク」を新たな条件にしました。

 
 

コロナ禍で見えてきた仕事に対する条件の変化と企業の姿勢


——コロナ禍によって、会社に求める条件や働き方は変化しましたか?
 
梅木 2019年末に転職活動をスタートした時は、仕事のやりがいを重視していたんですけど、新型コロナウイルスが流行し始めたことで、求人が減ってしまうのではないかと焦りを感じるように。やりがいを最優先にはせず、「出向がなく自社で働けること」や「毎日出社しなくても仕事ができること」などの勤務条件で選ぶようになりました。
 
井上 コロナ禍になる前はそんなに気にしなかったけど、今なら重要に思えることってありますよね。私は公共交通機関を極力利用したくなくて、「自転車で通える範囲」も条件にしました。まさか本当に自転車通勤するようになるとは(笑)。
 
恩田 私は企業の体制や対応力をチェックするようになりました。例えば、オンライン面接をするときの取り組み姿勢から企業の考えに差が出るなって。面接官が個々のパソコンからログインしてスマートに選考が始まる会社もあれば、画面の向こうの会議室に人事と部署の責任者、若手社員が集まって面接するような会社もありました。なかにはリモートに慣れていなかったり、若手社員が上司のPCのお世話をしていたり(苦笑)。そういう会社は、入社してからも自分に合わないかもと思って、選考途中で辞退させていただきました。
 
安東 若手が上司のお世話をしないといけない会社は嫌ですね(笑)。私も会社の古い体制が嫌で転職活動を始めたので、リモートワークへの取り組み姿勢や環境への適応力はチェックしました。あとはどんな環境でもコミュニケーションを円滑に取れる職場がよかったので、風通しの良い社風も重視していました。

 
 

求職者は企業のSNSをチェックしている

 
スマートフォンを見ている男性


——コロナ禍で転職先の情報はどのようにチェックしましたか?
 
安東 私が気になる会社は、製品ではなくコンサルティングなどサービスがメインだったので、業務内容がいまいちよくわかりませんでした。さらにオンライン面接なので、社内の雰囲気を知ることも難しくて……。だから転職サイトの口コミをチェックしたり、リファラルしてもらった友人に社風を聞いたりしました。
 
梅木 すべてを信じるわけではないですが、やっぱり口コミは気になりますよね。僕も転職サイトで社内の雰囲気や社員にどのくらい裁量権がありそうか確認しました。会社の公式サイトやブログも細かく目を通しました。
 
恩田 私は会社の代表のSNSをチェックしました。会社の社風やカラーは代表者に集約されているのかなと思って。あとは、志望企業に近い業界の知人に、その会社のサービス内容や同業他社との差別化ポイントを聞きました。
 
梅木 SNSは気になりますね。企業や自社製品の公式アカウントのフォロワーが、2桁しかいないところもあって、大丈夫かなって気になりました(笑)。
 
井上 ついチェックしちゃいますよね! 私は少人数の会社を見ていたので、代表の名前を検索して、Facebookの投稿からプライベートや人となりも含めて自分に合うかを確認しました(笑)。クリエイティブ系の会社を志望していたので、その会社の過去の実績や作品もチェックして、方向性を理解しました。
 
安東 給与や福利厚生も大事ですが、私は最終的に代表の想いや会社が目指すビジョンに対する共感で入社を決めました。コロナ禍の会社の変化や取り組みを自社で発信できるコンテンツやSNSが運営されていると、双方にギャップのない転職・採用活動ができるのではないかなと思いますね。特にコロナ禍では直接会って話す機会が少なくなるので、人事の方にはぜひ取り組んでほしいです!

 
 
 

TEXT:ユウミ ハイフィールド
EDITING:Indeed Japan + ノオト

準備はできましたか? 求人を掲載

*ここに掲載されている内容は、情報提供のみを目的としています。Indeed は就職斡旋業者でも法的アドバイスを提供する企業でもありません。Indeed は、求人内容に関する一切の責任を負わず、また、ここに掲載されている情報は求人広告のパフォーマンスを保証するものでもありません。