ベンチマーキングのメリットや種類、ポイントを徹底解説

著者Indeed キャリアガイド編集部

投稿:2022年10月10日

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社内の業務やプロセスなどを自力で改善する企業に対し、自社の経営指標を競合他社と比較し、各企業や業種で効果的な方法を分析する、ベンチマーキングと呼ばれる手法を活用する企業もあるでしょう。

ベンチマーキングを実践すれば、業績改善や売上アップなど、さまざまなメリットが得られる可能性があります。

この記事では、ベンチマーキングとは何かを説明し、ベンチマーキングのメリットや種類、ベンチマーキングを実践する際のポイントをご紹介します。

ベンチマーキングとは

ベンチマーキングとは、主な経営指標を測定し、結果を社内の他の部署や競合他社と比較する手法で、実践すれば、自社の強みと弱みを把握し、社内の業務プロセスを改善しやすくなる可能性があります。

企業がベンチマーキングを実施する際は多様なアプローチが考えられますが、基本的な目的としては業績や収益の改善、顧客や従業員の満足度の向上などが挙げられます。

ベンチマーキングの7つのメリット

ベンチマーキングを実践すると、次のような7つのメリットが得られるでしょう。

1. 業績が改善する

ベンチマーキングを定期的に実践すれば、社内で改善の余地がある部分を特定して、社内全体の業績改善が可能になります。企業のビジネスが商品の製造販売かサービスの提供かを問わず、当てはまるメリットだと言えるでしょう。

ベンチマーキングを通じて改善できる要素としては、広告宣伝やマーケティング、営業やカスタマーサポートなどが挙げられます。

自社と同じ業種や分野の中で、特に業績が優れている企業を分析することで、他企業の業績が自社よりも優れているかどうかを検証し、その結果をもとに自社の業務の改善を推進できる可能性があります。

競合他社の業績を正しく評価できるようにするには、次のような項目の検討が大切です。

  • 自社と同じ業種や分野の企業はどの程度の業績を挙げているか?

  • 優れた業績を達成している企業の成功の秘訣とは何か?

  • 他企業が実践している経営手法の中で、自社にも取り入れられるものは何か?

2. 経営目標を明確化できる

定期的なベンチマーキングを実践することで、自社の経営目標が明確になる場合があります。

また、競合他社が成功を収めている理由を把握できれば、目標と達成基準を設定し、革新的なアプローチを導入して、各目標の到達度を正しく数値化する上で参考になるヒントが手に入るでしょう。

なお、目標の到達度を測定した結果、市場の変化や社内の新しい制度への対応が必要になったときは、目標の修正を忘れないことが大切です。

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3. 業績アップのチャンスが新しく生まれる

ベンチマーキングが重要になる理由としては、事業の拡大や業績の改善を後押しするチャンスが生まれることも挙げられます。特に、経営が行き詰まっている企業や、思ったように事業を拡大できない企業にとっては、重要なメリットかもしれません。

ベンチマーキングを実践して、改善が必要な部分を明らかにすれば、同じ業種や分野の他の企業に負けない成長や業績アップを達成できる可能性があります。

また、他の企業で優れた成果が出ている部分を分析することで、業績をアップさせるチャンスを活かすためのプランを作れるようになるでしょう。

4. 営業活動の成果が向上する

売上が増えれば社内全体の業績も大きくアップしますが、営業活動の成果を把握するために必要な情報がないと、業績アップが難しくなる恐れがあります。

ベンチマーキングを実践することで、自社の営業活動に関するデータを把握し、同じ業種や分野で優れた業績を収めている企業と比較できる可能性があります。

その際は、他社の売上高、他社の営業部門の規模や従業員数、競合企業と他の大企業の間の提携関係の有無などを検証することが大切です。

ある企業が自社よりも高い売上を達成している場合、理由としてはさまざまな要因が考えられますが、主な要因としては製品の広告宣伝やマーケティング、リピート顧客に対する特典の提供、製品やサービスを販売している地域やチャネルなどがあるでしょう。

また、その企業の内部事情についても考慮が必要かもしれません。競合他社の営業部門が高い成果を挙げている理由を分析すれば、業績アップのために社内で変えるべき部分を判断しやすくなる可能性があります。

5. 従業員のモチベーションが上がる

定期的なベンチマーキングは、従業員の基本的なモチベーションを引き出し、業績アップに向けた努力を促す絶好のチャンスになる可能性もあります。

ベンチマーキングを通じて従業員のモチベーションを高めるには、競合他社の各部門の成果を分析し、結果を自社の同じ部門と比較して、競合他社に負けないように目標を設定するのが効果的な手法だと言えるでしょう。

従業員の目標を設定する際は、成果を数値で測定できる現実的な目標を立てることで、従業員全員が自分に期待されていることを理解し、各自が目指す目標を認識できるようになるでしょう。

また、従業員の努力や成果を認め、モチベーションを維持させられるように、社内表彰などの制度を導入すると効果が上がる場合があります。

6. 競合他社の状況を詳しく把握できる

ベンチマーキングが重要な理由としては、当然ながら競合他社の状況を詳しく把握できることも挙げられます。競合他社の事業運営の方法や、高い業績を挙げている理由を把握すれば、自社の業務のアプローチを広げ、社内全体の生産性や業績を改善することができる可能性があります。

また、競合他社の経営指標によっては、事業運営に影響が生じている場合もありますが、経営指標を確認することで、その会社ならではのバリュープロポジション(価値提案)を判断しやすくなるでしょう。

7. 製品の質を改善できる

ベンチマーキングは、自社の製品の質を測り、改善する上でも活用できる可能性があります。

たとえば、競合製品の耐久力の分析や、競合他社の顧客満足度の測定を行い、その結果を踏まえて自社の製品に適した原材料を調達したり、カスタマーサービスのアプローチを改善したりすることで、総合的な満足度を向上できるでしょう。

ベンチマーキングの種類

ベンチマーキングには、主に次のような種類があります。

  • 業績ベンチマーキング:重要業績評価指標(KPI)を測定し、業績予想と業績目標の差を明らかにする手法

  • 社内ベンチマーキング:社内の複数の部署から集めたデータを比較する手法

  • 社外ベンチマーキング:自社のデータを競合他社のデータと比較する手法

  • プロセスベンチマーキング:特定の業務プロセスに関する質的データを集める手法

  • 戦略(競合)ベンチマーキング:自社と競合する優良企業を分析し、その企業と同じ水準のサービスやプロセスを目指そうとする手法

ベンチマーキングを成功させるためのポイント

ベンチマーキングを実践する際に意識しておきたいポイントを見ていきましょう。

改善の余地がある部分を判断する

社内のプロセスのあらゆる部分を対象として、ただ成果を向上させようとするよりも、改善の余地がある具体的な部分を狙った方が効果的な場合があります。

社内で思ったように成果が出ていない部分に注目し、対応する部署や要因を対象としてベンチマーキングを行うことで、他社との競争で優位に立つことができるでしょう。

たとえば、社内に改善すべきところが多かったとしても、カスタマーサービスの充実に取り組めば、業界のトレンドに乗り遅れないようにすることができるといったケースが考えられます。

高い業績を挙げている企業を探す

ベンチマーキングでは、自社と同じ業種や分野で高い業績を収めている企業を探すことが大切です。

また、自社とは別の業種で優れた業績を挙げており、自社と同様の課題を経験している企業に注目し、課題をどう乗り越えているかを分析することも役立つでしょう。

対象となる企業を選ぶ際は、企業に関して公開されているデータをチェックすると共に、別の情報源を参照して、データが正しいかどうか確認すると良いかもしれません。

業績を改善するためのプランを作る

競合他社の分析を実施した後は、業績を改善するためのプランを作り、社内で実践することで、ベンチマーキングの効果を引き出し、社内全体の業務の成果を改善しやすくなるでしょう。

プランを実践する際は、成果を測定した後、必要に応じてプランを修正できるように、手順の統一や作業の管理が必要になる場合があります。

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