【気になるおシゴト探訪録】柔道整復師の仕事内容や特徴、向いている人などを聞いてみた

著者Indeed キャリアガイド編集部

更新:2022年10月18日

投稿:2022年1月23日

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「ほねつぎ」「接骨師」として広く知られている柔道整復師。一体どんな仕事をしているのでしょうか?

実際に柔道整復師としてキャリアを積んでいるKさんに、仕事内容やその実態、向いている人などを、JOYとナタリー博士が聞いてみました。

JOYとナタリー博士 by Indeed

柔道整復師とは?

JOY:柔道整復師ってどんなことをするの? 

​​Kさん:「ほねつぎ」「接骨師」として広く知られている柔道整復師は、患者の日常生活で起こる外傷の治療、スポーツのケガの治療(捻挫、骨折、脱臼、打撲、挫傷など)、交通事故のケガの治療(捻挫、打撲など)を行います。

ナタリー博士:柔道整復師が行うケガの治療は、整形外科の治療とどんな違いがあるのでしょう?

Kさん:整形外科は外科的なアプローチをするため、基本的にはレントゲンやMRIなどの画像診断にもとづいて治療し、必要に応じてオペも行います。一方、柔道整復師は筋肉をゆるめたり、ストレッチを施したりと筋肉に対するアプローチで治療を行います。

たとえば、骨折などの大きな外傷、重症度が高い症状は外科や整形外科の治療対象になり、日常生活で負った突き指、階段の踏み外しによる足の捻挫、交通事故でも出血を伴わないようなケガであれば整骨院が治療を行います。

ナタリー博士:なるほど。柔道整復師は、直接筋肉に働きかける手当てを施すのですね。

Kさん:そうですね。整形外科でレントゲンを撮り、症状が改善しないから整骨院に通うパターンもあれば、逆に、整骨院の先生が診て整形外科での診断を勧めることもあります。

JOY:実際の業務にはどんなことがあるの?

Kさん:初診の患者は、まず問診と触診で治療部位を確定し、エビデンスにもとづいた説明をしてから治療を始めます。また、再診の患者は、初診のカルテや治療計画にもとづき治療を行います。基本的には立ちっぱなし、座りっぱなしがよくないため、緩和するようなストレッチや日常的なウォーキングなど、症状をもとに生活のアドバイスもします。

ナタリー博士:日々の体勢改善も治療の1つなのですね。

Kさん:はい。ほかにも、私は整骨院を経営しているので、店舗前の掃き掃除、店舗内の拭き掃除やアルコール消毒の設置確認、洗面所やトイレなどの水回りの掃除に加え、患者個人のカルテ管理、月末の保険請求業務など事務仕事も自分で行っています。

JOY:どんな人と一緒に仕事をすることが多いの?

Kさん:柔道整復師はBtoCのビジネスです。従業員を雇っていれば事務のスタッフと関わることはありますが、基本的には患者相手のビジネスなので他業種の人と関わることはあまりありません。

JOY:お仕事中は患者一人ひとりと向き合う時間が多いんだね!

ナタリー博士:患者によって異なる症状をきちんと理解するためにも、高いコミュニケーションスキルが求められそうだね。

柔道整復師になるには?

ナタリー博士:柔道整復師になるためには、資格などは必要なのですか?

Kさん:柔道整復師は、医師や看護師に準じる国家資格を取得する必要があります。都道府県知事が指定した専門の養成施設(3年間以上修学)か文部科学省が指定した4年制大学に通い、規定の学科と実技を修めたあと、年1回の試験で合格すれば厚生労働大臣免許の柔道整復師の資格を得られます。

JOY:やっぱり国家資格がいるんだね〜!

ナタリー博士:プロの証だからこそ、患者も安心して診てもらえるんだね。

JOY:柔道整復師にはどんな人が向いているの?

Kさん:優しい人、人付き合いが好きな人、患者の立場になって考えられる人が向いています。ただし、患者と親身になりすぎると、患者の苦しみや悩む気持ちに入り込みすぎてしまい、こちらがメンタルを病んでしまうこともあるので、程よい距離の取り方ができることが大事です。


ナタリー博士:辛さに寄り添いつつも、メンタルはフラットな状態を保つ。冷静に治療を行うために必要なことですね。

Kさん:そうですね。あとは、社会人経験がある人は、対人関係の経験が豊かで患者との接し方が上手い傾向があるので、長続きしやすいと思います。実際に、学校の実習でも患者との接し方を見られるのですが、社会人経験がある人の方が評価も高いように思います。

JOY:違う業種で働いてきた経験が活きるんだね!

柔道整復師の実情は?

ナタリー博士:柔道整復師の仕事はどんなところにやりがいを感じますか?

Kさん:患者から「良くなりました」と言われる瞬間が特に嬉しいですね。以前、部活でスポーツをしている学生がケガで通っていたのですが、後日大会で優勝したと報告をしてくれたときは本当に嬉しかったです。

最近は、長時間の勉強で首と肩が張るからと通う受験生も多いのですが、整骨院に通い身体の張りをほぐすことで勉強に集中でき、志望校に合格したと報告を受けることもあります。

小学生の頃から大学生になった今まで身体を診ている子もいて、老若男女、いろんな患者のQOL(クオリティオブライフ)を上げられる仕事だと感じますし、地域の人々の身体を治療して健康にする仕事だから、社会貢献している実感も得られます。

JOY:自分の技術一つでみんなのQOLを上げられるなんて、格好いいな〜!

Kさん:JOYくんの言うように、柔道整復師は、スペースとベッドがあれば自分の身一つでできる仕事。もし独立開業してうまくいかなくても、実績と腕があれば雇ってくれる整骨院はたくさんあるので、そういう意味で安定している仕事だと思います。

患者が家族や友人知人を紹介してくれることや、口コミサイトを見て患者がきてくれることも、自分の治療や患者との接し方が間違っていないと実感できて嬉しいですね。

ナタリー博士:患者との一対一の関係性で成り立つ仕事だからこそ、嬉しい反応もダイレクトに受け取ることができるのですね。

JOY:大変なことや苦しいことはあるの?

Kさん:私は自分一人で整骨院を経営しているので、忙しいときは体力的に大変です(笑)。そのため、年を重ねてもできるか不安はありますが、年配の先輩方を見ると高齢でも現場に立って仕事をしているんですよね。人と接することが好きで、親身になって患者を治療している人は高齢になってもみんな笑顔で仕事をしているので、自分もそうなりたいです。

JOY:素敵!

ナタリー博士:笑顔で仕事をし続ける先輩たちの姿は励みになるね。

JOY:柔道整復師になるためにどんなことを意識しておいたらいいの? 

Kさん:患者の身体が放つシグナルを察知できるよう、柔道整復師の治療範囲外のことにも敏感でいられるといいと思います。

実際にあった例だと、患者から「3日前から頭が割れそうに痛い。もともと偏頭痛持ちだけど、いつもより痛みがひどい」と言われ、身体の張りの状態にしては痛みが強い様子だったので専門の病院で精密検査を受けることを勧めた結果、くも膜下出血の初期症状で即入院だったことがありました。

ナタリー博士:普段から身体を診ている患者の異変に敏感でいたからこそ、思わぬ病気に気付けたのですね。

Kさん:はい。柔道整復師は、地域医療の一端を担っています。私自身、あくまで治療の入り口と捉えて、自分一人で治療を完結させるだけでなく、周囲の病院と連携して整骨院では診れない症状は紹介したり、専門的な病院で検査を勧めることは意識しています。

患者の症状を診てそうしたケースがあると想像することも大事だし、身体を診ても原因がわからなければ「うちでは原因がわからないから専門的な検査を受けて」と言えることが大事です。

JOY:時には周囲の病院とのチームプレーも大事なんだね!

ナタリー博士:自分の持つスキルで治療するだけでなく、周囲の病院と連携して患者を治療していくことも、柔道整復師の仕事なんだね。

柔道整復師を目指すなら

ナタリー博士のまとめノート

筋肉をほぐし、ストレッチを施すなど、身体への直接的なアプローチで日常生活のケガを治療する柔道整復師。人々の健康に関わるプロとして、国家資格が求められる仕事です。体力を使う業務ではありますが、自らのスキルによって患者のQOL向上を実感できることが大きなやりがいとなります。

柔道整復師は、地域医療の一端として周囲の病院との連携も求められる仕事。患者の異変にいち早く気づけるよう、治療範囲外のことにも気を配れるようになりましょう。

JOYとナタリー博士の日々の研究成果はTwitterで見られるよ!
https://twitter.com/IndeedJapan_PR

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