キャリア目標の立て方と達成方法(10の具体例あり)
著者Indeed キャリアガイド編集部
投稿:2022年2月15日
Indeed キャリアガイド編集部は、さまざまな分野の知識を持つ才能豊かなライター、研究者、専門家のメンバーで構成されています。Indeed のデータと知見を駆使して、あなたのキャリア形成に役立つ情報をお届けします。
キャリア開発の目標は、職場でより多くの経験を積み、スキルアップするための手段です。たとえば、個人で目標を立てたり、チームメンバーと協力してスキルアップを図ることもできます。この記事では、キャリア目標が重要である理由を解説し、キャリアアップに役立つ具体例とともにご紹介します。
キャリア開発の目標が重要である理由
キャリア開発の目標は、自分のスキルやモチベーションを高めるための目標です。仕事で成功を収めるためには、個人的な関心と、スキルやパフォーマンスの目標を組み合わせることができます。たとえば、コンピュータプログラミングのスキルを高めたいと思っているときに、Webサイトの作成を手伝ってほしいと上司に言われたら、そのテーマについてもっと学んで上司の力になりたいと申し出ると良いでしょう。
キャリア開発の目標を設定することで、スキルアップを図ることができます。昇進に応募するのに十分な知識を身に付けたり、新しい能力に基づいて転職することもできるはずです。一定の期間で達成する目標を設定することで、主体性やモチベーションが高まるだけでなく、自分の職種で成長することができます。
キャリア開発の目標は、学んだ内容に基づいて迅速に生産性を上げることで、仕事を効率化できることもあります。また、キャリア開発目標を設定することで、あなたが自分の仕事に真剣に取り組み、今後も質の高い仕事をしていきたいと考えていると上司にアピールできます。
目標の立て方
キャリア目標の設定について考える際には、まず最初に長期的な目標に目を向け、それを達成するための短期的な小さなステップに集中して取り組むことが重要です。
1. 目的をしっかり定義する
自分がキャリアにおいて何を達成したいのかを、最初に明確にします。目標は一般的に、生産性、効率性、教育、自己開発の4つのカテゴリーに分類されます。製品やサービスの目標を超えたい、スピードや正確さ、一貫性、時間管理などに重点を置きたい、さらに教育を受けたりスキルを身に付けたい、コミュニケーションや人脈作り、自己認識、リーダーシップスキルなど、自分自身を高めたい、といった目標を立てると良いでしょう。
2. 短期目標を決める
その長期目標を達成するために必要な、短期目標を決定します。短期的な目標を達成するためのタスクを考え、達成に向けて進もうとする意欲を高めて、行動にプラスの変化をもたらすような活動を取り入れます。
このようなタスクは、自分が定期的に行うことが想像できる内容にし、普段の生活を大幅に変更する必要がないようにすることが大切です。集中力や生産性を高めるなど、小さなことから少しずつ変えていくと取り組みやすくなります。
3. SMARTの法則に基づいて設定する
目標を設定することは心理的な負担になるかもしれませんが、そのために使えるツールがいくつかあります。中でも、SMARTの法則はよく使われています。SMARTとは、Specific(具体的)、Measurable(測定可能)、Achievable(達成可能)、Relevant(関連性が高い)、Time-bound(期限付き)の頭文字をとったものです。
基本的に、目標は管理しやすいように小さなマイルストーン(中間目標)に分けられます。短期的なステップと長期的なステップを明確にし、それらが測定可能であることを確認して、進捗状況を把握できるようにします。
キャリア開発の目標の具体例
キャリア開発の目標を作成する際に役立つ、10の具体例をご紹介します。
1. 専門的な資格や学位を取得する
キャリア目標には、キャリアアップのために専門的な資格や学位を取得することが挙げられます。継続して学ぶことで、現在のスキルを高め、将来の昇進や転職に役立てることができます。業界によってさまざまなプログラムが用意されており、多くの教育機関が仕事のスケジュールに合わせて夜間コースを提供しているほか、通信制大学のオンライン講座などもあります。
希望する教育レベルに応じて、資格や学位の取得は短期目標と長期目標のどちらにも使用できます。たとえば、4時間のオンライン講座を修了するという短期目標や、修士号を取得するという長期目標を立てることが例として挙げられます。
従業員の成長に投資するために、専門能力開発プログラムを用意している企業もあります。業界に関するスキルを継続して学べるように、企業に専門能力開発プログラムがあるかどうか、上司や人事担当者に尋ねてみましょう。
2. 他部門の職務を学ぶ
各部門の運用方法を学ぶことで、企業への貢献度を高めることができます。自分の職務が他の部門に与える影響を理解すれば、他の部門の仕事が円滑に進むように仕事の習慣を変えることにつながります。キャリア開発の目標の1つとして、自分のチームと連携している各部門を数時間、見学することを検討してみましょう。
3. フィードバックを求める
自分に対する周囲の評価を理解するには、上司やチームメンバーにフィードバックを求めることをおすすめします。チームの価値あるメンバーになるための取り組みとして、自分の仕事ぶりを普段見ている人に建設的なフィードバックを求めると、自分の強みを把握し、伸ばすべきスキルを判断することができます。
また、何人かの同僚と定期的に連絡を取ることを目標にしましょう。可能であれば、さまざまな視点が得られるように、ビジネスの異なる分野で一緒に仕事をしたことがある同僚にフィードバックを求めます。
4. パフォーマンス指標の向上
パフォーマンス指標とは、全体的なパフォーマンスに関する行動や活動を測定するために収集されたデータを指します。仕事におけるパフォーマンス指標を高めることで、自分の効率性の高さを証明することができます。
たとえば、企業の全体的なコスト削減への貢献度や、プロジェクトを期限内に納品した割合といった指標を把握しておきましょう。これは、短期目標と長期目標のいずれにも設定することができます。自分のパフォーマンス指標を記録し、1年間で改善してきた経緯を確認すると良いでしょう。
また、肯定的な評価指標を履歴書に記載することで、昇給や昇進の要求を補足する材料にしたり、面接でアピールすることができます。
5. 昇進に応募する
自分自身に挑戦する方法として、昇進への応募があります。これは、短期目標と長期目標のどちらにも設定できます。まず最初に、自分のキャリアアップにおける次の役職を特定し、自分の資質を評価します。要件をほぼ満たしており、リーダーシップなどの追加スキルを示すだけで良い場合は、短期目標として設定することができます。さらにスキルや教育、経験を積む必要があると判断した場合は、長期目標として設定すると良いでしょう。
責任の高い職務を求めることで、新しいスキルを身に付け、継続してキャリアアップを図ることができます。昇進の準備ができたら、完了したプロジェクトをリストアップして上司と話し合い、ビジネスへの影響を確認します。また、チームを統率するなど、今後習得したいスキルがあれば、それについても言及することができます。
6. 人脈の強化
人脈構築力を強化することで、ビジネス関連の知識が高まり、業界で強力な人脈が広がります。新しい同僚に声をかけたり、他の部署の同僚と話したりすることは、人脈作りにつながります。
人脈を広げるもう1つの方法は、同じような関心を持つ人たちと新たに出会える、専門的なイベントに参加することです。人脈作りを目的としたイベントには、業界の新しい側面について学ぶことに重点を置いたり、特定のテーマやスキルにのみ焦点を当てたものがあります。
7. コミュニケーション能力を高める
明確な情報を伝え、受け取ることで、仕事の効率が上がります。書面や対人、口頭でのコミュニケーション能力を高めるために、キャリア目標を設定することを考えてみましょう。たとえば、口頭でのコミュニケーション能力を高めるためには、自信を持ってプレゼンテーションを行うことができるように、スピーチの講座を受講すると良いでしょう。
書面によるコミュニケーションも、重要な専門能力開発目標の1つです。メールは送信する前にしっかりと読み直し、その内容が明確で、誤字脱字がなく、簡潔であることを確認しましょう。文章校正ツールを導入したり、Web校正サービスを利用することで、送信するメールにエラーがなく、プロ意識の高い文面にすることができます。
8. チームワークを大切にする
チームの一員として効率よく仕事をすることで、あなたが頼りになる人材であることが上司に伝わります。現在、プロジェクトチームに所属している場合は、率先して進捗状況を確認するためのミーティングを開きましょう。
ミーティングに参加する際は、全員の話に耳を傾け、自分の意見を述べるようにします。全員の意見を参考にすることで、グループプロジェクトの協調性を高めることができます。また、同僚が問題や障害に直面している場合には、手を差し伸べるようにしましょう。
9. 自分から進んで新しい技術を学ぶ
自分がいる業界のテクノロジーを常に把握しておくことは重要です。自分の専門分野に関連する新しいソフトウェアやプログラムを学ぶことは、新しい技術を取り入れて生産性を最大限に高めようとする姿勢を示します。
また、自分のチームや上司に役立つ新しい技術を学ぶこともできます。たとえば、自分の上司が企業のWebサイトのエラーを修正する必要がある場合、エラーを見つけて修正できるようにコーディング言語の基礎を学ぶと良いでしょう。
10. Webサイトを作成する
社会人として成長するための方法の1つに、個人のWebサイトを作成することがあります。個人のWebサイトでは、仕事用のポートフォリオや履歴書、個人的なミッションステートメント、ブログなどを掲載することができます。
求人に応募する際には、自分のWebサイトへのリンクを添えておくと、これまでに達成したプロジェクトや具体的な成果についての情報も採用担当者に見てもらうことができます。また、自分の連絡先をWebサイトに掲載することで、仕事上の人脈を広げることにもつながります。
こちらの記事もおすすめです
- 社会が変わるなかでどうスキルを磨く?「シンギュラリティ」から考えるキャリア観
- 映画「川の底からこんにちは」に見るストレスの3つのサイン
- 【できる新人になりたい!】仕事ができない新人の特徴とその改善策8選
- サバティカル休暇とは?有効な活用方法、実際の導入事例も紹介
- 入社後に会社とのミスマッチが起こってしまう原因とは?予防対策も解説
- 【おれたちの仕事メシ】PRプランナーが通う清澄白河の「O2」
- 【おれたちの仕事メシ】ブロガーが通う宮崎台の「CHOCOLAT BEAR」
- 従業員研修を効果的に実施するための8つの手法
- 【真夜中の仕事】暮らしに欠かせないインフラを整備する道路工事作業員
- 【転職】Pythonでできることとは?携われる3つの職種と併せて紹介
- 【4コマ漫画でわかる】オンライン会議のメリット、デメリットを理解し、リモートワークで活用しよう!
- ITパスポート試験とは?試験日や過去問の調べ方もわかりやすく解説