キャリア開発

インセンティブ制度を導入するための4つの手順

社内のモチベーションと生産性を高めるには、従業員の満足度を向上させるのが効果的な方法です。従業員の満足度を高め、成果に対するインセンティブを支給することは、従業員の定着を促す上で重要な対策の1つであり、優秀な従業員を維持することは、事業の成果の改善につながります。そして、効果的なインセンティブ制度を導入すれば、従業員の満足度と定着率をどちらも維持できます。

この記事では、従業員へのインセンティブの支給が重要な理由と、モチベーションの向上につながるインセンティブ制度の内容について説明します。

効果的なインセンティブ制度を導入するには

インセンティブ制度の策定と導入は、次のような手順で進めると効果的です。

  1. アンケートを実施する。
  2. 合理的なシステムを作る。
  3. チームのメンバーに知らせる。
  4. フィードバックを求める。

1. アンケートを実施する

アンケートを実施することで、インセンティブのアイデアについて、具体的で詳しい意見をチームのメンバーから集めることができます。アンケートを作る際は、回答形式を選択式にすることもあれば、自由記述式にすることもありますが、チームのメンバーが自分の意見を伝えることに抵抗を感じないよう、匿名で回答できるようにするのが普通です。また、アンケートをオンラインで実施すれば、チームのメンバーが回答を記入しやすくなるだけでなく、集めた意見の整理や人数の多い回答の区別がしやすくなります。

2. 合理的なシステムを作る

インセンティブ制度を成功させるには、制度設計を慎重に行うことが重要です。インセンティブの内容を決める際は、従業員の維持やモチベーションの向上につながるものを予算の範囲内で選ぶ必要があります。また、実施期間を長くして、さまざまなノルマや目標を達成した人へのインセンティブを用意するのが理想的です。さらに、インセンティブを一人ひとりに支給するのか、グループ単位で支給するのか、あるいはその両方を組み合わせるのかも検討しなければなりません。

制度設計の際は、現実的な目標を設定すると共に、従業員のモチベーションを維持するのに十分な魅力のあるインセンティブを選ぶようにしましょう。また、大きな成果を達成した従業員に何度もインセンティブを支給できるよう、予算の承認を受けておくことも必要です。

3. チームのメンバーに知らせる

新しいインセンティブ制度が完成したら、チームのメンバーに知らせる必要があります。メンバー全員が同じオフィスにいる場合は、制度の内容を直接説明するミーティングの予定を立てましょう。制度の内容をメールで説明しても悪くはありませんが、インセンティブを受け取れる条件について詳しく質問できる環境で説明を聴けるようにした方が、メンバーから喜ばれるはずです。ミーティングの中では、インセンティブ制度の導入スケジュールや、インセンティブを獲得するために達成しなければならない目標について、詳しく説明しましょう。

4. フィードバックを求める

制度を導入してから一定の期間(1ケ月、3ケ月など)が経過したら、チームのメンバーの満足度を測るために意見を集める必要があります。制度やインセンティブの内容について建設的なフィードバックを求め、その内容に応じて適宜修正を加えましょう。

インセンティブの具体例

実際に支給するインセンティブの具体例を6種類、ご紹介していきます。

優秀な従業員を毎月表彰する

優れた成果を達成した従業員を毎月表彰することは、インセンティブの支給方法として多くの企業で採用されており、従業員が表彰を受けるために努力するという効果があります。また、オフィスの駐車スペースの優先権や、賞状などの副賞を同時に授与してもよいでしょう。中には、毎月の優秀従業員に有給休暇を追加で付与したり、在宅勤務を多く認めたりする企業もあります。

食事会に招待する

インセンティブ制度の実施期間中に卓越した成果を見せた従業員を、社内外で開催する食事会に毎週ないし毎月招待する方法もあります。複数の従業員が集まることになるので、チーム内の親睦を深める機会にもなります。

チーム全員の前で表彰する

チームのメンバー全員の前で従業員の表彰を実施すると、さまざまなメリットが得られます。たとえば、表彰を受けた従業員は自分の働きが認められたと感じ、他の従業員は自分も表彰を受けるためにこれまで以上に頑張ろうと思うようになります。優秀な従業員を表彰する場としては、ミーティングや社員用ポータルサイト、社内報などが挙げられます。

オリジナルグッズをプレゼントする

帽子やマグカップなど、自社のロゴが入った洋服やグッズがある場合は、売上目標を達成したり、優れたカスタマーサポートを行った従業員に、そのオリジナルグッズをインセンティブとして支給する方法もあります。

有給休暇日数を追加する

有給休暇の追加付与は、多くの従業員に喜ばれるインセンティブです。たとえば、一定の期間に獲得した見込み客数が最も多かった営業担当者に、有給休暇を1日追加で付与するなどのケースが考えられます。有給休暇日数の追加は、職位や部署を問わずすべての従業員にとって嬉しいことなので、全従業員を対象としたインセンティブにすることができます。

賞金を出す

ほとんどの従業員は賞金をもらえばモチベーションが上がるので、従業員の努力を最大限に引き出せるように、インセンティブ制度に賞金を含めた方がよい場合もあります。賞金を授与する場合は、どの従業員にも獲得できるチャンスがあるよう、制度の実施や賞金の支給が公平かつ一貫した基準の下で行われるようにしましょう。

関連記事:仕事に対するモチベーションを高める方法

従業員の意見を反映させることで、インセンティブ制度の効果を高めることができます。予算にもよりますが、コストがほとんど、あるいはまったくかからない制度を作ることも可能です。さらに、従業員のモチベーションや貢献意欲を向上させられるよう、複数の制度を一度に導入してもよいでしょう。

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