未経験でも転職可能?金融業界への転職に必要なスキルとは

著者Indeed キャリアガイド編集部

投稿:2021年12月6日

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**金融業界と聞くと長く続く古い業界というイメージもありますが、DX(デジタルトランスフォーメンション)化が推進され、さらに金融(Finance)とテクノロジー(Technology)を融合させた「フィンテック(Fintech)」のサービスが登場するなど新しい動きが起きています。

フィンテックは、金融サービスとIT技術を組み合わせて新たなサービスや領域を指す造語で、その市場は今後も成長するともいわれています。
そこで、本記事では金融業界の実情や転職の際に有利なスキルを紹介します。

金融業界の中途採用実情をチェック

金融業界は新卒カルチャーが強い印象があるかもしれませんが、求人情報を見てみると中途採用も多く見つけられます。

異業種で働いていても、金融業界に興味を持ったらどうでればいいのでしょうか?まずは業界についてチェックしましょう。

金融業界の特徴

金融業界はその名の通り、事業として金融を扱う業種で銀行や証券会社、保険会社があたります。

それぞれ職種としては営業やバックオフィスのほか、専門性の高い職種としてファイナンシャルプランナーやプライベートバンカーなどがあります。この専門性の高い職種については後ほど詳しく紹介します。

金融業界の特徴として平均年収が比較的高い点が挙げられます。日系企業と外資系企業でも違いますが、年収の高さは大きな魅力の1つです。

また、冒頭でフィンテックについても触れましたが、テクノロジーとの融合は保険会社でも起こっており、これを「インシュアテック」と呼びます。
金融業界がデジタルに注力しているのは、管轄官庁側が推進を促し、法整備も進めているのが理由の1つです。金融業界全体に、いま大きな動きが起きています。

中途採用増加の理由

中途採用増加の理由の1つに少子高齢化があります。人手不足のため、多くの業界で未経験者の中途採用が行われています。これは金融業界でも同じで、実際に Indeed(インディード)で求人情報を見てみると「金融 中途採用」のキーワードで1万件以上見つけられました。

もうひとつの理由が転職者の増加です。金融業界に限りませんが、総務省の発表*¹によると2019年の転職者数は351万人で過去最多でした。日本も終身雇用から人材流動化の時代へ以降しつつあるなか、金融業界から別の業界へ転職する人も存在します。

業界としては、デジタル化が進むなかで新たな人材を外から入れたいというニーズもあります。

*¹出典:総務省 増加傾向が続く転職者の状況

未経験から転職するためには

金融業界の実業と魅力が分かったところで、次は未経験からの転職について考えます。
金融業界に向いているスキルや業界ならではの専門知識を知ると、自分の転職についても具体的にイメージしやすくなります。

金融業界でも重要視されるスキル

業界未経験でも、金融業界で活躍するために必要なスキルは身につけられます。

  • 経理や財務のスキル
    経理と財務はどちらも会社のお金を扱う業務です。どちらもお金に関する仕事ですが、管理するお金の種類が違います。経理は使用したお金を管理し、財務は事業を運営するためのお金を管理する仕事です。使ったお金とこれから使うお金の違いはありますが、お金の流れを把握し、扱う経験があれば金融業界でも活かせるでしょう。

  • デジタル分野でのスキル
    金融業界でもDX化は推進されているため、財務や経理などのスキルに加え、たとえばデジタル部門や業界での経験は強みになります。システムの実装やDX分野のインフラ構築は不可欠なので、エンジニアの実務経験やIT知識が求められます。

  • コミュニケーションスキル
    コミュニケーションスキルが特に重要になるのは営業です。個人営業と法人営業のどちらにも必要です。扱う商品がお金のため、顧客との信頼関係を築いていくためにも高いコミュニケーション力が大切です。

  • 柔軟な思考力や対応力
    長く続く業界ですが、最新テクノロジーを取り入れるなど柔軟な思考力や対応力が求められる業種でもあります。法改正の動きもあり、状況が大きく変化していくため、新しいアイディアを取り入れたり、勉強したりするスキルも重要です。

  • 英語力
    人口減少による国内の市場規模の縮小から、保険サービスなどは海外進出にも力を入れています。英語が得意で海外で働きたいと言う人にとっても、魅力的な仕事です。

金融業界ならではの専門知識

次に金融業界ならではの専門知識や資格を紹介します。転職を考えている人は取得を検討してみてください。

  • ファイナンシャルプランナー
    日本FP協会が主催している「AFP資格」のほか国家資格の「FP技能士」もあり、どちらもファイナンシャルプランナーとしての技能を証明してくれます。個人の資産運用や保険などを取り扱う金融業界では適切な提案ができるファイナンシャルプランナーのスキルが役立ちます。また、入社後に取得を推奨されるケースもあります。

  • プライベートバンカー
    プライベートバンカーは主に富裕層の顧客に対し、総合的な資産管理をサポートする専門の仕事です。日本証券アナリスト協会が「プライベートバンカー資格」を認定しており、PBと略される場合もあります。富裕層には会社経営者や芸能人、医師などさまざまな職業の人がいるため、それぞれ資産に対する考えや運用目的も違います。顧客に合わせたサポートが大切になります。

  • 証券アナリスト
    公益社団法人日本証券アナリスト協会が認定しているのが「証券アナリスト」です。大きなお金を動かしたり、企業分析をしたりするために必要な知識を身につけられます。証券という言葉がついていますが、証券会社だけでなく銀行や資産運用会社でも重宝されています。

  • ファンドマネージャー
    ファンドマネージャーは金融資産を管理する仕事で、まさに投資のプロと言えます。大きなお金を動かすだけでなく、世界各国の状況を把握し、グローバルな視点で考えられる能力が求められます。ファンドマネージャーになるために必要な資格はありませんが、証券アナリストや簿記、海外の動向を把握するための英語力が必要です。

もちろん金融業界での仕事はこれだけではありませんが、これらの金融業界ならではの職種を目指す場合は、あらかじめ資格の取得や勉強をしておく方がいいでしょう。

未経験からでも準備をすれば挑戦できる

新卒カルチャーが強いと思われていた金融業界ですが、少子高齢化や転職者の増加により、状況が変わってきました。
さらにフィンテックなど世界的に注目される動きもあるので、今までよりも柔軟な考え方や他業種とされていたスキルも求められています。

転職を希望する際は、自分のスキルと興味を改めて見直すのが重要です。また、転職を実現するために有利になるスキルや経験が分かれば対策も可能です。しっかりと準備をして臨みましょう。

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