うっかりやっていませんか?男性が職場で気をつけたい3つの言動

著者Indeed キャリアガイド編集部

投稿:2021年12月1日

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職場で女性と仕事をする際、男性が気をつけるべきはセクハラだけではありません。男性が無意識の偏見から取っている言動が、女性にとって居心地の悪い状況を生み、女性の活躍の幅を狭めてしまう場合があるからです。

その偏見とは、ざっくり言うと「女性は控えめに」というものです。TIMEの記事では、「男性はリードし、女性はケアをするものといった長年の偏見により、男性が意思決定や権威、リーダーシップを示すと強い、男らしい、有能だと見なされるが、女性がそうした『男性的』な特徴を示すと嫌悪される」と説明されています。

女性活躍が推進されるなか、今後働く女性の数が減っていくとは考えられません。職場でよい人間関係を築いて信頼されるには、同僚や部下を同じ人間として尊重する意識が不可欠です。逆に言えば、そうした意識を備えていなければ、将来ますます多様化する職場で活躍し続けるのは難しくなるでしょう。

では具体的にどんな言動に気をつければよいのでしょうか。本記事では3つの言動を紹介します。

相手の話を遮らない

多くの女性が、会議の場で男性に話を遮られた経験を持っています。広く知られた例は2020年にアメリカで行われたペンス副大統領(当時)とハリス候補(現副大統領)の討論です。このとき、何度も話を遮ろうとするペンス氏に対して「I’m speaking(今、私が話してるんです)」と制したハリス氏に共感する声は多く、TIMEほかさまざまなメディアで反響ツイートが取り上げられました。

女性が話を遮られやすい傾向は数々の研究で明らかになっています。上の記事でも、男性は話す相手が女性の場合、相手が男性の場合と比べて遮る頻度が33%高い結果を示した2014年のジョージ・ワシントン大学の研究や、アメリカの最高裁で女性判事の話は男性判事に比べて3倍も遮られていると示した2017年のノースウェスタン大学法科大学院の研究を紹介しています。英語ではManterruptという、Man(男性)とInterrupt(遮る)をつなげた言葉もあるほどです。

さらにBBCの記事では、ジョージタウン大学のデボラ・タネン教授が「『女性が男性と同じぐらい話すと、男性より多くしゃべったと受けとめられる』というのはよくある現象」であり、背後には「女性は発言を控えめにするものだという思い込みがある」と指摘しています。

相手がものを知らない前提で説明を始めない

自分のよく知っている事柄に関して、男性が頼んでもいないのに教えてくる場面に遭遇する女性も多いようです。これは女性の気のせいではなく、世界的に認められている現象であり、2018年にはオクスフォード英語辞典にMansplainというMan(男性)とExplain(説明する)をつなげた新語が追加されました。

こうした言動が生まれる理由として、武蔵大学の北村紗衣准教授は現代ビジネスの記事で「女性は男性より劣っているから、自分自身のことについてきちんと判断ができない、という偏見がある」と指摘しています。今の時代にそんな風に考えるわけがないと思うかもしれませんが、意識しないレベルで偏見が刷り込まれているからこそ言動に表れるのでしょう。

「言い方が悪い」と論点をすり替えない

「内容は正しいと思うけど、言い方が悪い」と言われた経験のある女性も世界中に存在します。女性が真剣になると「怒っている」と言われるケースは古今東西多々あり、その結果多くの女性が「感情的だと言われないように」「偉そうだと思われないように」と意見の伝え方に気を使ってきました。

この問題の本質は、自分が心地よく感じる言い方を要求する行動自体が上下関係を表している点です。これは何も異なるジェンダー間の話に限りません。たとえばアメリカでは「黒人は怒りっぽい」という偏見があり、怒っていないにもかかわらず「怒っている」と指摘され、意見がなかなか届かない差別構造が未だに根強く存在します。これらは「トーンポリシング(トーンの取り締まり)」と呼ばれ、相手の主張から論点を逸らす手法として知られています。

「自分には偏見がない」という過信はNG

ほかにも、頼みやすいからと女性にばかり雑用を課す、「残業大丈夫?」など女性だけ心配する、「女性から見てどうかな?」と個人の視点を求めないなど、無意識の偏見に基づいた言動はたくさんあります。そこに共通するのは、同僚を人間である以前に女性だと捉えている点です。

そうした言動をうっかり取らないためには、まず正当な理由なく属性で扱いを変えるのはNGだと肝に銘じておきましょう。もう1つ、大切なのは「自分は差別などしない」「偏見は持っていない」と思わない意識です。

冒頭に紹介したTIMEの記事では、この状況を変えるための行動として、「誰しもちょっぴり性差別主義者な部分があると認めることが、改善への重要な第一歩」だとしています。ますます多様化が進む未来の職場でも活躍する人材でいるために、本記事を読んだ今から少し意識してみましょう。

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