利益を計算するための計算式と手順

著者Indeed キャリアガイド編集部

投稿:2022年4月3日

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ビジネスを成功させるには、純損益の計算方法を理解し、その情報をもとに利益に関わるビジネス上の重要な意思決定を行う必要があります。

企業の利益や損失は、売上による利益、売上を超える支出による損失、投資による損失など、複数の状況の結果として起こります。

この記事では、純利益や純損失の意味、ビジネスでの純損益の計算が必要になる状況や理由、そして純損益を求める計算式をご紹介します。

純損益とは

純損益は、資本損益とも呼ばれ、個人や企業が資産を売却または償却したり、投資を行った結果に生じる利益や損失を指します。

純損益は、企業が事業を行うことで得ている利益や、経費を差し引いた後の残金を判断するためにも使用されます。企業の純損益には、商品の販売によって得られた収入から、その取得や生産に費やされた金額を差し引いたものなどがあります。

純損益は、投資による損益を把握する場合にも使用されます。投資による損失と利益を把握することで、投資の成果や、継続的な利益のために必要な調整を見極めることができます。

また、投資における純損益とは、投資に費やした金額と回収した金額の差を指します。

利益を計算する理由

ビジネスの純利益は、いくつかの理由から、定期的に計算する必要があります。その1つが、販売した商品やサービスで利益を得ているビジネスかどうかを判断することです。販売活動で利益を得ている場合は、そのまま事業を継続することができます。しかし、会社が利益を上げているのではなく、損失を出している場合には、利益を得るために生産手順や販売価格を調整することを検討した方が良いでしょう。

純利益は、会計年度末の全体的な価値を判断することを目的として計算することもあります。ビジネスの価値が前年度を上回っていれば、年間ベースで企業が成長していることが分かります。

利益を求める計算式

次の計算式に従って、ビジネスのさまざまな状況における純利益を計算します。

投資

[投資の初期購入価格]-[投資の販売価格]=純利益

資産

[資産の売却価格または交換価格]-[資産を得るための正味費用]=純利益

売上

[販売価格]-[生産コスト]=純利益

当期純利益

[一会計期間の総収益]-[一会計期間にかかった経費と営業費用]-[一会計期間の税金]=当期純利益

利益の計算方法

次に、純利益を計算する手順をご紹介します。

  1. 投資した資金を明確にする

  2. 収益を計算する

  3. 収益から投資した資金を差し引く

  4. 配当金や税金を加算または減算する

  5. 純利益をパーセンテージ(%)に変換する

1. 投資した資金を明確にする

投資を得るため、商品を生産するため、または一会計期間の事業運営に投入された資金を把握します。たとえば、1株1,000円の株式を50株購入した場合は、合計50,000円を投資したことになります。また、昨年1年間に事業の運営費用としてに50万円が必要だった場合、会社を維持するために50万円を投資したことになります。

2. 収益を計算する

投資、製品の販売、ビジネスを一会計期間行った結果、得られた収益を確認します。たとえば、1株1,000円で購入した50株を1株1,500円で売却した場合、収益は2,5000円です。また、1,000円で商品を生産し、2,000円で販売した場合は、販売した商品1個につき1,000円の収益が得られます。

3. 収益から投資した資金を差し引く

投資した金額と収益の金額が分かったら、総収益率から総投資額を差し引きます。たとえば、50,000円を支払った投資で75,000円の利益を得た場合は、75,000-50,000=25,000円のように計算します。

4. 配当金、税金を加算または減算する

投資先で配当金を受け取ったり、税金を支払ったりした場合は、これらを利益額に加算または減算します。たとえば、25,000円を投資して5,000円の配当金を得た場合、新たな純利益は30,000円となります。投資で得た25,000円に対して5%の税金を支払った場合は、次のように計算します。

[投資収益]×[税率]=支払った税金
[投資収益]-[支払税額]=純利益

25,000×0.05=1,250
25,000-1,250=23,750

純利益をパーセンテージ(%)に変換する

手順1~4で得られた数値を使用することもできますが、多くの企業では、純損益をパーセンテージ(%)に変換しています。手順4の数値をパーセンテージ(%)に変換するには、純利益を最初の投資額で割り、その数値に100を掛けます。たとえば、純利益が30,000円で、最初の投資額が50,000円だった場合は、次のように計算します。

30,000÷50,000=0.6
0.6×100=60(%)

この例の純利益は、60%であることが分かります。

利益の計算例

純利益の計算方法の一例をご紹介します。

ホールディングス会社は、1株あたり2,000円の株式を100株購入し、合計20万円の投資を行いました。1年後、同社はその株式を売却することにしました。ホールディングス社は、1株あたり2,500円で売却することができ、100株で合計25万円の利益を得ることができました。また、同社は投資に対する配当金として10,000円を受け取りました。この投資による純利益を計算するために、同社は以下のように計算しました。

利益-投資:250,000-200,000=50,000
利益+配当金(ある場合):50,000+10,000=60,000
利益÷総投資額×100:(60,000÷200,000)×100=30(%)

この計算から、ホールディングス会社は、株式の売却により60,000円(30%)の純利益を得たことが分かります。

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