バイト・パートの理想の通勤時間の考えかた

アルバイトやパートの求職活動をする上で、仕事内容と同じくらい重視する条件が職場までの勤務時間だと思います。
なんとなく、職場は自宅から近くて通勤時間は短い方が効率は良い、と考えがちですが果たして本当にそうなのでしょうか？

今回は通勤時間を考える上でポイントになる、長い場合と短い場合それぞれのメリットを、ライフスタイルごとにお伝えします。
無理なくお仕事が続けられるように、ぜひ仕事探しの際に参考にしてください。

学生の場合

学生は、学業との両立はマストです。シフトに融通が効く職場を探すことをおすすめします。

＜通勤時間が短い場合のメリット＞

• 学業・プライベートと両立させやすい

• 授業やサークルの時間が押しても、遅刻の心配が少ない

＜通勤時間が長い場合のメリット＞

• 電車やバスの移動中に、読書や課題ができる

• （求職中）希望する職場が定期圏内にあれば、採用される確率が高い

基本的には学業が生活の中心になるため、授業やサークル活動が終わった平日夕方からのアルバイトを探す人が多いかと思います。平日にたくさん働きたい人は、通勤時間が長くなると翌日の授業に影響が出てしまう可能性も。夜遅い時間帯のシフトを希望する人は、終電の時間は必ず確認しておきましょう。

また、稼ぎたいからといって無理をしてシフトを組むと、レポートやテスト勉強に十分な時間を取ることができずに、結果的に職場にも迷惑をかけてしまうことが考えられます。
学業とバイトの両立といった観点を持ち、まずは通勤時間が学業に及ぼす影響を考えてみましょう。

小さな子どもがいる主婦（夫）の場合

「平日の午前中のみ」「夕方まで」「扶養内」など、条件を明確にした上で仕事探しをする人が多いでしょう。通勤時間をどのように捉えるのかがポイントになります。

＜通勤時間が短い場合のメリット＞

• 保育園からの急な呼び出しなど、子どものお迎えに短時間で向かうことができる

• 家事と両立しやすい

＜通勤時間が長い場合のメリット＞

• 近所の人や知人に会いにくい

• 移動時間が気分転換や息抜きになる

子どもの体調不良による園からの急な呼び出し対応や、交通機関の遅延による遅刻など、お子さんに関する心配事を少しでも減らしたいといった理由で、自宅近くの職場を選ぶ人が多い傾向にあります。
自宅から近いと、休憩中にお昼ごはんを食べに帰宅して、少し家事をするといった時間の使い方もできるかもしれません。

ただし職種によっては、近所の人やママ友などの知人に職場で会うことや、バイトのない日に職場の人と近所で会うことも。そのため、あえて自宅から遠い職場の方がいいと思う人もいるでしょう。
また、子育てをしていると、どうしても日々の活動範囲は自宅の近隣が中心になります。日々、自分の時間を持つことが少ない主婦（夫）にとっては、移動時間が息抜きや気晴らしになるかもしれませんね。

フリーターの場合

学生や子育て中の人よりも、仕事探しにおける条件を幅広く設定できるため、譲れない条件を先に決めておいた方がいいでしょう。

＜通勤時間が短い場合のメリット＞

• 連日働いている人が多いので、通勤（移動）で疲れにくい

• 他の仕事と掛け持ちしやすい

＜通勤時間が長い場合のメリット＞

• 仕事とプライベートを切り替えやすい

• （求職中）職種や働きたい職場の選択肢が広がる

仕事が生活の中心になるので、通勤時間は短い方が掛け持ちをしやすかったり、働く時間に充てられたりと効率的に稼ぐことができます。生活費や貯金など、金銭面が理由でフリーターとして働く人は、通勤時間は短い方が得られるメリットは大きいでしょう。

例えば、資格取得やキャリアを積むことを目的にフリーターをしている人は、通勤時間にこだわらない方が、目指す仕事に関連する職場や職種を広く選ぶことができますし、移動時間が貴重な勉強時間になります。
フリーターとして働く理由によって、どちらがメリットになるのかを考えて選択すると良いでしょう。

また、通勤手段によっても時間の考え方は変わります。交通機関を利用する場合、乗車時間が短くても乗り換えが多いと、遅延する可能性が高く体力的にも負担がかかります。
自転車で5分の距離でも、徒歩だと約20分程度かかることも。悪天候の日の対応も視野に入れておきましょう。

それぞれのメリットを知った上で、よく考えて職場を探しましょう。あなたが無理なくお仕事を続けられるのかどうかを目安に選択することが大切です。