生産性の高い学習環境の10の特徴

著者Indeed キャリアガイド編集部

更新:2021年11月30日

投稿:2021年9月8日

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学習環境には、教室や屋外スペースなど、生徒が新しい情報と教材に触れる場所が含まれます。生産性の高い学習環境は、生徒の学ぶ意欲を高め、学習する習慣を身に付けられるようにするものです。生産性の高い学習環境のさまざまな特徴を理解することで、あらゆる年齢層の生徒を教える際にそうした特徴を取り入れることができます。この記事では、学習環境とは何かについて説明し、生産性の高い学習環境を整え、生徒に良い影響を与えるのに役立つ10の特徴をご紹介します。

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学習環境とは

学習環境には、生徒が学ぶさまざまな状況や文化、物理的な場所といった要素がすべて含まれます。教室で学ぶ生徒もいれば、屋外環境や学校外の場所など、教室ではない状況で学習したり、さらに知識を深める人も多くいます。

さまざまな状況に加えて、学習環境には学校や教室、グループの文化も反映されます。学習環境の文化には、生徒が教師に対してどう接するか、生徒同士はどう関わり合うか、また教師が組織をどう運営するか、などが含まれます。学習環境の質を左右する要因には、次のようなものがあります。

  • ガバナンス(組織管理)構造

  • 学校の方針

  • 生徒の個別の学習要件

  • 所在地

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生産性の高い学習環境の10の特徴

生産性の高い学習環境が整う要因となる特徴はたくさんありますが、たとえば次のようなものが挙げれらます。

1. 複数の学習モデルを利用する

複数の生徒がいれば、教えている科目についての理解度や学習スタイル、ノートの取り方や課題のやり方の好みなどはそれぞれ異なります。できるだけ多くの生徒に興味を持たせるには、複数の学習モデルを利用すると良いでしょう。いろいろな学習方法を取り入れることで、教室内における多様性が高まり、長期的にあなた自身が教育者として与える影響も向上することができます。

教室で利用できる学習方法には、次のようなものがあります。

  • プロジェクトベース(問題解決)学習

  • 探求型学習

  • ピアツーピア(生徒同士が教え合う)学習

  • 感覚的学習

  • 直接指導

  • 視覚学習

2. 教師よりも生徒の方が多くの質問をする

生産性の高い学習環境の特徴の1つに、教師よりも生徒の方が多くの質問をすることが挙げられます。好奇心旺盛な生徒は、テキストや教材に興味を持ち、他の生徒とも密接に関わる傾向があります。特定の学習単元や授業に関連した質問だけを生徒に求めるのでなく、生徒の純粋な好奇心を促し、自分の考えや意見、疑問点などを共有したいと思わせるような環境を育みましょう。

3. 回答よりも質問に価値を置く

生徒が安心して質問できるような環境を整えるには、回答を見つけることよりも、質問に価値を置くようにします。質問に価値を置くとは、生徒の質問に何らかの評価を与えることを意味します。たとえば、思慮深い質問をしたことに対して評価点を付与したり、質問をまとめてポスターを共同制作したり、インタラクティブなプレゼンテーションを行ったり、または率直に褒め称えるなどです。質問の価値を強調することで、生徒は共有することに前向きになり、学業上の難しい問題に直面した際にも、お互いに助け合えるはずです。

4. 幅広いソースからのアイデアを紹介する

さまざまな学習方法を利用することで、教室内の多様性が高まるように、幅広いソースからのアイデアを取り込むようにしましょう。プロジェクトや授業、テストのためのアイデアは、さまざまな情報源や人々、また生徒たち自身から取り入れることができます。

有用なリソースとしては、地域社会の人々や、教育現場の外にいる専門家などが挙げられます。たとえば、教えているコースに関連する業界の専門家などは良い例です。もし複数の情報源の意見が対立していたり、反対の見解を提示しているような場合は、生徒たちに多様な経験や態度、意見を教える良い機会となります。

5. 学習方法を各生徒に合わせて調整する

教室内で生産性を高める他の方法としては、さまざまな基準に基づいて、教材を各生徒に合わせて調整することがあります。学習方法をそれぞれの生徒に合わせるためにはさまざまな工夫が必要ですが、最終的な目標は、生徒がサポートを必要とする部分を見出し、得意な分野を伸ばしていくことです。教材や評価方法を各生徒に合わせることで、生徒の独自の才能や、困難を感じている点に対応することができるので、学習意欲の持続につながります。

6. 積極的な学習習慣を身に付ける

あなたは教師として、認知的、メタ認知(認知の客観的な把握)的、行動的習慣のモデルを頻繁に生徒に示しているはずです。これは、自分が手本となることで、積極的な学習習慣を生徒に教える良い機会となります。他者を観察したり間接的な方法で学ぶ人にとっては、教え方や指導方法に加え、教師の前向きな習慣を真似することは有益です。教師として示すことができる前向きな学習習慣には、次のようなものがあります。

  • 協調性

  • 発想力

  • 適応力

  • 好奇心

  • 作業の優先順位付け

  • 見直しと修正

7. 生徒が成長し、実践する機会を創出する

生産性の高い学習環境を整えるには、生徒が実際にスキルを使用し、教材の理解を深める機会を提供することが大切です。過去の課題の見直しや修正、改善を行ったり、特定のテキストを再読したり、以前に行った授業に関する演習を行ったりすることなどが含まれます。そうすることで、一度学習した内容が定着し、難しい分野の学習にも継続して取り組むことができるようになります。

内容が複雑なものは、別の角度からのアプローチや、なじみの薄い概念と比較したりして、説明してみると良いでしょう。過去に学んだことを見直し、再度演習させることで、生徒の教材に対する全体的な理解が深まり、学習を継続する意欲を高めることができます。

8. 生徒の成功のために、多様な基準を導入する

さまざまな方法や学習モデルを導入するのと同様に、学習の成功を測る基準にも生徒は多様性を求めているはずです。期待されている内容と測定方法を明確にすることで、生徒は目標を認識し、それを達成するために意欲が高まり、より生産的になります。何をもって学習の成功と捉えているかを生徒に質問することで、さまざまな意見を取り入れることが可能になり、また生徒からのフィードバックを、あなたが評価する際の採点基準の参考にしても良いでしょう。

9. 一貫性をもち、ありのままに、透明性のある評価を行う

生徒の評価方法を明確に設定したら、一貫性をもって、ありのままに、透明性のある方法で生徒を評価しましょう。生徒たちは、自分がどのように評価され、その成果について教師がどのようなコミュニケーションを取り、思いやりがあり励みになるフィードバックを提供してくれるかを意識しています。ありのままに評価を行うことは、評価を行うプロセスとしては非常に重要です。なぜなら生徒は、教師からのフィードバックを信用できると感じることで、自らの学習に取り組むことができるからです。

10. 生徒のストレス管理方法を考える

生産性の高い学習環境を整えるには、心身の健康状態を維持するよう促すことで、生徒の学習をサポートすることが重要です。学校に関連する問題を抱えている生徒は、集中力に欠け、学ぶことが困難になります。そうした場合は、生徒にストレス管理の方法を教え、積極的に学習できるよう支援することが必要です。それぞれの生徒により異なりますが、ストレス管理の方法としては、休憩時間に体を動かしたり、屋外で過ごしたり、生徒同士で交流したり、お互い助け合ったりするよう働きかけることなどがあります。

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