リーダーに必要なマネジメント能力とは?
著者Indeed キャリアガイド編集部
投稿:2021年4月15日
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キャリアを重ねて経験を積み、専門的な能力を高めていく中で、管理職へのステップアップを考えることもあるでしょう。
管理職の職務には、プロジェクトの管理、チームのリーダー、またはその両方が含まれることが多くなっています。企業が管理職の候補者を採用したり従業員を昇進させるのは、その人材が重要な意思決定を行い、会社の成果に影響を与える計画を立てたり実行する支援ができると信頼しているからです。マネジメント能力を身につければ、これらの職務を成功させることができます。
将来リーダー職に就くために準備している人も、自分の成長やスキルアップを目指している管理職の人も、これからご紹介する情報やヒント、マネジメントスキルの例を参考にしてみてください。
マネジメントに必要なスキルとは?
キャリアで活躍するために必要なスキルには、ハードスキルとソフトスキルの2種類があり、管理職として成功するには両方のスキルを身につける必要があります。
ハードスキルは、学校やトレーニング、実務経験を通して身につけることができる技術的な能力です。例えばソフトウェアエンジニアであれば、プログラミング言語に精通していることも、ハードスキルの1つです。管理職は、これらの能力を身につけて、同じスキルを磨くように他者を上手く指導することが重要です。
一方、ソフトスキルは役職や業界を問わず活かせるスキルで、管理職にとっては技術力よりも重要視されることが多くなっています。一般的に、自分の職務を管理したり、他者と交流することによって、時間をかけて身につけるものです。問題解決能力、時間管理スキル、口頭でのコミュニケーションスキルは、すべて重要なソフトスキルの例です。
特定のタスクを完了させるにはハードスキルが重要ですが、チームを指揮したり、プロジェクトを監督したり、情報に基づいた意思決定を行うにはソフトスキルが欠かせません。
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重要なマネジメントスキル
部署や業界にかかわらず身につけるべき効果的なマネジメントスキルは、大きく分けて「リーダーシップ」「計画・戦略力」「コミュニケーション能力」「整理力」の4つに分類されます。
各カテゴリーについて、具体的な例とともに見ていきましょう。
1. リーダーシップ
マネージャーの職務は、部下の仕事を監督し、共通の目標に向かってチームのモチベーションを高めることです。会議を進行したり、仕事を割り振ったり、チームや部門間のコラボレーションをサポートすることもあるかもしれません。優れたリーダーシップは、タスクを調整し、すべての関係者に指示を出して、仕事を計画通りに進め、期限までに完了させるのに役立ちます。
リーダーシップは、従業員の評価や人材開発などの管理業務を行うために必要なスキルでもあります。
リーダーシップの例
決断力
信頼性
対立の解消
建設的批判
仕事の割り振り
共感力
権限の付与
誠実さ
メンタリング
動機付け
忍耐力
人間関係の調整力
タスクの委任
チームビルディング
2. 計画・戦略力
チームを管理するにしても、プロジェクトを管理するにしても、あるいはその両方であっても、将来のビジョンを準備し解決策を戦略化する能力は、マネジメントに不可欠です。目標を設定し、達成するために最も効率的な道筋を決める際には、計画力が役立ちます。戦略的なマネージャーは、非効率な物事を見抜き、課題に対する解決策を迅速に見出します。また、課題を克服してプロジェクトを完了させるために、チームの各メンバーがどのようなステップを踏むべきかを見極めることができます。
計画・戦略力の例
適応力
ブレインストーミング
事業開発
対立の解決
批判的思考力
意思決定
柔軟性
論理的思考力
問題解決能力
戦略的思考
3. コミュニケーション能力
チームやプロジェクトを上手く導くためには、ビジネスのニーズや目標を理解し、その情報をわかりやすく伝えられなければなりません。優れたコミュニケーション能力があれば、正確な情報を適切な人に適切なタイミングで伝えることができます。コミュニケーションが得意な人は話をよく聞き、情報をしっかり記憶し、その情報を効率的に他者に伝達しています。
コミュニケーション能力の例
傾聴力
人間関係の構築
協調性
対人コミュニケーション
面接
交渉
説得
スピーチ
口頭でのコミュニケーション
文章でのコミュニケーション
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4. 整理力
マネージャーは、多くのタスクを同時にバランスよくこなさなければなりません。複数のプロジェクトのスケジュールや締め切り、会議やプレゼンテーションなどのイベントを監督しなければいけないことも多くなっています。整理力を身につけることで、仕事の進捗を把握し、ストレスを減らし、期限を守り、必要なときに必要な情報を確実に見つけられるようになります。また、仕事を整理することでワークフローが改善され、可能な限り効率的にタスクを完了できます。直属の部下への素晴らしい手本にもなれるはずです。
整理力の例
締め切りの管理
イベント調整
書類整理
目標設定
オフィス管理
プロジェクト管理
記録維持
スケジュール管理
時間管理
管理職で成功するには
管理職に就くことは、組織に有意義な貢献を行い、新たな責任を負い、キャリアを成長させるやりがいのある機会となります。初めて管理職に応募する人も、リーダーとしての経験が長い人も、スキルの向上は成功を収めることにつながります。
新しい役割で待ち受ける挑戦に準備万端の体制で臨めるよう、次の3つの方法でマネジメント能力を身につけましょう。
1. リーダーになる機会を探す
仕事における他の能力と同様に、マネジメント能力にも練習が必要です。しっかり準備できるよう、現在の役職のままリーダーとして活躍できる機会を探してみましょう。例えばプロジェクトのリーダーを申し出たり、会議の進行を担当することができます。実践は、改善すべき自分の課題を特定するのに役立ちます。プロジェクトを率いた経験から、チームに対する目標設定の経験が不足していることに気づくかもしれません。弱点がわかったら、改善できるよう時間をかけて取り組みましょう。
また、現在の仕事で小さなリーダーの機会を得ることで、上司や管理職候補者を探している先輩社員に自分の能力をアピールすることもできます。
2. 手本となる人物を探す
社内外の優れたリーダーを探し、彼らがどのように他者と接しているか、時間をかけて観察してみましょう。その人の性格や、プレッシャーの中での振る舞い、複雑な課題に直面したときの行動などに注目します。自分の管理職としての才能を育てるために、他のリーダーに指導してもらうのも効果的です。マネージャーとして成功するには時間と経験が必要ですが、経験豊富なリーダーのアドバイスは、チームを率いる上で直面するであろう障害や状況を理解するのに役立ちます。
3. フィードバックを求める
自己評価はもちろん重要ですが、他の人からフィードバックをもらうことで、自分が見落としているかもしれない改善点を特定できます。次回、従業員評価を受ける際には、自分の整理力、計画・戦略力、コミュニケーション能力、リーダーシップについて、上司にフィードバックを求めてみましょう。これらの分野における強みと弱みがわかったら、長所を伸ばしながら、改善すべき分野に取り組みます。これにより、リーダーとしての役割を果たすための準備を十分に行うことができます。
多くの社会人にとって、管理職に就くことはキャリアの転機となります。履歴書にリーダーとしての経験が書かれていれば、収入アップや、より上位の役職に就ける可能性も高まります。現在の仕事ではまだリーダーを務めていない人も、マネジメント能力を身につけることで、さまざまな職務に対処したり、課題を克服できるようになります。
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