【おしえて!シゴトのコトバ】「ユビキタス」の意味と使い方

著者Indeed キャリアガイド編集部

投稿:2021年11月4日

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「ユビキタス」って何だ?

後輩:先輩、おつかれさまです!

先輩:おつかれさま!顔を合わせるのは久しぶりだな。

後輩:うちの会社もすっかりリモートワークが定着しましたからね。

先輩:そうだな、改めてユビキタス社会のありがたみを感じるよ。

後輩:(ユビキタス……?)

「ユビキタス」とは

ユビキタス

辞書の定義は?

石田さん:「ユビキタス(ubiquitous)」は、「偏在する」「あらゆる場所に同時に存在する」という意味の言葉です。

日常的な使われ方は?

石田さん:主にビジネス系の話題で耳にする機会が多く、それ以外の日常会話で使われることはほとんどありません。

ビジネスシーンでの使われ方は?

石田さん:ビジネス系記事でユビキタスは、「生活のあらゆる場面に用いられるコンピュータ(情報端末)がネットワークで相互につながり、いつでもどこでも利用できる環境、社会」を指します。ビジネスのトレンドとしてユビキタスが取りざたされ、記事でよく見たのは、2005年前後だったと記憶しています。
今ではあまり見かけなくなりましたが、ユビキタスを死語だと切り捨ててしまうのは、少しもったいないかもしれません。

ユビキタスが盛んに取り上げられていた当時は、いまだスマホ前夜であり、生活者に身近なネットワークといえば、パソコンにLANケーブルでつながっているインターネットやガラケーのメール、企業や教育機関の内部ネットワークでしょうか。
「身の回りのあらゆるものがネットワークでつながる社会になる」とユビキタスを説明する記事を読んでも、だいぶ先の未来予想図のように感じた人は少なくなかったと思います。

一方で現在、IT系の記事では「IoT」「クラウド」「キャッシュレス決済」などはよく目にしますし、通信なら「5G」、物流や運輸なら「RFID」「MaaS」「自動運転」などもホットなテーマ。そしてこれらは、ネットワークでつながったさまざまな物事が社会に溶け込んで、いつでもどこでも利用できることを表している言葉です。
つまり、かつて未来予想図だったユビキタスは、語句そのものを見る機会は減ったものの、現在も形を変えてビジネス系記事のなかに存在しています。

ユビキタスという言葉になじみが無くても、「多分野の最先端ワードの数々が、ユビキタスの概念で一つにまとまる」と聞けば、ユビキタスの意味を知っておきたい気持ちが湧いてくるのではないでしょうか。

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言い換えたいときは?

石田さん:​​ビジネス系記事で用いられるユビキタスの意味は、「生活のあらゆる場面に用いられるコンピュータ(情報端末)がネットワークで相互につながり、いつでもどこでも利用できる環境、社会」と非常に長く、これを一言で表す日本語は見当たりません。

無理に言い換えることは避け、ユビキタスがどんなことを指しているのかを適切にとらえたうえで、ユビキタスはユビキタスのまま使うことをおすすめします。

「ユビキタス」を理解すればこう会話できる!

先輩、おつかれさまです!

先輩:おつかれさま!顔を合わせるのは久しぶりだな。

後輩:うちの会社もすっかりリモートワークが定着しましたからね。

先輩:そうだな、改めてユビキタス社会のありがたみを感じるよ。

後輩:いつでもどこでもネットがつながって、使えるって本当に便利な世の中ですね。

監修:石田知之(いしだ ともゆき)
1976年生まれ、埼玉県出身。2005年よりフリーランスの校正・校閲者に。雑誌 、Web、書籍、動画、企業の社内報など媒体を問わず日本語を読む 。『R25』『L25』『ケトル』「ダ・ヴィンチニュース」「NewsPicks Brand Design」『tattva』『Billboard Style』『LOEWE Fanzine Eye/LOEWE/You』『BiZ HiNT magazine』「東証マネ部!」『ちちぶmagazine』『広告』『acteur』ほか


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