人間関係志向型のリーダーシップとは?

著者Indeed キャリアガイド編集部

投稿:2022年10月5日

Indeed キャリアガイド編集部は、さまざまな分野の知識を持つ才能豊かなライター、研究者、専門家のメンバーで構成されています。Indeed のデータと知見を駆使して、あなたのキャリア形成に役立つ情報をお届けします。

人間関係志向型のリーダーシップは、従業員の生産性や社内の雰囲気を改善できるように、社内の人間関係の構築を重視するスタイルであり、多くの企業で採用されています。

人間関係志向型の企業やリーダーに見られる特徴や長所を理解すれば、このスタイルを自社でも目指すべきかどうかを判断しやすくなるでしょう。

この記事では、人間関係志向型の企業やリーダーによく見られる特徴や、人間関係志向型のリーダーシップの主な長所、そして人間関係志向型のスタイルを実践するためのヒントについて解説します。

人間関係志向型の企業の特徴

タスクの遂行を重視するタスク志向型の企業とは異なり、人間関係志向型の企業は、従業員の心身の健康や満足度を重視することがよくあります。

人間関係志向型の企業では、経営陣や管理職が従業員をパートナーとして大事にしており、従業員は自社で働くためにわざわざ時間を費やしてくれているという認識を持っていることが多いでしょう。

また、人間関係志向の強い企業は、従業員と良好な関係を築くことを大切にしており、従業員との関係を活かして社内の生産性を向上させようとする場合があります。

たとえば、従業員の間で生じた対立を解消し、対立によって生産性が低下する事態を防ごうとするでしょう。

さらに、こうした企業は顧客に温かく対応することに重点を置いており、カスタマーサービスの充実に力を入れている場合が少なくありません。

人間関係志向型のリーダーシップの特徴

人間関係志向型のリーダーシップは、さまざまな形を取る可能性がありますが、次に挙げる基本的な特徴は、人間関係志向型の企業と共通していると言えるでしょう。

部下の評価や表彰を重視する

人間関係志向型のリーダーは、部下の功績を認めたり、表彰したりすることの重要性を理解しています。

こうした取り組みを実践することで、部下は上司が自分の努力を認めていると感じ、継続して優れた成果を出す可能性が高くなるでしょう。人間関係志向型のリーダーは、社内表彰や給与の引き上げなど、さまざまな方法で部下の功績を尊重することを意識しています。

従業員の間で良好な関係の構築を促す

人間関係志向の強いリーダーは、タスクをこなすことより、従業員の間に良好な関係が構築されるよう促すことを重視し、同僚との関係が良好な部下は、業務の生産性や仕事に対する満足度が上がると認識している可能性があります。

業務の生産性や仕事に対する満足度が高まるため、人間関係志向型のリーダーは、タスク志向型のリーダーよりも多くの従業員や企業に歓迎されるでしょう。

コーチングを大切にする

人間関係志向型のリーダーの特徴としては、コーチングを大切にしていることも挙げられるでしょう。

コーチングによって、部下は失敗や叱責を恐れることなく、自分のスキルや能力を向上させることが可能になります。そのため、人間関係志向型のリーダーは、部下が業務の生産性や同僚との関係性を改善できるように、コーチングで指導することがよくあります。

たとえば、新入社員に厳しい販売ノルマを課すのではなく、営業担当者としての能力を磨く方法を指導することなどが考えられるでしょう。

風通しの良さを意識する

人間関係志向型のリーダーは、部下と誠実かつ正直に接することで、不安や疑問、アイデアを自由に出せるようにすることを意識している場合が少なくありません。

社内の風通しが良くなれば、従業員全員の意見が尊重されるようになり、社内の意思決定プロセスが民主的なものになるでしょう。

社内で自由闊達な議論ができるようになれば、意見や価値観の多様性が広がり、意思決定の長期的な影響の改善につながる可能性があります。

人間関係志向型のリーダーシップの長所

企業やリーダーが人間関係志向型のリーダーシップを採用すると、次に挙げる主な長所を含め、多くのメリットが得られるでしょう。

従業員の満足度が上がる

人間関係志向型のスタイルを実践している企業では、仕事に対する従業員の満足度が向上し、維持しやすくなることがよくあります。

なぜなら、従業員のワークライフバランスや同僚との関係性、労働環境の改善に取り組みやすいアプローチを採用しているからです。仕事に対する満足度の高い従業員は、日々の業務で生産性を発揮する傾向にあると言えるでしょう。

離職率が下がる

仕事に対する満足度が向上すれば、離職率が低下するという効果も得られるでしょう。人間関係志向型の企業では、従業員が自分の希望やニーズに合う仕事ができるため、同じ職場に長く勤めることが多くなります。しかも、離職率が低下することで、従業員の研修やトレーニングにかかる費用が減少し、経験豊かな人材が集まるようになるでしょう。

挑戦を後押しできる

人間関係志向型のスタイルでは、従業員の自由な発想が推奨されるため、従業員が積極的にリスクを取るようになるでしょう。

リスクを取って挑戦すると、生産性の向上や収益の改善につながる画期的な方法が見つかる場合があり、従業員が積極的にリスクを取るようになれば、多くのメリットが生まれる可能性が高まります。

また、業務でさまざまなリスクを取って挑戦するよう上司から期待されている、と認識している従業員は、心強さを感じ、上司の期待に応えようと努力することが少なくありません。

互いを尊重し合えるようになる

人間関係志向型の企業では、社内のメンバー全員が互いを尊重し合うようになるため、社内に良好な関係が生まれる可能性が高いでしょう。

また、互いを尊重し合う仲の良い職場では、リスクの大きい決断を下したり、同じ目標に向かって協力し合ったりすることへの意欲が高まる場合があります。

さらに、互いに敬意を払うようになれば、上司が困っているときに、部下が助言やアドバイスをするようになるでしょう。

人間関係志向型のリーダーシップを実践するためのヒント

最後に、人間関係志向型のリーダーシップを実践しやすくするためのヒントをご紹介します。

部下を昇進させる

部下のスキルや功績を称えるには、昇進のチャンスを与えることが効果的な方法の1つとなるでしょう。

部下を昇進させる際は、給与を上げたり、高度なスキルを有効活用できる環境を整えたりすることがよくあります。

また、昇進の可能性があることを理解した部下は、その可能性が大きくなるように、自分の仕事に全力で取り組むようになるでしょう。

裁量を広げ、自由な発想を促す

適切な意思決定を下す能力を上司に信じてもらうと、部下の満足度が高まることはよくあります。

部下の裁量を認め、自由な発想を促すことで、業務の生産性が上がり、部下の敬意を集めやすくなるでしょう。

また、業務の裁量を広げれば、部下が自分の仕事に責任を持ち、事業への貢献を強めるようになることも少なくありません。

関連記事:参加型リーダーシップとそのメリットやデメリットの解説

部下の強みや得意分野を把握する

部下にはそれぞれ強みや得意分野があり、強みを発揮することで、業務を効果的かつ効率的に進められるようになるでしょう。

人間関係志向の強いリーダーは、部下の強みを把握した上で、強みを有効活用できる仕事を割り当てることがよくあります。

こうした業務配分により、仕事に対する部下の満足度が高まり、社内全体の生産性も向上させやすくなるでしょう。


関連記事

優れたリーダーに求められる15の資質|リーダーシップを高めるには?

こちらの記事もおすすめです