【ダメな上司とは言わせない】新米上司が心得ておくべきポイントは?

更新:2022年7月9日

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社会人になって経験を積むうちに、新人の育成や小さなプロジェクトを任されたりすることが出てきます。

「初めて部下を任されたが、どう振る舞っていいか、わからない」「部下からダメな上司だと思われていないだろうか……」このような悩みを持つ新米上司も多いのではないでしょうか。今までとは異なる役割を期待されるわけですから、悩むのも当然です。

ここでは、頼られる存在になるために、新米上司が心得ておきたいポイントを紹介します。

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上司に求められる2つの役割を意識する

そもそも「上司」に期待される仕事とは何でしょうか?

チームの業務管理、メンバーからの相談の対応、予算管理、プロジェクトの責任者……さまざまな「やるべきこと」が思い浮かびますが、上司に期待される役割は大きく捉えると2つに整理できます。

1つは「チームやプロジェクトを牽引するリーダーとしての役割」です。もう1つは「メンバーのパフォーマンスを高めるマネージャー(管理職)としての役割」です。

大企業であればリーダーとマネージャーが別々にいるケースもあります。

一方で、中小企業では1人の上司がリーダーとマネージャー両方の役割を兼ねるケースが多く見られます。

ここで気をつけたいのは、「場面に応じて、どちらの役割を果たすべきなのかを考える必要がある」という点です。

たとえば、メンバーに任せたほうがいい仕事があっても、「上司はリーダーだから、率先して自分が動かなければ」と思い込んでいると、部下の成長を妨げることにもなりかねません。

逆にメンバー間の意見調整にばかり力を入れ、自分で決断しないでいると「頼りない上司」と思われてしまいます。

上司は常に、チームのなかでリーダーとして振る舞うべきなのか、マネージャーとして接するべきなのかを判断していく必要があるのです。

リーダーの最も重要な役割は「決断すること」

では、どうすればリーダーとしてのスキルを身に付けることができるのでしょうか? リーダーの最も重要な仕事は、チームが「何をすべきか」を決断することです。

これは「チームの方向を決める役割」と言い換えることができます。進むべき方向がわかっているからこそ、メンバーは安心して前に進めます。

逆にうまくいっていないチームは、リーダーが決めるべき事柄を決めていない場合が多いのです。

決断力の磨き方

決断力を磨くにはどうすればよいのでしょうか?

正しい決断を下すためには、判断の材料となる情報収集が欠かせません。
逆に判断材料が乏しく、場当たり的な決断をしているようでは、メンバーからの信頼は得られないでしょう。

情報収集のためには、「普段から新聞や本、ネットを通じて情報を仕入れる」「積極的に社内外の人と会う」といった姿勢が欠かせません。

また、人は一般的に自分の体験に基づいて判断することが多いのですが、過去の成功体験にこだわりすぎると、正確な判断ができなくなってしいます。

フラットな視点で現状を把握し、判断を下すことが重要なのです。

関連記事:チームリーダーに求められる5つの役割と職務

メンバーのパフォーマンスを高めることがマネージャーの仕事

次にマネージャーの役割について考えてみます。マネージャーとはチームのメンバーが、パフォーマンスを最大限に発揮できるようにサポートする存在です。

適切な人員の配置や業務のしくみを構築したり、目標を達成するためのモチベーションを管理したりするのが主な仕事になります。

チームのパフォーマンスを引き上げるためには、チームメンバーとの綿密なコミュニケーションが欠かせません。

コミュニケーションの注意点

メンバーとのコミュニケーションの際、心がけるべき点は何でしょう?

まず重要なのは、自分の考えを丁寧に相手に伝えることです。単に指示を与えるだけでなく、背景にある考えを理解してもらい、チームの方向性に関する共通認識を醸成していきます。

加えて、相手の話に耳を傾ける姿勢も大切です。丁寧に話を聴けば、相手は「自分の話を受け入れ、理解してくれている」と感じるはずです。こうすることで、日常的に意見交換が活発なチームが生まれるでしょう。

特に昨今は、リモートワークが普及し、以前よりもちょっとした相談や雑談がしづらい環境になっています。コミュニケーションの機会減少を上司が不安に感じるのと同様に、メンバーの不安や悩みも増えています。

これまで以上に、メンバーの様子を観察し、意識してコミュニケーションの機会を持つことが必要になるでしょう。

関連記事:チームのモチベーションを効果的に高めるには

経験を積み、スキルアップを図ることで上司として成長できる

ここまで上司に期待される働きについて説明してきましたが、初めて部下を任された新米上司が一朝一夕に「頼れる上司」になることはありません。

自ら「成長しよう」という気持ちを持ち、経験を重ねることで、少しずつ「頼れる上司」に近づいていけるのです。

普段からチーム内における自らの役割を意識して行動し、自分に足りない部分があれば、積極的にスキルアップに努めるように心がけましょう。

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