SMARTゴールとは:目標設定に役立つ法則の活用方法と事例
更新:2022年9月2日
目標設定は、自分の望むキャリアを築く上で役立つ方法です。目標を設定し、それに到達するための明確なロードマップを作成することで、時間とリソースをどのようにして活用するかを決めることができます。目標がなければ、特定の仕事や昇進など、達成したいマイルストーンをどのようにして手に入れるかを決めるのは難しくなってしまうかもしれません。
目標を設定するには、成功に必要な各ステップについて考える必要があります。この時、SMARTゴールと呼ばれるフレームワークが活用できます。
ここでは、SMARTゴールがどのように機能するのか、そして目標設定の取り組みをサポートするためのヒントと事例をいくつかご紹介します。
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SMARTゴールとは?
SMARTとは、Specific(具体性), Measurable(測定可能), Achievable(達成可能), Relevant(関連性), Time-based(期限)の頭文字をとったものです。
フレームワークの各要素が相互に作用し、綿密な計画のもと、明確で追跡可能な目標の作成を可能にします。

過去に目標を設定した際、あまりにも漠然としていたり、挑戦的であったり、枠組みが不十分であったりしたために達成するのが難しかったという経験はないでしょうか。下手な目標設定に向かって努力することは、非常に困難で達成が難しいものです。
SMARTゴールを作成することは、このような問題を解決するのに役立ちます。個人的な目標であれ、仕事上の目標であれ、SMARTゴールのフレームワークを使うことで、成功を収めるための強固な基盤を築くことができます。
ここからは、「リーダーシップを発揮したい」という目標を、どのようにしてSMARTゴールに当てはめていくのかについて明示していきます。
S = Specific(具体性)
達成したいことをできるだけ明確に具体的にしましょう。目標が限定的であればあるほど、達成するために必要なステップを理解することができます。
例:「スタートアップのテック企業の開発チームを管理するポジションに就きたいです。」
M = Measurable(測定可能)
目標に向かって前進していることを証明するものは何でしょうか?例えば、スタートアップのテック企業で開発チームを管理するポジションに就くことが目標なら、応募した管理職の数や面接の回数で進捗状況を測ることができます。途中でマイルストーンを設定することで、必要に応じて見直したり、コースを修正することが可能です。マイルストーンを達成したら、小さくても有意義な方法で自分にご褒美を与えることを忘れないでください。
例:「テック系スタートアップでの開発チームマネージャーの求人に3件応募します。」
A = Achievable(達成可能)
達成可能な目標を設定しているでしょうか?一定の期間内に合理的に達成できる目標を設定することは、モチベーションと集中力を維持するのに役立ちます。上記の開発チームを管理する仕事に就くというのを例にすると、リーダーとしてのポジションを得るために必要な資格、経験、スキルを持っているかということです。目標に向かって取り組む前に、それが今すぐにでも達成できるものなのか、事前に準備が必要なものなのかを見極めるようにしましょう。
例:「関連性のある資格を履歴書に記載することで、テック系スタートアップでの、開発チームマネージャーのオープンポジション3件に応募することができます。」
R = Relevant(関連性)
自分自身の目標を設定する際には、それが関連性のあるものかどうかを考えてみましょう。それぞれの目標は、自分の価値観や最終的な目的に沿ったものでなければなりません。もし目標がより大きな目的に寄与していない場合は、その目標を見直してみてください。なぜその目標があなたにとって重要なのか、その目標を達成することで何が得られるのか、長期的目標にどのように影響するのかを自問自答してみましょう。
例:「リーダーになるという目標を達成するために、関連性のある資格を履歴書に記載することで、テック系スタートアップでの、開発チームマネージャーのオープンポジション3件に応募することができます。」
T = Time-based(期限)
目標の期間はどれくらいでしょうか?期限を設けることは、モチベーションを高め優先順位を決める際に役立ちます。例えば、あなたの目標がよりシニアなポジションへの昇進であるならば、6ヶ月必要とするかもしれません。その期間内に目標を達成できなかった場合は、時間をかけて理由を考えてみましょう。設けた期間が非現実的であったり、予想外の障害に遭遇していたり、目標がそもそも達成不可能であったかもしれません。
例:「リーダーになるという目標を達成するために、関連性のある資格を履歴書に記載することで、テック系スタートアップでの開発チームマネージャーのオープンポジション3件に、今週応募することができます。」
なぜSMARTゴールを使うべきなのか?
SMARTゴールのフレームワークは、境界線を引き、必要なステップや到達するためのリソース、進捗状況を示すマイルストーンを明確にします。SMARTゴールがあれば、効率的かつ効果的に目標を達成できる可能性が高くなるでしょう。
以下は、SMARTゴールが様々なシチュエーションで活用できる例です。
ローラはカスタマーサポートからデザインへの転職を希望しています。
アヴィは、セールスマネージャーになることが自身の目標ですが、何から始めればいいのか分かりません。
トーニャは医療業界に就職したいと思っていますが、業界経験がありません。
SMARTゴールの事例
ここでは、SMARTゴールの事例を2つご紹介します。
事例 1
教育学の学士号を取得し、卒業後3ヶ月以内に高校の数学教師としての職に就く。
Specific(具体性):高校の数学教師になるという目標がしっかりと定められている。
Measurable(測定可能):成功は、応募数、面接数、内定数で測ることができる。
Achievable(達成可能):目標設定者は、その仕事に適した学位を取得している。
Relevant(関連性):教育の学位を取得した後、教育業界への就職を計画している。
Time-based(期限):卒業後3ヶ月以内という目標達成の期限を設定している。
事例 2
シニアカスタマーサービス担当に昇格するため、3ヶ月間で必要なトレーニングを完了し、来期末にそのポジションに応募する。
Specific (具体性): シニアカスタマーサービス担当に昇格する目標が明確に設定されている。
Measurable (測定可能): 成功は、トレーニングの完了、申請書の提出、昇格の実現によって測定できる。
Achievable (達成可能): 昇格を実現するため必要なトレーニングを完了させる。
Relevant (関連性): トレーニング完了後に、ポジションに応募する予定である。
Time-based (期限): 来期末という目標達成の期限を設定している。
目標達成は難しいものですが、SMARTフレームワークを効果的に使用することで、プロセスを整理し入念な計画を立てることができます。
SMARTゴールを設定して、キャリアを前進させ、望む成功を掴んでいきましょう。
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