【気になるおシゴト探訪録】スタジオミュージシャンの仕事内容や特徴、向いている人などを聞いてみた

著者Indeed キャリアガイド編集部

更新:2022年10月18日

投稿:2022年1月22日

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バックバンドの演奏や音源のレコーディングを行うスタジオミュージシャン。一体どんな仕事をしているのでしょうか?

実際にドラマーとしてスタジオミュージシャンのキャリアを積んでいるDさんに、仕事内容やその実態、向いている人などを、JOYとナタリー博士が聞いてみました。

JOYとナタリー博士 by Indeed

スタジオミュージシャンとは?

ナタリー博士:スタジオミュージシャンはどんなことをするのでしょうか? 

​​Dさん:ライブでのバックバンド演奏や音源のレコーディングが主な仕事です。

JOY:具体的にはどんな仕事があるの?

Dさん:ライブでのバックバンド演奏の場合は、まず、メインのミュージシャン側から演奏曲と譜面が送られてくるので、曲を覚え、リハーサル日を迎えます。リハーサルでは、演奏内容の確認、アンサンブルの確認、ライブ全体の流れの確認などを行います。

リハーサル回数は現場によってさまざまで、1回の場合もあれば、4~5回行うこともあります。ライブ本番ではリハーサルで行った流れに沿って演奏を行います。

ナタリー博士:特定のミュージシャンのバンドメンバーとして所属し続けるのではなく、都度違う依頼主のバックで演奏するのですね。

Dさん:そうですね。

JOY:音源のレコーディングではどんなことをするの?

Dさん:レコーディングの場合は、演奏曲と譜面が先方から送られてくるところまでは同じで、その後、レコーディング日までに曲を覚え、当日レコーディングスタジオで演奏レコーディングを行います。依頼主の要望に合わせて、音色の変更、演奏フレーズの変更、重ね録りなどをその場で行うことが多いです。

ナタリー博士:メインのミュージシャンによって異なる要望に都度応えるのは、柔軟性が求められそうですね。

Dさん:はい。譜面に関しても、先方で準備をしていない場合は自分で作成する必要があります。

また、近年レコーディング機材が高機能、低価格化し、小規模なスタジオや自宅でもレコーディングができるようになったため、自分でレコーディングをし、出来上がったテイクを先方に送る方法も増えてきていますね。


JOY:自宅でレコーディングなんて格好いいなあ!


ナタリー博士:どんな人と一緒に仕事をするのでしょうか?

Dさん:ミュージシャン、PAエンジニア、レコーディングエンジニア、マニピュレーター、音楽事務所、イベント制作会社、タレント、声優、アイドルなどと一緒に仕事をする機会が多いです。

JOY:音楽業界以外の人ともお仕事をするんだね!


ナタリー博士:幅広い分野で活躍できるのは魅力的だね。

スタジオミュージシャンになるには?

ナタリー博士:スタジオミュージシャンになるためには、資格などは必要ですか?

Dさん:特に必要な資格はありません。ただ、どの楽器でもレコーディングとライブ演奏は多くの機材が必要になるため、機材運搬のために普通自動車免許は必須と言えます。


JOY:そうか~!機材も運ばなきゃならないんだね。


ナタリー博士:楽器だけでなく、機材も演奏に欠かせない大切なツールだからね。

JOY:スタジオミュージシャンにはどんな人が向いているの?

Dさん:アンサンブルが好きな人、人とのコミュニケーションが好きな人、演奏が好きな人。そして、スタジオミュージシャンはメインとなるミュージシャンをより良く見せる役割なので、縁の下の力持ちであることを楽しめる人が向いていると思います。

JOY:縁の下の力持ちかあ~!

ナタリー博士:実力がないとできない、まさにサポートのプロフェッショナルだね。

スタジオミュージシャンの実情は?


ナタリー博士:スタジオミュージシャンの仕事はどんなところにやりがいを感じますか?

Dさん:自分の演奏する音とほかのミュージシャンの演奏する音が合わさり、1つの音楽が作り上げられていくことがとても楽しく、良いアンサンブルができているときのライブ会場全体の雰囲気は格別なものです。

観客の楽しそうな表情を見ると、この仕事をしていて良かったなと思います。

また、現場によって演奏するジャンルや出会う人が違うので、いつも刺激的でマンネリ化することがありません。ミュージシャンは、出す音も、ノリも、音楽へのアプローチもそれぞれ人によって全然違うので、新しく出会う方と奏でるアンサンブルは、毎回経験したことがない音楽になります。そうした新しい音楽を作り上げることにとてもやりがいを感じます。

JOY:常に新しい学びがあるんだね〜。

Dさん:そうですね。ライブツアーに参加すれば、日本全国さまざまな土地へ行ってご当地グルメを楽しんだり、空き日には名所観光をできたりもします。仕事によっては海外でのライブもあります。

観光好きなミュージシャンは意外と多くて、ライブツアー中に全国の城観光制覇を目指している人もいます。仕事をしながら非日常を楽しめるので、ツアー好きな人は結構多いですね。

JOY:ぼくも日本中のおいしいもの、食べたいな~!


ナタリー博士:JOY、仕事のことも忘れないでね。でも、仕事をしながら非日常を楽しめるって素敵だね。


JOY:大変なことや苦しいことはあるの?

Dさん:人前に出てライブをするので、基本的にミスが許されないシビアな仕事です。悪い演奏をすると何も言われずに次回の現場に呼ばれなくなる可能性も高く、良くも悪くも実力がものをいう世界です。常に良い演奏をしないといけないため、緊張感はかなり高いです。

JOY:話を聞いてるだけでドキドキしてきちゃった!

Dさん:あとは、決まった仕事が常にあるわけではないので、収入は安定しません。たくさん稼げる月があれば、全然仕事がなく稼げない月もあります。いつ収入が激減するかも分からない仕事なので、常に将来に対する不安があることが苦しい点ですね。

ただ、スタジオミュージシャンとして身に付けた技術を使ってレッスンをしたり、YouTubeなどに演奏動画の公開をしたりして収入につなげることはできます。実際、スタジオミュージシャンをしながらレッスンの講師も行っている方はかなり多いです。

ナタリー博士:スタジオミュージシャンとしての技術があれば、アプローチ次第で収入へつなげることができるのですね。

JOY:確かに、せっかく楽器を始めるならプロからレッスンを受けたいな〜。

ナタリー博士:スタジオミュージシャンになるためにはどんなことを意識しておいたらいいのでしょうか?

Dさん:さまざまな音楽やミュージシャンの演奏を聴き、分析することです。感覚的に音楽鑑賞することはとても大事ですが、その音楽がどのように構成されているか論理的に分析する癖をつけると、音楽をより深く理解し、自分の演奏をより良いものにできます。

ナタリー博士:良い演奏がどうやって成り立っているかを知ることが大切なんですね。

Dさん:そうですね。あとは、基本的にスタジオミュージシャンは個人事業主。現場での挨拶や連絡の返信の早さなども大事なので、そうしたことがマメにできる必要があります。

以前、ライブの打ち上げ中に先輩ミュージシャンから電話があり、「あとでいいか……」と数時間後に折り返しの連絡を入れたところ、広く知られたミュージシャンのレコーディングの仕事依頼でした。結局、電話を折り返す間に別の方に決まってしまい、チャンスを失ってしまった経験があるので、それ以来、私自身も連絡が来たらすぐ確認、返信するようにしています。

JOY:大事なのは演奏スキルだけじゃないんだね!

ナタリー博士:そうね。せっかく持っているスキルを生かすためには、貴重なチャンスを逃さないことも欠かせないんだね。

スタジオミュージシャンを目指すなら

ナタリー博士のまとめノート

バックバンドの演奏や音源のレコーディングを行うスタジオミュージシャン。特定のミュージシャンのバンドメンバーになるのではなく、メインのミュージシャンを輝かせる縁の下の力持ちとして都度異なる現場で演奏を行うため、刺激的で技術的にも成長していけるのが魅力です。

一方で、個人事業主として依頼を受けることが前提の仕事のため、収入が不安定な実情もあります。

スタジオミュージシャンを目指す人は、自らのスキルを収入へとつなげるための工夫や、千載一遇のチャンスを逃さないためにも、日ごろから前向きな姿勢でいることが求められそうです。

JOYとナタリー博士の日々の研究成果はTwitterで見られるよ!
https://twitter.com/IndeedJapan_PR

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