SWOT分析の徹底ガイド|就活にも使える!やり方や事例を解説

著者Indeed キャリアガイド編集部

更新:2022年9月2日

投稿:2021年8月2日

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SWOT分析は、企業を構成する製品やチーム、組織、リーダーシップなどの要素について、強み(Strengths)、弱み(Weaknesses)、機会(Opportunities)、脅威(Threats)の観点から評価する方法です。SWOT分析は、長期的なビジョンで事業計画を立てる際、現状に対する理解を深めるためにさまざまなビジネス環境で活用されています。

この記事では、SWOT分析の詳細や、この方法が活用される理由、SWOT分析の実践方法を解説します。また、求職時の採用プロセスでSWOT分析の知識を活かす方法についてもご紹介します。

SWOT分析とは

SWOT分析は、特定の対象についての評価と意思決定を行う場合に、プライベートでも仕事でも活用できる方法です。この分析では、内的要因と外的要因の両方を検討します。内的要因は、あなたの組織の内部に存在するプラスの要素(強み)とマイナスの要素(弱み)で構成され、働きかけによって変更を加えたり、影響を与えたりすることができます。外的要因は、評価する対象の外部に存在するプラスの要素(機会)とマイナスの要素(脅威)で構成され、あなたやあなたの組織が必ずしも変更を加えたり、影響を与えられるものではありません。

次に、それぞれの要素を詳しく見ていきましょう。

強み(Strengths)

強みの分析では、組織や個人、製品などの評価対象について、プラスの内部特性を抽出していくことになります。強みを把握するための質問の例を次に挙げます。

  • 長所は何か?

  • どのような成果を上げたことがあるか?

  • 目標達成の助けとなっているものは何か?

  • どのようなリソースを持っているか?

  • 専門は何か?

  • 他者より秀でていることは何か?

弱み(Weaknesses)

弱みの分析では、評価対象に内在する、あらゆる改善点や弱点を洗い出します。弱みを把握するための質問の例を次に挙げます。

  • 目標達成を困難にしている内的要因は何か?

  • どのような領域で改善が必要か?

  • 何が欠如しているか?(リソース、テクノロジー、人材など)

  • 長期目標に取り組むために必要なものは何か?

機会(Opportunities)

機会の分析では、対象に関連する外部のあらゆる機会をリストアップしていきます。機会を把握するための質問の例を次に挙げます。

  • ターゲット層に人気のある製品、サービス、または情報は何か?

  • 目標達成のために利用できる外部リソースはあるか?

  • 現在の経済や市場動向による恩恵を得られるか?

  • 近い将来人気の出るテクノロジーは何か?

  • 自社のブランドや製品、サービスを利害関係者はどのように評価しているか?

脅威(Threats)

脅威の分析では、対象に悪影響を与え得る、外部のあらゆる脅威を特定します。脅威を把握するための質問の例を次に挙げます。

  • 市場の健全性の低下や混乱が予測されるか?

  • 自社のブランドや製品、サービスが必要とされなくなっているか?

  • 競合企業が優勢になっているか?

  • ターゲット層や業界、または市場はあなたの企業をどのように評価しているか?

  • 事業を危険にさらすリスクとなるものは何か?

  • 競合の可能性がある企業が台頭しつつあるか?

SWOT分析が活用される理由

SWOT分析は、問題やチーム、個人などについて、あらゆる側面に関する情報を得るために使用されています。この分析方法は、ほぼすべての業界の多数の企業で採用されていますが、それだけではなく、個人が特定の目標に対する進捗状況を評価するためにも活用できます。多くの人が、チームや組織の目標を設定する前にSWOT分析を行って、適切なマイルストーン(中間目標)を目指して達成に取り組むようにしています。

こうしたタイプの分析方法は、さまざまな状況で使うことができます。次に、SWOT分析を実施するメリットがあると思われる状況の例をいくつか挙げます。

  • 新入社員を決定する場合

  • 新製品を設計する場合

  • チームやグループの業績を評価する場合

  • 個人の実績を評価する場合

  • ターゲット層や市場を評価する場合

  • 製品の改善点を分析する場合

  • プロセスの非効率性を分析する場合

  • リソースを集中させるべき場所と方法を判断する場合

  • 仕事における自分の有効性を確かめる場合

  • 新しい仕事での自分の強みを確かめる場合

SWOT分析の実践方法

SWOT分析のやり方はいくつもありますが、ここでは例として基本的な手順をご紹介します。

1. 分析対象を明確に定義する。特定の目標に対する進捗状況、チームの成果、製品や市場に関する特定の疑問など、分析対象にはさまざまなものが考えられますが、まず最初に対象を明確に定義することがポイントです。そうすることで、より確実な情報を得ることができ、結果として評価全体の質が向上します。次に、分析対象の例を挙げます。

  • インサイドセールス(内勤型営業)チームの1月の業績

  • 市場調査アナリストの仕事の獲得に向けた個人的な準備状況

  • SNSマーケティング戦略の評価

2. SWOTの枠組みを作る。SWOT分析を行う際は、大きな四角形の枠を作って、それを4分割します。右上の欄には強み、左上の欄には弱み、右下の欄には機会、左下の欄には脅威を書き入れていきます。自分自身のSWOT分析を行う場合は、ノートに書くか、オンラインのドキュメントやスプレッドシートを使って自由に作成してください。チームと共同でSWOT分析を行う場合は、ホワイトボードに枠組みを書いたり、SWOTをプロジェクターで投影したりすると、全員が同時に見て参加できるので便利です。ただ順番に書き出していく方が簡単だと思う場合は、枠組みを作らなくても構いません。

3. 各欄を埋めていく。内的要因としての強みと弱み、外的要因としての機会と脅威について、各欄に書き出していきます。チームと共同で作業している場合は、全員が参加できるようにすることがポイントです。これにより、さまざまな視点がもたらされ、SWOTをより包括的に把握できるようになります。

4. 結論と重要なポイントを導き出す。各欄を書き終えたら、書き出した情報が分析にどのように役立つのかを考えていきます。たとえば、採用の候補者に対してSWOT分析を行っている場合は、適格性があるか、企業において重視されているスキルの欠点を長所で補完できるか、弱みや脅威は克服可能か、などがあります。

SWOTを書き終えたら、ある程度時間を置いて見直すことが効果的です。たとえば、SWOT分析によって、昇進に向けて現在改善に取り組んでいる特定の弱みが明らかになった場合、改善に取り組んだ後に改めてSWOTを確認すると良いでしょう。それにより、特定の目標に向けて努力した後、取り組みによってどのような変化があったのかをより深く理解することができます。

SWOT分析の事例

前述の例の1つを使って書き出したSWOT分析の事例をご紹介します。この例で挙げている要素ごとの項目数は3つだけですが、ニーズを満たすのであれば、情報はそれより少なくても多くても構いません。

SWOT分析:SNSマーケティング戦略

強み

  • 新しい調達プロセスによってアウトプット(生産)が速くなっている

  • チームの力によって協力が容易になっている

  • 多様な強みがあることで幅広い専門領域に対応できる

弱み

  • 多くの人の業務が類似または重複している

  • 異なるチーム目標が数多く存在する

  • 市場調査が困難

機会

  • プラットフォームのリアルタイム分析によって戦略の迅速な変更ができる

  • ターゲット層が動画コンテンツに関心を持っている

  • 市場動向から特定のプラットフォームが他よりも人気があることが明らかになっている

脅威

  • 主要競合企業のブランド認知度の方が高い

  • 他の類似製品が市場に投入されている

  • ターゲット層が注目する期間が大幅に短くなっている

全体として、SWOT分析は特定の対象を評価するのに役立ちます。何かについて単純に理解を深めたいときに活用することもできれば、SWOT分析の結果を使ってやるべきことを見極めることもできます。たとえば、内的要因としていくつかの弱みが見つかったとしても、簡単に修正できるものかもしれません。それを基に、弱みを克服するための個人やチームの目標を設定しましょう。

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