【気になるおシゴト探訪録】システムインテグレーターの仕事内容や特徴、向いている人などを聞いてみた

著者Indeed キャリアガイド編集部

投稿:2021年9月26日

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企業課題を情報システムで解決する、システムインテグレーター(SIer)。一体どんな仕事をしているのでしょうか?
実際にシステムインテグレーターとしてキャリアを積んでいるHさんに、仕事内容やその実態、向いている人などを、JOYとナタリー博士が聞いてみました。

JOYとナタリー博士 by Indeed

システムインテグレーターとは?

JOY:システムインテグレーターってどんなことをする人なの?

Hさん:システムインテグレーター(System Integrator)、通称「SIer(エスアイアー)」は、情報システムを活用したい顧客から、その企画や構築を請け負う仕事です。顧客からの「こういうシステムを作りたい!」といった要望をもとに、実際にどういった設計にするのか、いつまでにどういった体制でシステムを構築するのか、といったことを検討しながら、顧客の課題解決を目指します。

JOY:SIer! 初めて聞いた!

ナタリー博士:実際の業務にはどんなことがあるんですか?

Hさん:システム開発のフェーズは、要件定義、設計、構築、テストの4工程に分かれます。「要件定義」フェーズでは、顧客が必要としている仕組みをまとめ、どういうシステムを作るか検討します。「設計」フェーズでは、システムをどういった技術で作るかを考えます。「構築」フェーズでは、設計フェーズで考えたことをもとに、プログラミング言語を使ってシステムを作り上げ、「テスト」フェーズで、正しく動作するかを確認します。

JOY:どんな人と一緒におしごとをするの?

Hさん:クライアントは、金融業界や流通業界などさまざまな業界の企業です。次に開発メンバーがおり、アプリケーション開発者や、そのアプリを動かすサーバを構築するインフラ技術者、プロジェクト全体をマネジメントするプロジェクトマネージャなどの社内の人間だけでなく、特定のプログラミング言語のプロフェッショナルや、システム開始後に運用保守を担当するオペレータなどの協力会社の方々と連携しながらシステムを設計、構築しています。

JOY:たくさんの人と関わるんだなぁ。

ナタリー博士:ひとりで完結する仕事ではなく、各所との調整や、多くの人の協力が必要な仕事なのね。

システムインテグレーターになるには?

JOY:システムインテグレーターになるには、どんな資格が必要なの?

Hさん:システムインテグレーターになるために、資格は必要ありません。IT初心者からSIerの仕事を始める人も多く見かけます。入社してから「基本情報技術者」や「応用情報技術者」などの資格を取得し、その後、それぞれが得意なジャンルに応じて、関連する高度な資格を取得するパターンが多いようです。

ナタリー博士:システムインテグレーターにはどんな人が向いていると思いますか?

Hさん:ひとつは、物事を俯瞰的に見ることができる人が向いていると思います。というのも、システムが大きくなると関わる人も増えるので、誰が何の作業をしていて、どこで滞っているかが見えにくくなるからです。俯瞰的に把握できる人なら、リスクになりそうな箇所を予測して先手を打つことができるので、スムーズにシステムを構築できるでしょう。

JOY:先が見通せる人って、かっこいい〜。

Hさん:もうひとつは、論理思考ができる人が向いていると思います。
「なぜこのシステムが顧客にとって必要なのか」「なぜこの設計でなければならないのか」を常に考えながらプロジェクトを進めることで、目の前の手段に固執せず、課題解決のための適切な選択ができるからです。また、システムを作るときに使うプログラミングの能力にも論理思考が必要なので、技術的な面でも成長しやすいと思います。

ナタリー博士:ふむふむ。「頭脳派」という言葉がぴったりのお仕事ですね。

JOY:頭脳派のお仕事、憧れるなぁ〜。

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システムインテグレーターの実情は?

ナタリー博士:どんなときにやりがいを感じますか?

Hさん:自分が携わったシステムが世に出たときにやりがいを感じます。知人や友人がそのシステムや顧客の話をしているときは、心の中で「自分が作ったぞ!」と呟いていますね(笑)。

JOY:逆に、大変だなって感じるのはどんなところ?

Hさん:実際のスケジュールより遅れている箇所があったとき、どのように埋め合わせするかを考えるのが大変です。人員を増やしたいと思ってもコストがかかりますし、システムの品質を下げると顧客満足は下がってしまいます。

ナタリー博士:だからこそ、そうした事態に陥らないように先を見通せる力が必要なんですね。

JOY:「やる気が出ないから明日やろう」っていう先送りグセは、システムインテグレーターになるなら直したほうがよさそうだね。

ナタリー博士:システムインテグレーターになるために、勉強しておいたほうがいいことはありますか?

Hさん:勉強とまではいかなくとも、ITに関する興味を常に持っておくといいですよ。ITの世界は進歩が早く、1年前に出た技術が今はもう使われない、なんてこともよくあります。「なぜ前の技術は廃れ、新しい技術が使われるようになったのか?」と考えるだけでも論理思考は身についてくると思いますし、そういう思考のクセがつけば、自然と「もっと勉強したい」と思うようになると思います。

JOY:難しそうだけど、なんだか楽しそうだね。

ナタリー博士:IT関連の仕事はどんどん増えているから、興味を持って業界の動きを追っておくだけでも、今後のためになるかもしれないわね。

システムインテグレーターを目指すなら

ナタリー博士のまとめノート

企業課題を情報システムで解決する、システムインテグレーター、通称「SIer(エスアイアー)」。課題のヒアリングから仕組みの設計、プログラミング言語を使用したシステム構築までを一括して行う仕事です。

大きなプロジェクトになるとたくさんの人と協力して作業を進めるため、滞りがないように全体を俯瞰して見る力や、先を見通す力が必要になります。また、プログラミングをするときにも役立つ論理思考は、最大の目的である“顧客の課題解決”を達成するための大きな推進力となってくれます。

資格は必要ありませんが、IT初心者として就職したあと、「基本情報技術者」や「応用情報技術者」などの資格を取得するケースが多いようです。システムインテグレーターの仕事が気になる人は、日々更新されているIT技術に興味を持ち、日常に溢れる「なぜ?」に向き合うことで、論理思考を鍛えておくといいでしょう。

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