文系でシステムエンジニアを目指すには?
著者Indeed キャリアガイド編集部
更新:2021年11月30日
投稿:2021年8月24日
Indeed キャリアガイド編集部は、さまざまな分野の知識を持つ才能豊かなライター、研究者、専門家のメンバーで構成されています。Indeed のデータと知見を駆使して、あなたのキャリア形成に役立つ情報をお届けします。

システムエンジニア(SE)は、今求められている職種の1つです。
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の「IT人材白書2020」の概要*¹によると、ユーザー企業ではIT業務の内製化やDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進に伴い人材の量と質ともに不足感が上昇傾向で、IT企業でも9割以上の企業が不足感ありと回答しています。
つまり、システムエンジニアは売り手市場だと言えます。理系のイメージが強い職種ですが、文系でもシステムエンジニアを目指すことはできるのでしょうか?
本記事では、文系がシステムエンジニアを目指すケースや、システムエンジニアとして働くうえでの文系の強みを解説します。
*¹出典:「IT人材白書2020」の概要
文系がシステムエンジニアを目指すケースもある
システムエンジニア(SE)とは、コンピュータシステムを開発する仕事に従事する職種です。
「システムエンジニアになるには、情報処理や工学など理系を専攻していなければならない」「文系には難しい」イメージが強いかもしれませんが、文系がシステムエンジニアを目指すケースも多くあります。
システムエンジニアの業務内容は、システム要件定義、顧客折衝、システム設計、プログラミング、テスト、実装、運用や保守、コスト管理など多岐に渡り、理系の知識だけでカバーできるものではなく、文系の知識やスキルが活きる業務領域も多々あるためです。
企業によっては文系SEを求めるケースも
また、企業によっては、文系や理系のこだわりが特にはないケースや、文系のシステムエンジニアを求めているケースもあります。
今、世のなかはDX(デジタルトランスフォーメーション)全盛期。デジタル技術を活用し、既存事業のアップデートを目指す事業会社は年々増加傾向で、IT業務の内製化を進めています。
この場合、「プログラミングができる」ことや「デジタル技術に精通している」だけではなく、「ビジネス構想や技術活用の意義を言語化して、他者との議論を通じて企画を磨き上げていく」といった、いわゆる文系のスキルも求められます。
またIT企業でも、クライアント企業のDX戦略案件でプロジェクトを管理できる人材の層を厚くしようという動きがあります。
そうなると、プログラミングの専門的な知識の高さよりも、経済分野の知識や、クライアントの業種の業務知識を持っているなど、文系のよさが重宝されるでしょう。
文系システムエンジニアの強みとは
文系がシステムエンジニアの仕事をするうえでは、当初は理系と比べてIT知識が少なく、引目を感じるかもしれませんが、知識量や技量は現場経験や研修を通じて補えます。
それよりも、文系だからこそ備えている知識やスキルを、いかに生かしていくかを考えることが大切です。では、具体的に「文系システムエンジニアの強み」とは何でしょうか。
文章作成能力
文系システムエンジニアの強みは、文章作成能力です。メールでのやりとり、プレゼンテーション資料作成などで不可欠です。
システムを開発する目的や解決したい課題の詳細、実現したい付加価値などの開発背景を共有したり、クライアントに提案する場面では文章作成能力あってこそ円滑な進行が可能になるでしょう。
コミュニケーション能力
次に挙げられるのが、コミュニケーション能力です。
システム開発の第一歩であるクライアントのニーズのヒアリングや、納期や費用についての顧客折衝の場面では、高いコミュニケーション力が求められますが、文系に長けている人が多いスキルです。
経営、経済、法律などの教養
システムエンジニアは、社内SEであれば自社の業務、IT企業につとめるSEであれば顧客の業務知識に精通していることが求められます。
大学で、経営や経済、法律、社会学などを学んだ文系がシステムエンジニアを目指す場合には、専攻内容が業務理解につながりやすく、強みになるでしょう。
文系がシステムエンジニアとして活躍するには
文系がシステムエンジニアとして活躍するためには、まずはITの知識を身につけることです。ITパスポートや、基本情報処理技術者、情報セキュリティスペシャリストといった資格の取得もおすすめです。
プログラミング言語の勉強はもちろんですが、複数の言語を業務で使用した経験を持ったり、自分で書いたソースコードを公開しておくなどすると、スキルのアピールに役立ちます。
まとめ
システムエンジニア(SE)とは、コンピュータシステムを開発する仕事で、理系の職種だというイメージもありますが、文系でも目指せます。
ポイントは、「文系ならではの強み」を意識することです。たとえば、文章作成能力、コミュニケーション力、経営や、経済、法律、社会学など専門的に学んだ内容が自社や顧客の業務理解につながる点などです。
理系に比べて、当初はIT知識やプログラミングスキルは劣るかもしれませんが、現場経験や、研修、資格取得、副業などでいくらでも追いつけます。
また、GitHubにソースコードを公開する、実績をSNSなどで継続的に説明をする地道な努力を続けることで、活躍の扉はきっと大きく開かれるでしょう。
こちらの記事もおすすめです
- 派遣社員は社会保険の対象?保険の種類と注意点を解説
- 【おしえて!シゴトのコトバ】「インセンティブ」の意味と使い方
- 部下のやる気を引き出す成果目標の立て方とは?
- 電話営業のコツとは?電話営業が上手くいく方法やポイントを解説!
- 子連れワーケーションに挑戦!親子で実践するためのヒント
- ノマドワーカーとは?メリットやデメリット、必要なスキルを紹介
- 【真夜中の仕事】昼夜を問わず人々の生活を支えるコンビニスタッフ
- 確定申告は不要?会社員がふるさと納税をする手順
- 【おれたちの仕事メシ】ラジオディレクターが通う新宿の「琉球亭」
- 【4コマ漫画でわかる】リモートワーク中の電気の使いすぎに注意!電気代を抑えるコツとは?
- 転職活動のモチベーションが上がらない!見直したい3つのポイント
- 【おしえて!シゴトのコトバ】「ケイパビリティ」の意味と使い方