ユーザーインターフェースのデザインのヒントを徹底解説

著者Indeed キャリアガイド編集部

更新:2021年11月30日

投稿:2021年5月23日

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ビジネスはもちろん、日常生活のさまざまな場面で、インターネットやWebアプリ、モバイルアプリがますます不可欠になってきています。その結果、「オンラインでの競争に勝つには、ユーザーの目を惹く使いやすいユーザーインターフェース(UI)を設計し、ユーザーエクスペリエンス(UX、ユーザー体験)を高めることが最適な方法である」と考える企業が増えてきています。この記事では、UIの定義や優れたUIを構成する要素について説明した後、ユーザーの顧客化を促すUIを作るためのヒントをご紹介します。

ユーザーインターフェース(UI)とは

UIとは、ユーザーがパソコンやウェブサイト、アプリを操作する際の接点となるものです。優れたUIを作る目的は、ユーザー体験が直観的で使いやすいものになるようにし、ユーザー側の負担を最小限に抑えることで、求める成果を最大限に引き出すことにあります。

UIは、人間の感覚(視覚、触覚、聴覚など)に訴える接点を多層的に組み合わせることで構築されます。これには、キーボード、マウス、トラックパッド、マイク、タッチスクリーン、指紋センサー、デジタルペン、カメラなどの入力装置もあれば、モニター、スピーカー、プリンターなどの出力装置もあります。また、複数の感覚を使って操作する場合は「マルチメディアUI」と呼ばれます。たとえば、私たちが普段使用しているUIは、触覚による入力(キーボード、マウス)と視覚や聴覚に対する出力(モニター、スピーカー)を組み合わせています。

それ以外にも、UIには次のような種類があります。

  • フォーム型UI:選択肢を提示することで、プログラムやアプリに入力されるデータの種類を制限するために使われます。たとえば、デバイスの設定メニューはフォーム型UIの1つです。

  • グラフィカルUI:入力は触覚を使って行い、出力は視覚に対して行われます(キーボードとモニターなど)。

  • メニュー型UI:プログラムやウェブサイト内の移動に使う選択肢のリストが表示されるUIです。たとえば、銀行のATMはメニュー型UIの1つであり、誰でも簡単に使うことができます。

  • タッチ入力式UI:タッチ操作や触覚タッチ入力を使ったUIです。たとえば、ほとんどのスマートフォンやタブレットなど、タッチスクリーンを使って操作するデバイスでは触覚タッチ入力を使用します。

  • 音声入力式UI:機器の操作に音声入力を使用するタイプのUIで、AIアシスタントや音声認識、GPSなどが含まれます。

ユーザーインターフェース(UI)が重要な理由

UIはユーザーのニーズに対応し、ウェブサイトの使いやすさを維持する上で重要な要素です。作り込まれたUIは、視覚的に違いがわかりやすいデザインと反応の速さにより、プログラムやアプリ、機器のスムーズな操作を促進します。ウェブサイトのUIをデザインする際は、アクセスのしやすさや見た目の美しさ、使いやすさに関するユーザーのニーズを検討することが重要です。優れたデザインと反応の速さを適切に両立できれば、ユーザーのニーズを予測して対応できるので、ウェブサイトの閲覧が成果に結びつく確率を高めることができます。

具体的に言うと、優れたUIを構成する重要な要素には、次のようなものがあります。

  • 情報アーキテクチャ(IA):ウェブサイトの機能は、IAに基づいて作られています。ウェブサイトのコンテンツを論理的に構成および整理することは、サイトを利用するユーザーの労力を最小限に抑える上で重要です。IAの主な構成要素には、階層(重要度)、順序(情報を提示する順番)、マトリクス(コンテンツの構成に関するユーザーの選択)という3つの種類あります。
    具体例:操作要素(ボタン、タブ、アイコン)、ラベル(用語)、検索機能(検索バー)、情報分類システム(カテゴリー)

  • インタラクティブデザイン(ID):IDの要素は、ユーザーによる入力が可能な要素を提示することで、ユーザーの自発的な行動を促すことを狙いとしています。UIを構築する際にユーザーの存在を念頭に置けば、ユーザーのニーズに対応する特定の操作を実行しやすくすることができます。さらに、ユーザーがスムーズに操作できる優れたUIを作ることで、ユーザー体験に悪影響を及ぼす問題を事前に予測し、修正できるようになります。
    具体例:SNSへの共有機能、スイッチ、ボタン

  • ビジュアルデザイン:ウェブサイトの見た目の重要性を甘く見てはいけません。配色やコントラスト、フォント、動画、写真などの要素を活用して優れたデザインを作れば、訪問者の目を惹き、コンテンツが読みやすくなります。また、優れたデザインとコンテンツを組み合わせれば、各機能がわかりやすく、直観的に操作しやすくなる効果も得られます。
    具体例:コントラスト、配色、余白、フォント、モバイル最適化

ユーザーインターフェース(UI)とユーザーエクスペリエンス(UX)の違い

UIとUXは互いに関連する要素であり、プロジェクトの遂行にあたって同じくらい重要なものですが、さまざまな違いがあります。たとえば、UIのデザインはウェブサイトやアプリ、プログラムの見た目や操作性を意図したとおりに作ることを目的とするのに対し、UXはサービスの企画や開発、提供というユーザーの体験全体に関するものです。また、UXはほぼすべての製品やサービスに関して言及される一方、UIはデジタルサービスに関してのみ言及されます。UXとUIの主な違いは次のとおりです。

  • UXは製品の狙いや機能を中心に設計されるのに対し、UIの設計ではユーザーと製品の接点の質に注目する。

  • UXの設計には市場調査やユーザーのニーズの特定などの作業が含まれる一方、UIの設計にはUXの見た目や操作性に関連するデザイン面の工程が多い。

  • UXの設計では製品やサービスの企画から開発、提供までのプロジェクト全体の管理に注目するのに対し、UIの設計では特に完成した製品やサービスのデザインに注目する。

UXの設計は、ターゲット層のユーザーの悩みを特定し、そうしたユーザーのニーズを満たす方法を把握するところから始まります。その過程には、目標達成に必要となる論理フローや手順などの情報の把握が含まれます。使いやすいUIのプログラムが完成したら、その試作品がUIデザイナーに送られ、操作が見た目にも魅力的になるように作られます。

UXの開発には次のような手順が含まれます。

  • 全体の仕上がりと目標管理

  • 開発者やUIデザイナーとの協力

  • 実装と分析

  • コンテンツ戦略や製品戦略の策定

  • ワイヤーフレームの作成、計画の策定、試作品の作成、開発、テスト

これに対し、UIの開発には次のような手順が含まれます。

  • ウェブサイト、アプリ、プログラムの見た目や操作性の調整

  • ブランド戦略やデザインの調査

  • 異なるデバイスへの適応

  • ユーザー操作性、動画の使用

  • 実装

優れたユーザーインターフェースを作成するためのヒント

理想的なUIのデザインは、ユーザー体験に基づいて設計されている必要があります。UIはユーザーの目を惹くこと、見た目が独創的で他にはないこと、構成が論理的であること、そしてユーザーにとって理解しやすいことが求められ、思ったほど簡単なことではありません。しかも、デザインが完成してUIを公開した後も、デバッグや調整に多くの労力が必要になることは避けられません。優れたUIを設計するには、次のようなヒントが参考になります。

  1. コントラストを意識する

  2. どのデバイスにも対応できるデザインを作る

  3. さまざまなデザインを試してみる

  4. 使いやすさを重視する

  5. デザインを揃える

  6. ユーザー体験との繋がりを考慮する

  7. ターゲット層のユーザーについて理解する

  8. ブランド戦略を維持する

  9. 目に優しいデザインを心がける

  10. 全体的な使いやすさを高める

  11. 文章の校正を行う

  12. 次の手順がわかりやすいようにする

  13. 操作の結果が予測できるようにする

  14. ユーザーが操作する要素の使用は慎重に判断する

1. コントラストを意識する

配色がシンプルで、文章と背景の間に色のコントラストが十分にある状態にすれば、文章が読みやすくなります。

2. どのデバイスにも対応できるデザインを作る

7インチのスマートフォンであれ、70インチのテレビであれ、どんな画面でもウェブサイトが正しく表示されるようにすることが必要です。

3. さまざまなデザインを試してみる

完成品の独創性と使い勝手の向上につながる新しいデザイン要素を見つけられるように、プロジェクトの製作期間に試作のための十分な時間を組み込みましょう。

4. 使いやすさを重視する

ウェブサイトやアプリ、プログラムを初めて利用するユーザーでも、見てすぐに使い方がわかるようにしましょう。

5. デザインを揃える

デザインを決めたら、プロジェクトが終わるまでそれを維持しましょう。ユーザーがUIに対して戸惑いやストレスを体験することがないよう、ウェブサイトのレイアウトはどのページでも同じ構成にする必要があります。

6. ユーザー体験との繋がりを考慮する

UIはウェブサイト全体がユーザーにとっての快適さ、使いやすさ、わかりやすさを受け継ぐものであることが必要です。

7. ターゲット層のユーザーについて理解する

デザインの過程で細部にこだわりすぎると、全体的な目標を見失ってしまいがちですが、デザインはユーザーのためのものである以上、ユーザーを意識して作らなければなりません。

8. ブランド戦略を維持する

ユーザーが、ウェブサイトのどのページでもブランドを確認できるようにすること、そして初めて訪問したユーザーがブランドをすぐに認識できるようにすることが必要です。

9. 目に優しいデザインを心がける

レイアウトを調整して、読みやすさを向上するよう注意を払いましょう。たとえば、文章を両端揃えにしたり、配色のパターンを制限したり(カラフルなデザインで目を惹こうとして、ユーザーの目を眩ませるのは避けたいところです)、読みやすいフォントと適切な大きさを選んだりするようにします。

10. 全体的な使いやすさを高める

ユーザー側の操作の手間を最小限に抑えると共に、ページの機能をそれぞれ1つに絞る必要があります。

11. 文章の校正を行う

完成品は誤字脱字などがない状態でユーザーに提供する必要があります。

12. 次の手順がわかりやすいようにする

UIは、ユーザーが次に何をすべきかをすぐに把握できるようなデザインにする必要があります。

13. 操作の結果が予測できるようにする

ボタンや拡大縮小など、ユーザーが操作する要素が予測どおりに機能すること、そしてどの要素にも意味のある機能が搭載されていることが必要です。

14. ユーザーが操作する要素の使用は慎重に判断する

ユーザーの操作を促すことが目的とはいえ、操作しなければならない要素が多すぎると、それがよほど便利なものでない限り、ユーザーがウェブサイト自体から離脱してしまう恐れがあります。こうした要素の設置は、ユーザー体験を最適化できる範囲に留めましょう。

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