仮想通貨業界の今後の展望

著者Indeed キャリアガイド編集部

投稿:2021年9月16日

Indeed キャリアガイド編集部は、さまざまな分野の知識を持つ才能豊かなライター、研究者、専門家のメンバーで構成されています。Indeed のデータと知見を駆使して、あなたのキャリア形成に役立つ情報をお届けします。

投資手段として近年注目を浴びている仮想通貨ですが、転職先として仮想通貨業界に注目している人もいるのではないでしょうか。今後さらに市場の拡大が見込まれる仮想通貨業界では、さまざまな職種で雇用ニーズがあります。

本記事では仮想通貨業界の展望や、転職を成功させるためのポイントを紹介します。

仮想通貨業界の今後の展望とは

仮想通貨業界への転職を検討している人にとって、同業界の将来性は気になるところです。個人のハイリスクな投資手法として普及しつつある仮想通貨ですが、まだまだ成長余地のある有望な業界と考えられています。

仮想通貨市場はさらに拡大が見込まれる

価格変動リスクの大きい商品であることや、過去の取引所破綻などの事件が意識されることで、投資家が取引に慎重になり、市場はすぐには拡大しない可能性はあります。

しかし、投資商品としての仮想通貨は次の3つの理由からさらなる市場拡大が期待されています。

規制の整備

取引に関する規制が整備されることで、詐欺やマネーロンダリングなどの犯罪を抑制します。仮想通貨の安全性は高まり、中長期的には市場の発展につながります。

投資商品の拡充

現在カナダなど一部の国で、仮想通貨へ投資するETF(上場投資信託)の売買が実施され、今後さらに普及が見込まれます。ETFの普及により、個人投資家にとって仮想通貨がさらに身近なものになるでしょう。

機関投資家の参入

2019年にビットコインの先物取引開始を契機に、徐々に投資ファンドを中心に、機関投資家の仮想通貨への参入が進んでいます。取引量の多い機関投資家の参入は、市場のさらなる拡大につながります。

今後は仮想通貨の実用化が進む

現在は価格変動の激しさや、利用できる店舗、サービスが少ないことから、商品を売買するための「通貨」として使用されるシーンはまだ少ない状況です。

しかし、日本でも仮想通貨の一種であるリップルを用いた国際送金のような新しいサービスが開始されています。、また、一部の国では仮想通貨決済を導入している企業も出てきており、仮想通貨決済を日常決済に活用する動きも着実に進行しています。

仮想通貨が決済手段として広く普及するかどうかはまだ確定的ではありませんが、もし普及した場合には仮想通貨業界のさらなる発展が期待されます。

仮想通貨業界にはどのような転職先があるか

一口に仮想通貨業界といってもさまざまな分野の職種があります。自分のスキルや経験にあった転職先を選ぶとよいでしょう。

システム開発やシステム運用

仮想通貨のトレーディングや取引、決済などのシステムの開発や運用を担当する職種です。

仮想通貨の仕組みの土台となるブロックチェーン技術の知見がある人は強みとなります。
また、金融規制などへのシステム対応が求められるため、証券やFX業界などでシステム開発経験があれば活かすこともできます。

その他、アカウント管理や社内ネットワークのヘルプデスクなどシステム開発、運用に関わる役割は多岐にわたります。ITに関するスキルがあれば、必ずしも転職時点でブロックチェーンや仮想通貨の知見がなくともチャレンジ可能です。

トレーディングおよびディーリング

仮想通貨の価格提示や売買の執行に加え、リスク管理や取引モニタリングなどが主要業務です。金融規制が整備されるなかでは、取引規定やマニュアル整備なども今後は求められると考えられます。

仮想通貨の売買業務経験があれば有利なのはもちろんですが、FXや株、債券などのトレーディング、ディーラー経験も活かすことができます。
なお、海外の取引所とのコミュニケーションが必要なため、英語力も必要です。

リスク管理およびコンプライアンス

他の金融商品と同様に、法規制や各社の社内規則に準拠したリスク水準のモニタリングやコンプライアンスの遵守状況の管理などを行います。

転職者の場合は、金融機関での業務経験は必須です。同じようなリスク管理やコンプライアンスの部署か、もしくは法務部など法規制関連の業務経験がある人が求められます。海外の規制への準拠や英文での契約書のチェックなども対応するため、英語力があると転職に役立つでしょう。

マーケティング

Googleなどの検索エンジンやSNS、アフィリエイトなどを活用したデジタルマーケティングと、テレビや雑誌などマスメディアを活用したマスマーケティングの対応をします。その他イベントの企画、運営なども担当します。

マーケティング戦略の立案や効果測定などのデータ分析、広告代理店との折衝などといった業務を行います。必要とされるのは金融知識よりもマーケティングの知見なので、同職種の経験があれば、金融未経験者でも十分チャレンジ可能です。

関連記事:マーケターになるには

人事や経理などのバックオフィス

企業の運営に欠かせない人事、経理といった一般的なバックオフィスの職種の人材ニーズもあります。求められるのはそれぞれの部署のスキルや経験であるため、バックオフィスなら金融未経験者でも十分転職するチャンスがあります。

関連記事:経理事務員になるには

仮想通貨業界への転職を成功させるためのポイント

今後さらなる成長が期待される仮想通貨業界の業務は、専門性が高くチャレンジングなものです。仮想通貨業界への転職を成功させるためには、次の3つのポイントが重要です。

新技術への知見を積極的に深めるスタンスを持つ

仮想通貨市場はまだ発展途上にあり、取引の手法や関連する金融商品、そして各国の取引規制など目まぐるしい変化が起こっています。

こうした市場環境のなかで柔軟に対応していくためには、常に新たな技術を取り入れて自社のビジネスを進化させていける人材が必要です。

新しい技術の知見を積極的に深めようとする意識を持つとともに、転職面接の場でも積極的にアピールするとよいでしょう。

自分のスキルや経験に合った職種を選ぶ

仮想通貨業界の業務は高い専門性が要求されるため、スキルや経験が合わない状態で転職を成功させるのは困難です。

一方で、仮想通貨業界の業務は多岐にわたります。必ずしも金融経験や仮想通貨の経験が必須ではない職種もありますので、これまでの経歴を踏まえて、自分のスキルや経験に合った職種を選ぶことが大切です。

仮想通貨業界に特化した転職エージェントを活用

専門性の高い仮想通貨業界への転職を成功させるためには、同業界に強い転職エージェントを選ぶのもポイントです。

仮想通貨業界やブロックチェーン関連の職種に特化した転職エージェントは、仮想通貨業界への転職に関するノウハウや、企業との強固なリレーションを構築しています。仮想通貨業界に強い転職エージェントを活用すれば、転職活動を有利に進められるでしょう。

まとめ

仮想通貨業界は今後さらなる発展が期待されるものの、投資家層の拡大や決済手段ツールとして普及するかについては、まだ不透明なところがあります。リスクと成長性の両面を踏まえて、それでも転職すべきかどうか検討することをおすすめします。

ただし、仮想通貨業界のなかで求められる職種は多岐にわたるため、業界未経験だからといって、それだけで転職を躊躇する必要はありません。
成長性の高い業界に身を置きたい人や、仮想通貨のさらなる普及に貢献していきたい人などは、ぜひ仮想通貨業界への転職にチャレンジしてみてください。

関連記事:トランスファラブルスキル(Transferable Skills)とは?

こちらの記事もおすすめです