アジャイル開発とは?手法や流れ、メリットデメリットを解説

著者Indeed キャリアガイド編集部

投稿:2022年2月15日

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アジャイル開発とは?手法や流れ、メリットデメリットを解説
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システム開発の場で、「アジャイル開発」というワードが使われることがあります。

アジャイル(Agile)には「俊敏」「すばやい」などの意味があり、スピード感と柔軟性をもって開発を進めるための手法が「アジャイル開発」です。

本記事では、アジャイル開発の概要や、メリット、デメリットなどを解説します。

アジャイル開発とは?

アジャイル開発とは、システム開発にかかる工程を細かく分けて、短いサイクルで進行していくシステム開発手法の1つです。

以前までのシステム開発は、最初に全体の要件定義をまとめてから企画、設計、実装、テストを経てリリースするウォーターフォールモデルが主流でした。

ウォーターフォールモデルの場合は、開発初期からすべての機能要件をすべて洗い出して開発を進めます。

そのため、途中で仕様変更が入ると手戻りが発生し修正に時間がかかったり、仕様変更を想定しない開発モデルのため、途中で顧客やユーザの要望を取り入れにくい点が問題点でした。

対してアジャイル開発の場合は、機能レベルの小さな単位で作業を進め、企画からリリースを細かく繰り返すため、ゼロからシステムを開発したり、仕様変更や追加機能が想定されたりする場合などで有効的な開発手法です。

アジャイル開発の流れ

アジャイル開発の流れは、リリース計画とイテレーションに分けられます。

リリース計画とは、特定の日にちまでにリリースをしたいなどのプロジェクトのゴールを設定することです。

アジャイル開発の特徴として、企画段階では念入りな設計を行わず、大まかな仕様だけを決めて開発をスタートする点があげられます。念入りな設計を行わない理由は、開発途中での仕様変更や修正を前提としているためです。

リリース計画も絶対ではなく、状況に応じて適宜修正を行います。

イテレーションは計画、設計、実装、テストの開発期間です。イテレーションとリリースを短いスパンで繰り返し、ブラッシュアップしながらプロジェクトを進行します。

アジャイル開発の手法

アジャイル開発には主に以下の3つがあります。

  • スクラム

  • エクストリーム・プログラミング

  • ユーザー機能駆動開発

スクラム

スクラムはアジャイル開発のなかでも特にメジャーな手法です。

プロジェクトにおける意思決定者である「プロダクトオーナー」とプロジェクトの実行責任者である「スクラムマスター」を中心として、チームメンバーと開発を進めます。

スクラムマスターはスプリント計画と呼ばれる、1つのイテレーションの開発スケジュールを立てます。

スプリントとはイテレーションの開発工程を細分化したもので、スクラムマスターはチームメンバーとデイリースクラムと呼ばれる進捗確認を行うミーティングを行いながらスプリント計画に沿って開発を進めます。

1つの開発工程が完了したあとは、スプリントレビューと呼ばれる確認作業を行い、改善を繰り返します。

そして、上記の工程を繰り返しながらプロジェクトを推進します。スクラムでは、チームメンバーと相互に情報共有をして進捗や仕様の確認を行うことが重要です。

開発をチーム一丸となって進めていくことから、ラグビーのスクラムが語源になっています。

エクストリーム・プログラミング

エクストリーム・プログラミングは、柔軟性を重視して開発を行う手法で、XPと略される場合があります。エクストリーム・プログラミングのメリットは、柔軟性のある開発ができる点や開発期間を短縮できる点です。

スクラムと比べてより少人数の開発プロジェクトに向いている手法で、途中で仕様変更が発生することを前提に、プロジェクト全体をスクラム以上に細分化し、一つひとつの開発サイクルを短くして開発を進めます。

一つひとつの工程が短く、仕様変更にも柔軟に対応できるため、顧客などのステークホルダーの要望に応えやすくなります。

また、エクストリーム・プログラミングでは、2人1組でプログラミングを行うペアプログラミングが行われます。2人1組でプログラミングを行うことで、ミスの軽減やコードの共有、レビュー時間の削減などに繋がり、細分化した工程をスピード感をもって完了させます。

ユーザー機能駆動開発

ユーザー機能駆動開発とは、顧客にとって有益な機能を重視した開発手法で、顧客が求める機能を中心に開発を進めます。

スクラムやエクストリーム・プログラミングと比べて、顧客の要望を重視した開発手法となります。

顧客の要望で優先順位が決まるため、顧客満足度の高い成果物が期待できますが、認識の齟齬をなくすため、顧客と密なコミュニケーションが求められます。

アジャイル開発のメリットとデメリット

アジャイル開発には、メリットだけではなくデメリットもあります。アジャイル開発のメリットとデメリットを整理しましょう。

アジャイル開発のメリット

アジャイル開発は、設計段階で大まかな内容だけを決めてシステム開発を進めていくため、臨機応変で柔軟な対応と開発スピードの早さが大きなメリットです。

リリースを適宜実施するため、不具合があった場合もすぐに気付いて修正できます。

プロジェクトの途中で多少の方針転換があっても、一部分だけの修正や機能の追加に対応しやすいのも特徴です。

アジャイル開発のデメリット

アジャイル開発のデメリットは、開発の方向性がブレやすい点です。修正がしやすい反面、当初の目的から逸れた方向に進んでしまうリスクがあります。

最初に大まかな設計のみを決め、機能別に工程を分けて実装していくため、全体像が見えにくい点にも注意が必要です。

これらのデメリットを回避するには、はじめに開発の目的を明確にして共有しておくことが大切です。

まとめ

アジャイル開発は、ゼロからシステムを開発したり、仕様変更や追加機能が想定されたりする場合などに、効果を発揮しやすい開発手法です。

工程を細かく分け、設計からリリースまでのステップを短い期間で繰り返す点が特徴です。

条件に応じて適切な手法を選び、適切にプロジェクトを進行しましょう。

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