クレドとは?企業における導入のメリットや作成のコツがわかる!

著者Indeed キャリアガイド編集部

投稿:2022年5月25日

Indeed キャリアガイド編集部は、さまざまな分野の知識を持つ才能豊かなライター、研究者、専門家のメンバーで構成されています。Indeed のデータと知見を駆使して、あなたのキャリア形成に役立つ情報をお届けします。

企業で人材を育成するために重要視されているのが「クレド」です。働く際の行動指針であるクレドを全従業員が共有することで、意識改革にも役立つとされています。

本記事ではクレドの意味や事例、作成方法などを解説します。

クレドとは?従業員の倫理観を育てる行動指針

経営理念とともに「クレド」を導入する企業がありますが、クレドにはどのような意味があり、なぜ必要とされるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

クレドの意味

クレドは志や信条、約束を意味するラテン語ですが、最近は「企業の全従業員の行動指針」という意味で使用されています。

クレドの内容は企業によって異なりますが、働く際の姿勢や規範、企業が重要視するコンプライアンス、果たすべき社会貢献の内容などが盛り込まれます。そして、従業員全員が意思を統一し、企業とともに成長することを目的としています。

クレドは、社会状況や企業の成長により変化する場合もあります。

ミッションやビジョンとの違い

クレドと似たものにミッションやビジョンがあります。ミッションは企業の目的や任務、使命を指し、ビジョンは企業の将来への見取り図のようなものを表します。

ミッションやビジョンとクレドは大きく離れたものではなく、従業員がクレドに合わせて成長することで、企業はミッションを達成し、ビジョンを実現できると考えられます。

クレドが求められる背景

新人研修などで経営理念を学ぶ機会があっても、時間の経過とともに記憶が薄れてしまいがちです。一方、クレドは行動指針として意識しやすく、実践につなげやすいという特徴があります。

また、SNSなどを通じて企業の不祥事が従来とは違う形で発生、発覚するようになったことから、コンプライアンスの順守のため、クレドによる行動指針の設定や意識改革に取り組む企業も見られます。 

クレド導入のメリットと事例

メリットは以下の3点が考えられます。

  • 従業員の意思の統一

  • 行動指針の明確化

  • 従業員のモチベーション向上

クレドの大切な導入意義の1つが、従業員の意思の統一です。企業として大切な倫理観を共有し、コンプライアンスの強化につなげていきます。

また、行動指針がはっきりしていれば、問題が起きたときに従業員自身で判断がしやすくなります。予定外のトラブルが起きても、クレドを基準に行動できるので迷うことが少なくなります。

さらに、クレドを指針にして主体的に業務を遂行できるので、従業員のモチベーションがあがります。

現在、多くの企業でクレドが導入されています。ここで3社の例を紹介します。

ザ・リッツ・カールトン

ホテルというサービス業であるため「リッツ・カールトンでお客様が経験されるもの、それは感覚を満たすここちよさ、満ち足りた幸福感そしてお客様が言葉にされない願望やニーズをも先読みしておこたえするサービスの心です。」など、お客様第一の姿勢がクレドで打ち出されています。

タイガー魔法瓶

100年、200年続く企業、また「働きがいのある会社」を目指して、2012年に新しい企業理念「Vision」「Mission」「Value」を制定。その理念を実現するために「Credo」を策定し、「志を高く持て」「主体的に動け」「アイデアを出せ」など10の行動指針が示されています。

小田急電鉄

特急ロマンスカーの価値向上のために「みんなが喜ぶロマンスカーにしていこう」というロマンスカークレドを策定。乗務員だけでなく、駅係員や検車区で働く従業員も含めてクレドを浸透させ、「価値向上」という目的に意識のベクトルを合わせるためのよりどころとしています。

クレド作成のコツと注意すべきポイント

クレドを作成するプロジェクトのメンバーは、多様なポジションや部門から集めます。それぞれの立場から幅広く意見を出し合うのがコツです。

クレド作成の注意点は、従業員の共感が得られるものにすることです。従業員がすぐに理解できなかったり、反感を持ったりする内容ではなかなか浸透しません。

では、次にクレド作成の流れを説明しましょう。

  1. プロジェクトメンバー内でクレド作成の意義を共有します。

  2. 経営層や従業員へのヒアリングやアンケートを実施します。

  3. 社内各所でのヒアリング、アンケート結果をもとにプロジェクトチームで議論を重ね、文章に落とし込みます。クレドに関する文章はできるだけ短めにし、ひと目でわかるものが良いでしょう。

  4. まとめたものを経営層や従業員に見せてフィードバックを受けます。

  5. フィードバックをもとにまとめたクレドをツール化し、ホームページや社内報、パンフレットなどに掲載します。社員証とともに持ち歩けるように、クレドカードを作成する企業もあります。

まとめ

近年、SNSを通じて企業の目の届かないところで不祥事が発覚するケースも多く、コンプライアンスの強化が一層重要となっています。

そんななか、多くの企業がクレドを策定するようになりました。従業員の行動指針であるクレドは、簡潔な言葉で明解に表現されています。これから就職活動を行う方は、気になる企業にクレドがあるか、あるとしたらどんな内容なのかを公式サイトなどで確認してみるといいでしょう。

本記事で紹介されている第三者企業は、Indeed と提携しておりません。

関連記事

企業倫理の定義と職場での実践例

こちらの記事もおすすめです