ガバナンスとは?言葉の意味と注目される背景、具体的な使い方を解説

著者Indeed キャリアガイド編集部

投稿:2022年5月17日

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ビジネスの現場や雑誌でよく見聞きする「ガバナンス」という言葉。「会議で耳にするが、正確な意味をよく知らない」「わかったつもりで使っているが、間違えていないか不安」と考える方もいるのではないでしょうか。
本記事ではガバナンスの基本的な意味と注目されるようになった背景、ビジネスの現場での用例を解説します。

ビジネスシーンで使われる「ガバナンス」の意味は?

ガバナンス(governance)とは、「統治、支配、管理」を意味する言葉です。「統治」から権力者が国を治める印象を受けますが、国に限らず、企業などを含めた組織全般を対象に使われます。一般的に「ガバナンスを強化する」(=管理体制を強化する)といった使い方をします。

関連語として「コーポレートガバナンス(corporate governance)」もよく使われます。コーポレートガバナンスとは「企業運営において公正な判断、運営がなされるよう、監視、統制する仕組み」のことです。
日本ではビジネスパーソンがガバナンスという言葉を使う場合、コーポレートガバナンスを指すことが多いです。

「ガバナンス」がビジネス用語として使われるようになった背景

なぜガバナンスという言葉が頻繁に使われるようになったのでしょうか。その背景には、企業による不祥事の多発があります。
不適切な会計処理や品質管理の不正など、一部の経営陣の独断的な行動や、消費者の安全を無視した管理体制をそのままにしておくと、企業への信頼が失墜する結果になりかねません。
こうした経営リスクを未然に防ぐために、ガバナンスが注目されるようになりました。

「ガバナンス」が機能するメリットは?

ガバナンスが機能していると得られるメリットを見ていきます。
企業は、株主や投資家から公正で透明性の高い経営を求められるようになっています。ガバナンスを強化し、積極的な情報公開と利益重視に偏らない経営を推進することによって、社会からの信頼が高まり、中長期的に見ると企業の価値向上が期待できます。

「ガバナンス」の用例を確認

実際にどのような形でガバナンスという言葉が使われているのかを見ていきます。以下の2つがよく耳にする使い方です。

ガバナンスが効いている

「組織の管理体制がしっかり機能している」「内部統制がとれている」の意味です。「あの企業は、競合他社よりガバナンスが効いている」「ガバナンスが効いていない企業とは距離を置いたほうがよい」といった形で使われます。

ガバナンス強化

「管理体制の強化」「内部統制の強化」の意味です。「外部取締役を増やしてガバナンス強化を図る」といった形で使われます。

その他、「ガバナンス機能をチェックする」「ガバナンスが劣化する」などの使い方もあるので、併せて覚えておきましょう。

混同されやすい「コンプライアンス」との違い

ガバナンスと混同されやすい言葉として「コンプライアンス」があります。コンプライアンスは「法令順守」の意味で、倫理観や公序良俗など、社会的な規範に従った業務の遂行を表します。
これに対してガバナンスは、コンプライアンスの意識を高め、それを維持するための管理体制を指します。

つまりコンプライアンス=法令を順守すること、ガバナンス=コンプライアンスを維持するための管理体制と言い換えられるでしょう。

「ガバナンス」を日本語で言い換えられるように

ビジネスシーンで使われるようになったガバナンスという言葉ですが、意味をよく知らない人もまだ少なくありません。多用すると話の内容がうまく伝わらないなど、コミュニケーションに支障が出てしまいます。

ガバナンスは「統治」「内部統制」「管理体制」といった日本語に置き換えられます。相手や状況に合わせて使い分けができるようにしておくと、話が通じやすくなり周囲の人によい印象を与えられるでしょう。

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