マネジメントに関する徹底ガイド

著者Indeed キャリアガイド編集部

更新:2021年11月30日

投稿:2021年8月2日

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職場は、管理職のマネジメント能力に依存しています。上司は部下に指示を出すだけでなく、会社の上層部とコミュニケーションを取り、チームが確実に目標を達成し、企業のミッションの実現に貢献できるようにしなければなりません。管理職の業務は業界や職場によって異なるものの、基本的な責任はほぼ変わりません。この記事では、マネジメントとは何かを解説し、マネジメントの業務や、優れた上司になるための方法をご紹介します。

マネジメントとは

マネジメントとは、目標達成のために作業を調整し、管理することをいいます。この管理業務には、利用できるリソースを活用して目標を達成するための、組織の戦略の策定や、従業員の業務の調整が含まれます。またマネジメントは、組織における従業員の年功序列型構造を指す言葉としても使われます。

優れた上司になるには、計画性やコミュニケーション能力、情報整理力、リーダーシップなどのスキルを身に付ける必要があるほか、企業の目標や部下の管理、目標を達成するための営業活動その他の業務について、幅広い知識が求められます。

管理職の5つの基本的な業務

一般的に、管理職には次の5つの基本的な役割があります。

  1. 目標設定

  2. チームをまとめる

  3. チームの意欲を高める

  4. 評価システムの考案

  5. 人材開発

1. 目標設定

目標設定とその達成は、常に成功し続ける管理職になる最も基本的な方法です。また、目標を部下や従業員に説得力のある方法で伝えられることも必要です。たとえば、レストランのマネージャーがサービスにかかる時間の改善を従業員に指示する場合、サービスが速くなればレストランの収益だけでなく、従業員のボーナスも増えると気付かせるという方法もあります。

2. チームをまとめる

管理職は仕事のタイプを判断し、確実に実行できる作業に分割し、部下に効率よく仕事を任せます。組織は、個々の従業員間の人間関係が集まったものであり、組織内の部署や事業部門から成り立っています。そのため、個々の従業員や事業部門が協力して働けるようにすることが管理職の責任であり、それには従業員や各部署の意欲を高め、作業を遂行させることも含まれます。優れた上司は、自分のチームにおいてメンバー間の人間関係を構築することに長けており、メンバーが問題に直面した場合も、問題の原因を特定して解決することができます。

管理職がチームをまとめるためには、チームメンバー間の力関係を確立することも必要となります。組織構造を最大限に活用することで、企業のマーケティング効率が高まり、事業コストを削減し、生産性を向上するのに役立ちます。

3. チームの意欲を高める

チームの意欲を高めるには、チームをまとめたり仕事を任せることのほかに、チーム内のさまざまなタイプの個性に対応するスキルが求められます。優れた上司は、結果を出せるチームを構築して指揮していく方法や、目的のためにチームメンバーが行動を起こすようにする方法も知っておかなければなりません。

4. 評価システムの考案

管理職はチームの目標や主要業績指標(KPI)を設定し、チームが目標達成を目指し、正しい方向に進んでいるかを評価する方法を作り出す必要があります。実績を把握するための評価方法を考案するのは非常に難しいこともあり、管理職には発想力や思慮深さが求められることが多いです。しかし、マネジメントの他の役割と同様、ビジネスの業績改善のためには評価が不可欠です。

5. 人材開発

優れた上司は、チームを目標に導き、その過程で進捗を評価するだけでなく、部下の能力開発にも力を注ぎます。たとえば、チームと協力して、チームメンバーがキャリアアップするための目標設定をサポートします。

管理職がこうした5つの役割を果たすには、リーダーシップスキルが欠かせません。管理職には、チームメンバーが自分の強みと弱みを見極め、仕事ぶりを改善できるように指導する責任があります。管理職によって、リーダーシップのスタイルは異なりますが、どのようなスタイルであれ、優れた上司になるにはリーダーシップスキルを磨く必要があります。

マネジメントの概念

管理職が5つの基本的な役割を担うためには、いくつか簡単な考え方を理解しておく必要があります。次に挙げる概念は、チームをまとめて事業目標を達成するために不可欠なものです。

  • 管理:組織の従業員は、目指すべき目標を把握し、現時点で達成に向けて順調に進んでいるかどうかを判断する評価方法を理解する必要があります。企業においては、各従業員にそれぞれ異なる役割があるため、責任のレベルもそれぞれ異なります。従業員がやるべきことをどのように実行しているのか、そして進捗状況をどう評価するのかは、管理職が管理しなければなりません。こうした要素を管理することで、管理職は成功を収めることができるのです。

  • 計画:戦略を実施する前の計画は極めて重要であると同時に、計画は常に進行中であるということも、有能な管理職は理解しています。計画が実施されても、それで終わりではありません。マネジメントはむしろ、組織のミッションを実現するためにチームの誰が、何に、いつ、どこで取り組むかという問いに答える準備をしておく必要があります。計画には、目標の選定と実行の両方が含まれていなければなりません。

  • 人員配置:人員配置はあまり重要視されていませんが、マネジメントにおいて不可欠な機能です。管理職は、仕事に適した人材の確保と同時に、職場の方針を取りまとめるなどの課題にも注意を払わなければなりません。企業は、福利厚生や有給休暇、徹底した研修プログラムなどのインセンティブ(報酬)を提供して、優れた人材を定着させる必要があります。

マネジメントのスタイル

マネジメントについて研究するアナリストによって、いくつかの効果的なリーダーシップスタイルが特定されています。優れたマネジメントのスタイルは1つではなく、人によって自分に合うタイプは違うものです。また、さまざまなマネジメントのスタイルから要素を抽出して、自分や会社に合った独自のスタイルを作り出すこともできます。

どんな管理職でも、確実に今より有能なリーダーになれる3種類のマネジメントのスタイルについて、簡単に説明します。

説得型(Persuasive)

説得力のあるリーダーは、多くの時間をチームメンバーと過ごしています。説得型の上司は、従業員と関わる中で模範を示して指導し、指示や要求ではなく説得することでチームの賛同を得て追従させることができます。影響力のある上司は、チームメンバーが日々取り組んでいる仕事を把握しており、職業生活に関与しています。

民主型(Democratic)

民主型の上司は、意思決定に直接関与するようにチームを促します。このタイプの上司は、従業員との間でオープンなコミュニケーションを可能にすることで、各従業員が持っているスキルや長所を把握できるようになります。さまざまなレベルの従業員が話し合いに自由に参加し、意見を交換することで、全員が意思決定やプロジェクトの結果に貢献できます。

このマネジメントスタイルは、上司が系統立った円滑な意思決定のプロセスを構築している場合は効果的ですが、そうでない場合には、全員の意見を受け入れてしまうことで、プロセスの停滞や無秩序を招きかねません。

容認型(Laissez-faire)

容認型の上司は、上司というよりもメンター(指導者)に近く、従業員が成長し意思決定を行えるように支援します。それにより、各プロジェクトに対するチームの当事者意識が強くなります。上司は裏方に回り、問題が発生した場合だけ、助言や軌道修正のために介入します。それ以外の場合は何もせずに傍観し、従業員が創造力を活かして活躍し、従業員自身のリーダーシップが発揮されるようにします。

関連記事:10種類のリーダーシップスタイルと自分なりのスタイルを確立する方法

マネジメントの3階層

大企業では、マネジメントが大きく3つのレベルに分かれた階層構造になっていることがよくあります。「中間マネジメント」や「上級マネジメント」のような異なるマネジメント階層について、聞いたことがあるはずです。

初級マネジメント

初級管理職には、ビジネスの現場で働くチームリーダー、現場主任、班長やスーパーバイザーなどが含まれます。3階層のうち、最も低いこのレベルのマネジメントは、個々の従業員やスタッフの日常業務を監督し、業務に関する指示を与える責任を負っています。

初級マネジメントの責任には、従業員の仕事の質の確保、スタッフの日常業務の指導、従業員の問題の適切な手段による解決などが含まれます。また、チームに対する日常的な監督業務やキャリアプランニング、従業員の仕事ぶりに対するフィードバックなどにも責任を負います。

中間マネジメント

マネジメント階層の次の層にあたる中間管理職は、上級マネジメントの監督下にあります。中間マネジメントには、部門長、地域担当マネージャー、支店長が含まれます。中間マネジメントは、上級マネジメントが策定した戦略目標を、現場の管理職に伝達する責任を負います。

上級マネジメントとは対照的に、中間管理職は多くの時間を指示伝達や体制づくりに費やします。これには、初級マネジメントのために重要な方針についての判断や話し合いを行ったり、初級マネジメントの実績向上のために指導をしたり、上級マネジメントの指示により組織計画を実行することが含まれます。

上級マネジメント

CEO(最高経営責任者)、社長、副社長、取締役などの上級マネジメントは、マネジメント階層の最上層にあたり、組織全体の目標と方向性を定める必要があります。上級マネジメントは、戦略的計画や企業全体の方針を策定し、組織の方向性について最上級レベルの意思決定を行います。また、通常は外部リソースの調達に重要な役割を果たし、会社の業績について株主および一般社会に対し説明責任を負います。

優れた上司になるためのヒント

マネジメントスキルは、次のような方法で磨くことができます。

  • コミュニケーションを取る。自分のチームとコミュニケーションを取ることは、チームのニーズの理解、進捗状況の評価、目標達成の支援のために大切です。

  • 前向きな姿勢を示す。上司はチームの模範となるべきです。前向きな姿勢でチームに接するようにすることで、チームメンバーとのコミュニケーションが取りやすくなり、円滑な関係が築けるようになります。

  • 必要なトレーニングを実施する。自分のチームのスキルを評価し、トレーニングで改善できる部分がないか確認します。またトレーニングにより、チームは新しいスキルを習得でき、成長が期待できます。

  • 共同作業を行う。上司として、安心して部下に仕事を任せると同時に、チームと協力して共通の目標を達成することも大切です。チームとの共同作業で、メンバー個人やチーム全体のために、自分が役に立てることがあるかどうかが分かるようにもなります。

  • スキルを実践する。新しいスキルを身に付ける最もよい方法は、実際のマネジメント環境で実践することです。こうしたスキルを実際の仕事で身に付けていくと、キャリアアップにも役立ちます。チームのために最善を尽くし、リーダーの役目を果たすとともに、チームに対して公平に接しましょう。

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