マインドフルネスとは?実践方法や得られる効果を解説

著者Indeed キャリアガイド編集部

更新:2022年9月28日

投稿:2022年4月3日

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マインドフルネスのイメージ画像

マインドフルネスは、メンタルヘルス改善手法の1つとして、従業員に向けて企業での導入が進んでいます。

マインドフルネスは、ストレス軽減や集力向上などのメリットが注目される方法です。

本記事では、マインドフルネスの意味や企業へ導入されている背景、その効果や実践手法などを解説します。

マインドフルネスとは

「マインドフルネス(mindfulness)」とは、「今、ここ(瞬間や場所)」での自分の気持ちや自分の周りで起こっている事象に意図的に注意を向ける状態、またその状態を行うために心を整えることを意味します。

マサチューセッツ大学のジョン・カバットジン博士により、臨床的なプログラム「マインドフルネスストレス低減法(MBSR)」が開発されました。

マインドフルネスは、ストレス軽減や集中力の強化などの効果が期待でき、世界中で注目を集めています。

マインドフルネスが取り入れられるシーン

マインドフルネスは、一般生活だけでなくビジネスシーンなどさまざまな場所で取り入れられています。

ビジネスでのマインドフルネス

メンタルヘルスの維持や集中力アップによる生産性向上が期待できるため、企業は従業員に向けたマインドフルネスを導入しています。

たとえば、ヤフーは2016年に米Googleが実施した「Search Inside Yourself(SIY)」を取り入れたマインドフルネス研修を開始しました*¹。

実施後の結果、マインドフルネスをしている人としていない人を比較すると、研修経験者の業務パフォーマンスは20%高くなり、未経験者と週3日の実施者を比較すると40%の差があったとされています。

*¹出典:日経BP総合研究所「ヤフーが取り組むマインドフルネス研修とは?

医療分野でのマインドフルネス

医療分野では、心理療法の手段の1つとして活用されています。マインドフルネスによって心身の緊張を解きほぐしてリラックス状態になり、心身のバランスを整えて健康増進を行う目的で実施されます。

具体的には、「MBSR」や「マインドフルネス認知療法(MBCT)」、境界性パーソナリティ障害の治療法の1つである「弁証法的行動療法(DBT)」などがあります。

仏教に基づくマインドフルネス

仏教でのマインドフルネスとは、いわゆる「瞑想(メディテーション):meditation」のことです。最古の宗派である上座部仏教で使われるパーリ語「sati」に由来し、「無我」や「無常」などの悟りに導くものとされています。

ビジネスでマインドフルネスが注目される背景

マインドフルネスは臨床現場で使われるのが一般的でしたが、ビジネスでも注目されています。その背景には、大きく3つの理由があります。

業務効率化、生産性の向上が求められる社会

日本は少子高齢化が進んでおり、労働力人口の減少が深刻化しています。

また、中小企業は人材確保にも苦しんでおり、限られた人材で成果を上げるためには業務効率化や生産性の向上が欠かせません。

従業員のメンタルヘルスやモチベーション維持の問題

職場での人間関係や業務負荷増加の問題に加え、新型コロナウイルスの感染拡大によるテレワーク導入により、従業員の心身の安定はより一層重要になりました。

そのため、メンタルヘルスのトラブル、従業員と会社の関係性の希薄化に伴い、モチベーションを維持するのが難しいなどの課題が生じています。

GoogleやAppleなどの大企業の取り組み

マインドフルネスへの注目度は、グローバル大手企業のマインドフルネス導入により、さらに関心が高まっています。

米Googleはリーダー向けの研修プログラム「Search Inside of Yourself(SIY)」を実施しており、AppleやFacebookなども自社でマインドフルネスに取り組んでいます。

マインドフルネスで得られる効果

マインドフルネスはビジネスや医療の現場などで幅広く活用されており、実践によってさまざまな効果が得られる点が科学的に証明されています。

集中力の向上

仕事などで忙しく心の整理ができない状態に陥った際に、マインドフルネス瞑想によって今の自分の状況を冷静に見つめて、心をコントロールし、集中力を高められます。

ストレスの減少

マインドフルネスを活用した治療法の1つであるMBSRの実践によって、不安感や抑うつ感が薄れ、メンタルヘルス改善やQOL(生活の質)の向上も期待できます。

意思決定能力の向上

マインドフルネスは、人の行動をコントロールする脳の前頭前野にも影響を与え、意思決定能力の向上にも寄与すると考えられています。

免疫力の向上

病気などへの耐性力である免疫力は、精神的なストレスによっても左右されます。マインドフルネスによってストレスが減少するため、免疫力の向上効果も期待できます。

マインドフルネス瞑想の実践方法

マインドフルネスを実践する方法として「マインドフルネス瞑想」があります。以下ではその具体的な実践方法を紹介します。

静座瞑想法

座った状態で行う瞑想法で、MBSRのなかでも中心的なマインドフルネス手法です。床にあぐらをかいたり椅子に座ったりして姿勢を正し、自身の呼吸に集中します。自分の体に起こっている事象をありのままに受け入れて、最終的には45分の実施を目標にします。

歩行瞑想法

歩きながら行う瞑想法です。足の裏で感じる地面の感触や、体重移動による全身感覚など、目的を持たず体験に集中しながら歩きます。自分が歩いている感覚へ意識を向け、自分に向き合い、瞑想を行います。

ボディースキャン

自分の体の各部分に注意を集中していく瞑想法で、仰向けの体勢で行います。眠らないような状態で、呼吸に合わせて左足のつま先から足の裏やかかとなど順番に注意を向け、体全体で同じように注意を向けてありのままを見つめます。

まとめ

生活の質、仕事の質を高めるのに役立つ「マインドフルネス」。

現在は医療現場での治療法としてだけでなく、従業員のメンタルヘルス改善や生産性向上のため企業でも導入されています。

皆さんの生活や職場でも取り入れてみてはいかがでしょうか。

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