ポジティブフィードバックとは?意味やメリット、活用例を紹介
著者Indeed キャリアガイド編集部
投稿:2022年10月17日
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ポジティブフィードバックはフィードバックの一種で、ポジティブな表現を用いて相手に評価を伝えることで、相手のモチベーションを高めるのにも効果的な手法です。
マネジメントや人材育成の場面で注目されていることから、ポジティブフィードバックの意味やメリットなどが気になっている方も多いでしょう。
本記事では、基本的なポジティブフィードバックの解説から、実際にフィードバックする際の表現例、職場で行う際のポイントまで紹介します。
ポジティブフィードバックの意味
「ポジティブフィードバック」とは、被評価者の良い面を見つけ出し、ポジティブな表現を用いて評価を伝えることです。
相手のポジティブな面に触れることは、被評価者のやる気にも働きかけます。結果的に自発的な行動や成長につながるため、人材育成の場面で注目されています。
一方で、行動の問題点を指摘して改善を促す評価を、「ネガティブフィードバック」と言います。ネガティブフィードバックは課題を意識するのに有効な反面、社員にストレスを与える可能性があります。
改善を求めたい場合も、ネガティブフィードバックだけでなく、ポジティブフィードバックを一部取り入れることで、心理的な抵抗を下げる効果が見込めます。
ポジティブフィードバックのメリット
ポジティブフィードバックには以下のようなメリットがあります。
強みを伸ばせる
弱点の克服につながる
信頼関係の構築につながる
モチベーションが向上する
ポジティブな面を評価すると、本人も気づいていない強みや弱みを発見できることがあります。伸ばしたい強みや、改善すべき弱点を意識すれば、その人が持つ本来の能力を発揮して仕事に取り組みやすくなるでしょう。
また、ポジティブフィードバックでは、相手の考え方や行動を受け入れて話をします。そのため、自分を見てもらえていると感じ、信頼関係が構築されやすくなるのもメリットです。
特に上司から部下に対するフィードバックがあると、部下はその後の業務などでも相談をしやすくなるでしょう。
ポジティブな評価はやる気を引き出します。期待に応えようとしてモチベーションがあがり、より高いパフォーマンスを発揮しやすくなります。
職場でのフィードバックのポイント
職場でフィードバックをする場合は、以下のポイントも意識してみましょう。
結果とリンクさせて伝える
努力した点を評価する
サンドイッチ型で伝える
結果とリンクさせて伝える
人はただ褒められるだけでは納得しにくく、かえって不信感を抱く可能性もあります。
ポジティブフィードバックをするときは、結果を添えるように心がけましょう。
客観的な理由とともにその人の良い点を伝えると、「今後どのような点を活かせば良いのか」相手も意識しやすくなります。
努力した点を評価する
本人が努力していない点にばかり着目して指摘すると、自分の頑張りを理解されていないように感じてしまう可能性もあります。本人が成果を出していることや努力している点も褒めることが大切です。
努力が認められれば、もっと頑張ろうと意欲も湧いてくるでしょう。
サンドイッチ型で伝える
改善点を伝える場合は、ポジティブな内容を前後に挟むのが有効です。ネガティブな印象が残ってしまうと、モチベーションにも影響します。
また、ネガティブで終わらせず、ポジティブ、ネガティブ、ポジティブの順番で伝えると良いでしょう。最後にポジティブな表現をすることで、相手の自信を喪失せずに「改善しよう!」というやる気を促せます。
ポジティブフィードバックを活用した表現の例
では実際にポジティブフィードバックを活用したい方に向け、表現例を紹介します。
長所を伸ばしたいとき
改善点を伝えたいとき
新たな仕事を任せたいとき
長所を伸ばしたいとき
ポジティブフィードバックを通して、相手の長所を的確に伝えられます。
会議で議論のきっかけを作ってくれた部下に「いつも会議で最初に意見をだして良い空気を作ってくれてありがとう。おかげで、みんなが話しやすくなっているよ。」と主体的に意見ができる長所についてフィードバックしたとします。
ポジティブフィードバックを受けた人は、今後も長所である発言力を活かしながら、さらに意欲的に業務に取り組みやすくなるでしょう。
改善点を伝えたいとき
改善点を伝えたいときも、ポジティブフィードバックをあわせることで、自信を損なわずに行動を促せます。
たとえば、「提出してくれた資料だが、データがグラフ化されていて見やすかったよ!ただ、会議中にすべて目を通すには量が多すぎたから、要点のまとめを最初につけてくれると助かるな。」というように、改善点を述べる前に、相手の良い面に触れると良いです。
新たな仕事を任せたいとき
ポジティブフィードバックは、新たな仕事を任せるときにも役立ちます。
「教育がとてもきめ細やかなおかげで、新人がどんどん力をつけているから助かっているよ。気配りをする力を見込んで、次のプロジェクトではリーダーになってほしい。君なら、メンバー全員が活躍できる場を作れると思っている。」とその人のどのような活動が役に立っているか伝えることも重要です。
フィードバックをもらった人は、新たなフィールドでも自分の実力を次の仕事に活かそうと、熱意を持てるはずです。
まとめ
被評価者の良い面を伝えるポジティブフィードバックは、モチベーションを高め、強みを発揮しやすくなるなどのメリットがあります。
ポジティブフィードバックは、相手の長所を伸ばしたいとき、改善点を伝えたいときなどにも有効です。
フィードバックをする機会がある方は、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。
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