二輪自動車整備士になるには

著者Indeed キャリアガイド編集部

投稿:2022年5月15日

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二輪自動車整備士のイメージ

二輪自動車整備士は、主に整備工場や販売店で二輪自動車(オートバイ)のメンテナンスを行う職種です。利用者が快適かつ安全に運転するには欠かせない仕事であり、オートバイに乗ることや機械いじりが好きな人のなかには、二輪自動車整備士に興味がある人もいるのではないでしょうか。

本記事では、二輪自動車整備士の仕事内容や、なるための方法、年収とキャリア形成、将来性と就職状況を紹介します。

二輪自動車整備士は、オートバイの整備や修理を行う職業

二輪自動車整備士は、「バイク整備士」とも呼ばれます。原動機付自転車から大型のオートバイまでさまざまな二輪自動車の点検や整備、修理を行い、就職先も多岐にわたります。

二輪自動車整備士として就業するためには国家資格が必要です。二輪自動車整備士3級もしくは2級を取得した人が、二輪自動車整備士として業務に従事できます。

なお、二輪自動車整備士の資格を持たずに作業に従事する人は、整備工などの名称が用いられる場合が多く、整備士とは異なる職業として扱われています。

二輪自動車整備士の仕事

二輪自動車整備士の詳しい仕事内容や働き方を見ていきます。

二輪自動車整備士の主な仕事内容

顧客の要望に応じて、オートバイのステアリングやブレーキ、エンジンの分解整備のメンテナンス、チューニングなどを行います。主要部品の調整や整備を行う他、ブレーキパッドやドライブチェーン、タイヤといった消耗部品の点検も必要です。

また、オートバイはユーザーの体型や運転方法などによって車体の状態が異なるため、車体ごとに適切なメンテナンスをしなければなりません。状況に応じて、ユーザーに必要な整備内容の確認や、オートバイの使い方をアドバイスする機会も少なくありません。

二輪自動車整備士の働き方

二輪自動車整備士は、主にオートバイの整備工場、メーカーやディーラー、バイク販売店に勤務します。勤務時間は勤務先によって異なりますが、基本的には1日8時間程度が多いようです。また、自動車業界の繁忙期にあたる3月ごろは時間外労働が発生して、勤務時間が不規則になる可能性もあります。

その他、個人で二輪自動車整備士として独立開業する方法もあります。個人でバイク整備工場やバイク販売店を開く場合、顧客への営業や車両の仕入れなどを自分自身で行うため、オートバイの整備技術だけでなく、仕入れや営業、経理、経営の知識や実務能力が必要です。

二輪自動車整備士になるには

ここからは、二輪自動車整備士になるまでのプロセスや、仕事を行うために必要な資質を紹介します。

専門の学校で知識と技術を学び、国家資格を取得する

前述したように、まずは国土交通大臣の行う二輪自動車整備士の試験に合格して、国家資格を取得する必要があります。二輪自動車整備士の資格には1級から3級までありますが、1級の試験は2022年2月時点で1度も実施されていません。そのため、実際に受験できる等級は2級と3級となります。2級は一般的な整備業務全般を行うための整備技術と知識を測る資格で、3級は基礎的な整備技術と知識を測るものです。エンジン部など大がかりな分解や修理は、3級二輪自動車整備士が単独で行うことはできません。

二輪自動車整備士の資格試験を受験するには、実務経験を積んで3級の受験資格を得る方法と、自動車整備専門学校に入学する方法があります。3級の受験資格を得るには、基本的に1年以上の実務経験を積む必要がありますが、大学や高校の機械科卒業者であれば、実務経験は6か月に短縮され、高校の自動車科を修了した場合は卒業と同時に受験資格が得られます。

また、国土交通大臣指定の自動車整備専門学校などで2級自動車整備士の養成課程を修了すれば、卒業と同時に2級の受験資格が得られるだけでなく、修了後2年間は実技試験が免除され、学科試験のみの受験となります。

2021年3月21日に実施された二輪自動車整備士3級の学科試験合格率は約80%、同年10月3日に実施された二輪自動車整備士2級の学科試験の合格率も約80%と高く、あらかじめ対策を取れば合格しやすいことがわかります。

また、合格率は公表されていませんが、2級、3級ともに「基本工作」や「点検、分解、組立て、調整及び完成検査」などの実技試験が設けられています。

なお、二輪自動車整備士の人材募集では、2級または3級の整備士資格所持者を求める企業が多い傾向にあります。

二輪自動車整備士に求められる資質やスキル

原動機付自転車から大型バイクまでさまざまなオートバイを扱う二輪自動車整備士には、次のような資質が求められます。

バイクが好き

オートバイの種類や状態に合わせて、適切なメンテナンスを行う能力が求められます。そのため、持ち主のライダーと同じく、愛情を持ってバイクに向き合える人に適しています。

人と接することが好き

ライダーは愛車にこだわりを持っている人が多く、細かな要望を依頼される場合も少なくありません。オートバイの状態を顧客からヒアリングしたり、点検結果を説明したりする業務だけではなく、細かなニーズを汲みとるコミュニケーション能力も必要です。

体力や持久力がある

車種や仕事内容によっては、重い車体や部品を取り扱うため、一定の体力が必要です。また整備工場は冷暖房が完全ではない環境で作業を行う機会も珍しくなく、暑さや寒さに対応できる持久力や自己管理能力も要求されます。

手先が器用である

オートバイのメンテナンスでは細かい部品を取り扱うため、手先の器用さと、集中力が欠かせません。車体を傷つけたり、けがをしたりしないよう注意も必要です。

二輪自動車整備士の収入とキャリア形成

二輪自動車整備士はどれくらいの収入が見込める職業か、どのようなキャリアアップが考えられるかを紹介します。

二輪自動車整備士の給与の目安

Indeed(インディード)で検索可能なデータによれば、2022年2月3日時点で、年収200万円台が1,275件、300万円台が1,025件、400万円台が317件、500万円台が55件、600万円台が1件の求人情報が掲載されています。特に大きな整備工場がある都市で、収入が高い傾向にあるようです。

一方、似た職種である自動車整備士の年収の全国平均は約341万円で、地域別では東京都が約378万円、北海道が約332万円、沖縄県が約288万円となっています。*²

二輪自動車整備士のキャリアアップ方法

二輪自動車整備士としてキャリアアップするには、さまざまな方法があります。

まず、3級の資格を取得している人は、1年6か月から3年の実務経験を積めば2級の受験資格を得られます。級があがるごとに行える業務範囲も広くなるため、スキルを高めたい人におすすめです。

その他、仕事の幅を広げる方法として、自動車整備士の資格を取得する方法もあります。四輪自動車の整備に関する国家資格には、一級小型自動車整備士、二級ガソリン自動車整備士、二級ジーゼル自動車整備士があります。四輪自動車のメンテナンスが行えるようになれば、活躍の場もさらに広がるでしょう。

また、独立開業する方法も選択できます。整備工場やバイク販売店を開く場合、認証工場の資格要件を満たすことで、仕事の幅が広げられます。認証工場とは、自動車の分解整備を行える場所として地方運輸局長から認証を受けた工場を指します。整備主任者と整備士が各1人以上必要であり、一定以上の間口と奥行きのある作業場と車両置き場が必要です。

二輪自動車整備士の就職状況

二輪自動車整備士の就職状況と求人傾向を紹介します。

オートバイだけでなく、乗り物全般を整備できる人材が求められる

厚生労働省の「職業安定業務統計」によると、2019年度における自動車整備要員の有効求人倍率は4.77倍です。有効求人倍率は2011年頃から継続的に上昇しており、自動車整備業界では整備士が不足している状況と言えます。*¹

また、一般社団法人日本自動車工業会が公表している情報によると、2019年3月末時点での二輪車保有台数は約1,000万台で、前年比約2%減です。しかし、原付第二種や小型二輪、軽二輪車などの保有台数は前年よりも増加しており、バイクは常に一定の需要がある乗り物であることがわかります。

このような状況から、オートバイと四輪自動車に対応できる整備士が自動車整備業界で求められていると言えます。

*¹出典:厚生労働省「職業安定業務統計」

二輪自動車整備士の求人傾向

Indeed で検索可能なデータによれば、二輪自動車整備士の求人は、全国で1,380件以上あります。

雇用形態の内訳は、正社員が90.5%で最も多く、次いで新卒が4%、アルバイト・パートが2.5%、契約社員が2.4%です。*²

勤務地は全国各地にあり、正社員の求人が圧倒的に多いと言えます。整備士の資格を必要とする求人が多くある一方で、資格不要、未経験者歓迎の求人も見られます。ただし、オートバイを取り扱う仕事として、普通自動車免許、普通二輪免許、大型二輪免許を必要とする求人が多数あります。

まずは、Indeed で「二輪自動車整備士」などのキーワードで検索してみてください。勤務地や年収、雇用形態などで条件を絞り込めるため、自分の探したい求人情報を効率よく探せます。

*²出典:平均年収、月給、時給及び求人検索件数は、求人検索エンジン Indeed にて検索可能なデータより抜粋(2022年2月現在)

まとめ

二輪自動車整備士として働くには、二輪自動車整備士3級もしくは2級の国家資格を取得したのちに、整備工場やバイク販売店などの人材募集に応募、合格する方法が一般的です。また、整備工として実務経験を積みながら、国家資格の取得を目指す道もあります。オートバイのメンテナンス、チューニングは継続的に需要のある仕事ですが、独立開業を目指す際には自動車整備士の資格も取得し、仕事の幅を広げる選択肢も考えられます。

体力や持久力だけでなく、細かい作業に集中力を必要とされる面もありますが、ライダーの人たちが安全で快適に走れるようにサポートする、やりがいのある仕事です。

Indeed で、ぜひ二輪自動車整備士の求人情報を検索してください。

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