歯学部の就職先を解説!歯科医師以外で活躍できる場所はある?

著者Indeed キャリアガイド編集部

投稿:2022年4月11日

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歯学部の卒業生のイメージ

歯学部卒業後は病院や診療所での勤務以外にも、研究機関で研究の道に進んだり公務員になったりするなど、さまざまな進路があります。

本記事では歯科医師になる方法や医療機関以外の就職先、歯学部卒業後の主な就職先を詳しく解説します。

歯学部卒業後、歯科医師になるには

大学の歯学部もしくは歯科大学で6年間の課程を修了すると、歯科医師国家試験の受験資格が得られます。試験に合格して歯科医師免許を取得後に、臨床経験を1年以上修了すると歯科医師として働けます。

臨床研修先は「出身大学の歯学部附属病院」や「出身大学以外の歯学部附属病院」、「歯科診療所」などから選択可能です。臨床研修では研修先から給与が支払われ、給与の額は研修先によって異なります。

主な就職先

厚生労働省の統計によると、施設や業務の種別に見た歯科医師数は「医療施設の従事者(96.9%)」が最多となっており、そのうち勤務する施設は「診療所(85.4%)」が多く、次いで「病院(11.5%)」となっています。

出典:施設・業務の種別にみた歯科医師数「表9 施設・業務の種別にみた歯科医師数」

診療所

診療所とは、歯科医院やデンタルクリニックのことです。むし歯の治療や定期検診など一般的な歯科診療をメインに行います。

矯正歯科や小児歯科など専門分野を明確にしている診療所もあるため、就活では自分がメインに学習してきた分野の診療所を選ぶのもおすすめです。歯科医師のなかには診療所で勤務医として経験を積んだ後、独立開業する人もいます。

病院

病院は大きく分けて「医育機関附属の病院」と「病院(医育機関附属の病院を除く)」の2種類です。医育機関とは医師を養成する教育機関のことで、医学部や歯学部、大学附属病院などを指します。

歯科医師が病院で働く場合、多くは医育機関附属の病院、つまり大学附属病院になります。なぜなら、臨床研修を行った大学附属病院で修了後もそのまま勤務するケースが多いからです。

医育機関附属の病院は設備が整っているため、歯科医院では対応が難しい治療を受けることもあります。病院で勤務経験を積んだ後に開業する人もいます。

医療機関以外の就職先

歯学部は医療機関へ就職するイメージが強いかもしれません。しかし、医療機関以外にもさまざまな就職先があります。ここからは医療機関以外の就職先を解説します。

研究機関

歯科医師免許を取得した後、1年以上の臨床研修が義務付けられていますが、この臨床研修の後に専門分野の研究を続けたい人は研究職の道へ進みます。

大学病院や研究機関で、歯科の治療にかかわる材料や新しい治療法、病気の予防や解明など「歯」や「口腔」を専門的に研究します。

介護施設

虫歯や歯周病などで口腔機能が低下すると、食べづらくなったり噛まなくなったりします。その結果脳への刺激が減ったり、栄養不足になったりして誤嚥性肺炎や感染症のリスクが高くなることから、高齢者の口腔ケアは重要視されている問題の1つです。

「介護老人保健施設(老健)」でも歯科医師が働いています。老健は医療機関で治療を終えた高齢者が在宅への復帰を目標に生活する施設で、入れ歯の調整やむし歯の治療などの口腔機能管理がメインの仕事になります。

公務員

医系技官や歯科医官など、公務員の仕事に就く人もいます。

「医系技官」は、厚生労働省に所属する技術系行政官で、医学の専門的知識を生かして人々の健康を守る国家公務員です。保健医療に関わる政策の立案から実施まで、すべての過程に関与します。歯科医師免許を取得して臨床研修を修了すれば「医系技官採用試験」に応募でき、試験に合格すれば医系技官になれます。

「歯科医官」は全国の陸上、海上、航空自衛隊の病院や各部隊の駐屯地などに配属され、自衛隊員やその家族の歯科診療を行います。歯科医官になるには、歯科医師免許を取得した後、最寄りの地方協力本部に連絡して志願します。

一般企業

歯科医療機器を開発製造している「メーカー」、口腔ケア商品や医薬品を開発する「製薬会社」をはじめとする企業で、歯科の専門知識を生かして活躍している人もいます。企業への就職は歯科医師の免許がなくても応募できますが、歯科医師免許は歯学の専門知識を持つ証明になり、就活においても有利になるケースがあります。

まとめ

歯学部では歯学の専門的な知識や技能を6年間学びます。多くの学生が歯科医師国家試験合格を目標としており、歯科医師として活躍します。

しかし、歯学部卒業後の就職先は病院や診療所のような医療機関だけではありません。医系技官や歯科医官、メーカーや製薬会社の研究職など医療機関以外の就職先や職種もあります。自分に合った就職先を探しましょう。

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