建築学科の就職先を解説!専門知識を活かして活躍できる職種とは
更新:2022年7月9日

建築学科を卒業すると、どんな進路がイメージできるでしょうか?
建築士のイメージが強くありますが、もちろん他にも活躍できる職業はたくさんあります。そこで本記事では建築学科で学んだ知識を活かせる就職先について紹介します。
「建築学科での知識を活かせる職種」
建築士以外に建築学科で学んだ知識を活かせる職種にはどのようなものがあるか見ていきましょう。
設計士
建物の外観や間取りをデザインするのが設計士です。設計図を描くだけでなく行政手続きを行うのも設計士の仕事です。一級建築士や二級建築士の資格が必要ですが、軒高9m以上の住居やビルなど大きな建物は一級建築士の資格がないと設計できません。
そして建物外観のデザインではなく、建物の土台や骨組みを設計するのが「構造設計」と言います。これは安全性を満たすための設計で、特に地震の多い日本では重要な役割です。2008年に「構造設計一級建築士」という資格が出来ました。
この資格を取得するためには一級建築士として5年以上構造設計の業務を経験し、国土交通大臣の登録を受けた機関が行う講習を修了しなくてはいけません。
構造設計一級建築士の資格の取得については、公益財団法人建築技術教育普及センターがホームページで細かく説明しています。
インテリアデザイナーやインテリアコーディネーター
インテリアデザイナーもインテリアコーディネーターも、どちらもインテリアや住宅の知識が必要です。インテリアコーディネーターは住宅や店舗を担当する場合が多く、比較するとインテリアデザイナーは商業施設やホテルなどの宿泊施設といった大きな建物を担当します。
どちらも必ず取得しなくてはいけない資格はありませんが、建築士の資格や民間資格を取得している人も多く、就職のほか独立して働いている場合もあります。
建設施工管理技士
聞き慣れないかもしれませんが「建設施工管理技士」という職業があります。建築工事の工程を総合的にまとめ、調整するのが仕事内容です。「一級建築施工管理技士」か「二級建築施工管理技士」という国家資格が必要で、一級建築施工管理技士になると特定建設業と呼ばれる大規模な建設現場を担当できます。資格取得についての細かい情報は一般社団法人全日本建築士会のホームページに掲載されています。
知識はもちろんですが、多くの人とやり取りをするためコミュニケーション能力や、仕事の管理能力も必要となります。建築士以外にもある、建築学科での知識を必要とする代表的な職業を確認したところで、次はどういった就職先があるのかを見ていきましょう。
「建築学科卒業後の就職先」
建築学科での知識や経験を活かせるのはやはり建設業界です。
設計事務所
クライアントの要望を受け、建物のデザインや設計を行うのが設計事務所の仕事です。設計事務所に入社するには、ホームページや就職サイトで採用情報を確認する必要があります。
設計事務所の規模によって、毎年採用を行なっていなかったり通常の就活スケジュールと違ったりするのでこまめにチェックが必要です。
ゼネラルコントラクター(ゼネコン)
ゼネコンと呼ばれているのがゼネラルコントラクターです。これは総合建設業社で、大型建築物の設計や施工を請け負っている企業で、建築工事のすべてを取り仕切っています。
ゼネコンは各地にありますが、なかでも全国規模で業務を行うゼネコンはスーパーゼネコンと呼ばれています。採用は一般的な就活スケジュールに合わせて実施されています。新卒での入社を希望する人は、企業研究や対策をしっかりと行い採用に挑みましょう。
ハウスメーカー
ハウスメーカーは住宅の施工や販売を主に行なっています。地域に根付いた企業の場合は工務店と呼ばれる場合もありますが、どちらも業務内容は似ています。
企業によって木造や鉄骨造、鉄筋コンクリート造など工法の違いがあったり、得意なデザインがあったりするので自分の好みや得意分野に合わせて志望企業を選ぶのもいいでしょう。
不動産会社
不動産の販売や仲介、賃貸などを行う不動産会社は、建築の分野でも特に、ビジネスに関わる業務がメインという印象もあります。ですが、不動産会社にはデベロッパーとして業務を行なっている企業も多く、都市開発やリゾート開発などを手掛けています。
前述で紹介したゼネコンとも業務上の関係があります。不動産会社が街づくりを計画し、その企画の建築をゼネコンが請け負うというパートナー関係ともいえます。
官公庁
卒業後は、国家公務員や地方公務員として働く進路もあります。公務員の建築職は建築物の建築や維持管理、建築基準法などの法令に関する業務、そして公共施設の配置や建設計画などさまざまです。こういった職場でも建築学科で学んだ知識が活かせます。
「建築物に関わる多くの仕事から進路を見つける」
建築学科を卒業した後は建築士になるだけではなく、在学中に取得した資格を活かし設計やデザインの仕事に就いたり、街の開発に携わったりとさまざまな仕事や職場で活躍できます。自分の興味や得意分野を考え、どんな仕事をしたいか考えてみましょう。
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