適職診断に頼り過ぎるのは要注意!仕事が合わないと感じるときにやるべきこと

著者Indeed キャリアガイド編集部

投稿:2022年3月1日

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今の仕事が向いていないのでは...と悩んだときに、ふと適職診断を試してみようと思う人は多いでしょう。しかし、適職診断の結果を鵜呑みして職選びを始めるのは考えものです。

というのも、「自分に合う仕事」には職種だけではなくさまざまな要素が含まれるからです。では本当に合う仕事がわからないと思ったときに、まずすべき行動とは一体何でしょうか?

適職診断を参考程度に留めておくべき理由

適職診断を受ける際、迷わずに選べる質問の方が少ないと感じた経験はありませんか?たとえば「人とコミュニケーションする際は厳しく接する方だ」と質問をされても、「それは相手と状況による」と考える人が大半でしょうし、直前に後輩を叱責したタイミングなら「はい」を選ぶかもしれません。

さらに、女性は生理のサイクルに合わせて気分が変わるケースもあり、日によって回答が変わる可能性もあります。また、すべてを二項対立で判断できるわけではありません。

たとえばよく「人を率先して引っ張るタイプか、あるいは縁の下の力持ちタイプか」との診断項目を見かけますが、リーダーシップに関しては「自分がどう認識しているか」は必ずしも当てにならないようです。

実際、Harvard Businees Reviewの記事によると、自らを天性のリーダーと考える人は同僚からそう思われておらず、自らをフォロワーと考える人こそリーダーと認識されるそうです。

しかし 評価者がそのグループ外にいる場合、リーダーを自認する人のリーダーシップ潜在能力を高く評価する傾向があることもわかりました。これについて記事では「独立した選抜委員会で選ばれたリーダーが、実際に統率する集団のなかに入ると、往々にして成果を出せないのかを説明する一助となる」と解説しています。

さらに、表示される項目の定義も曖昧な場合があります。たとえばあるパーソナリティ診断では「問題解決能力」が表示されるようですが、能力を自己申告で測ってもあまり意味がありません。

そもそも「問題解決」とは問題が起こった場合に、「まず状況を正しく把握する力」「必要な情報を集める力」「関係者と連携できるコミュニケーション力」「論理的かつ俯瞰的に判断する力」「決定した内容を素早く確実に実行する力」の組み合わせによって至る結果です。

「問題解決志向」かどうかであればまだわかりますが、問題が発生したときに、進んで解決に乗り出す姿勢があるかどうかは、その状況をどれだけ重視しているかによります。というのも、顧客に関する問題は積極的に解決するのに、チーム内のコミュニケーション問題はいつまでも放置するケースもあるからです。

「今の仕事が合わない」理由を分解して考える

もし皆さんが「今の仕事が合わない」と感じているのなら、その仕事の何が合わないのか分解してみましょう。たとえば今の営業の仕事が合わないと感じている場合、そこに関連する要素は業界、企業風土、上司、同僚、営業手法、営業方針、販売する製品やサービスの内容、取引先担当者の人柄などさまざまです。

さらに、時代によっても仕事内容は変わります。営業では、かつて電話や対面で顧客とやり取りし、会食や勤務時間外の付き合いを通して関係を深める傾向がありました。しかしコロナ禍で営業スタイルは大きく変わり、今ではビデオ通話やコミュニケーションツール上で顧客とやり取りする場面が増えています。

また、コミュニケーションツールの浸透で、オープンな場で関連部署を巻き込んでやり取りするチーム営業スタイルが主流になりつつあるようです。こうして仕事自体が変化すると、そもそも仕事を変える必要がない可能性があります。

先ほどの「問題解決能力」の例もそうですが、何ごとも分解して考えると次に取るべき行動がより具体的になります。逆にざっくりと「営業は合わない」と考えて別の職種を選んでも、問題を具体化できていなければ、またミスマッチ感を抱く結果になるでしょう。

自分の情報をとにかく集めて分析する

理由の分解とあわせて行いたいのが、自分に関する情報の収集と分析です。自分を理解するための情報をできるだけ集めて掘り下げてみましょう。

自分の気質に対する理解もその1つです。社会にはHSP(Highly Sensitive Person、非常に敏感な人)やHSS(High Sensation Seeking、刺激を探求する人)のように生まれつきの特性を持つ人がいます。HSPのセルフテストはこちらで紹介しているので、心当たりがある人はぜひ参考にしてください。

さらに一定期間、自分の志向やモチベーションがあがる場面、快適だと感じた状況、成果を出せた環境などを記録するのもおすすめです。そしてそれぞれの場面にはどんな要素が含まれているかを洗い出し、共通項がないか探ってみましょう。また同僚や上司と話す時間を作り、自分のどんな点が評価されているのか聞いてみるのも良いでしょう。

こうして自分の特性や気質を理解し、今の仕事が合わないと感じる理由とあわせて考えれば、自分が生き生きと働くためには会社を移るべきなのか、職種を変えるべきなのか、同じ部内での異動を希望すべきなのか、担当変更を希望すべきなのかが見えてきます。そうすれば、診断テストの内容を頼りに行動するよりも、ずっと確実に適職に近づくはずです。

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