理系なら大学院に進むべき?学部卒と大学院卒における就活や職種、年収の差

著者Indeed キャリアガイド編集部

投稿:2022年1月27日

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理系学部に通いながら「このまま卒業して就職をしようか」「大学院に進学したほうが良いのではないか」と悩む人もいるのではないでしょうか。

本記事では、理系学部卒と大学院卒の就活でのポイントの違いと、年収について解説します。

理系学部卒は意味がない?大学院進学か就職か進路の決め方

理系の場合、学部卒と大学院卒ではどちらが就職に有利なのか、それぞれのメリットを見ていきましょう。

学部生のメリット

企業が若い人材を求めている場合は学部生のほうが有利になります。大学院まで進学すると修士課程は最低2年、博士卒は最低3年、学部卒よりも社会に出るのが遅くなります。

大学院卒が入社した時点では、学部卒は仕事に慣れ第一線で活躍し、場合によっては後輩を指導するようなポジションになっています。

最終的には専門性のある職種では大学院卒のほうが上のポジションとなる会社もある一方で、就職後のキャリアについては実力主義という会社も多いため、早くに社会に出て実績を得ることがメリットとなる可能性があります。

また、大学院に進むとその分、学費がかかりますが、学部卒であればすでにその間に給与をもらって生計を立てていることになります。

大学院生のメリット

職種については大学院卒のほうが就ける幅がやや広くなっています。理系が多い業界としては製造業やIT系、インフラなどがありますが、各業界とも研究開発職のような専門的知識を必要とする職種では、大学院を優先的に採用する傾向があります。

また、詳しくは後述しますが、生涯賃金も大学院卒のほうが高いケースが多くなっています。

自分のキャリアパスや人生設計をしっかりと考えて、学部卒で就職を選ぶのか、大学院に進学するのかを選んでください。

理系学部卒と大学院卒の評価のされ方

理系の場合、学部卒と大学院卒では面接時で企業が見ている点、評価のポイントが異なります。

学部卒

企業は学部卒に対しては、即戦力としての技術や知識ではなく主にポテンシャルを見ています。

学部卒は多くの場合、20代前半で就活をします。そのため、企業は研修を重ねながらじっくりと育てられます。

教育の伸びしろや、企業に役立つ人材になる見込みがあるかをポイントとしています。

大学院卒

大学院卒の場合、学部卒と比べて2~5年程度卒業が遅くなります。

そのため、就職の時点で20代半ばから後半になるため、ポテンシャルよりは大学院での研究内容や研究を通じて得た問題解決力などが企業の業務にどうつながるかを見ています。

理系学部卒と大学院卒の就職先と年収

生涯賃金が学部卒と大学院卒では異なってくると上述しましたが、まずは理系出身者が多い職種の平均年収をIndeed(インディード)のデータから見てみましょう。*¹

職種別平均年収

職種年収
研究開発業務741万8577円
機械設計378万5723円
ITエンジニア347万1205円
技術開発386万216円
品質管理373万427円
技術営業382万8917円
MR、医薬情報担当者353万5391円
セールスエンジニア382万9546円

*¹出典:平均年収は、求人検索エンジン Indeed で検索可能なデータより抜粋(2021年12月現在)

ここで注目したいのが、研究開発職です。他の職種に比べて年収が高くなっていますが、研究開発業務に採用されたい場合には大学院卒のほうが有利と言われています。研究開発職に就きたいと思ったら、大学院へ進学することを考えたほうが良いでしょう。

ちなみに、厚生労働省による「元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況:1 学歴別にみた初任給」*²によると、令和元年の大学院修士課程修了の平均初任給は23万8900円、大学卒の平均初任給は21万200円です。

大学卒は一般的には大学院卒よりも2年以上早く就職しているため、大学院卒が入社した時点では年収が上がっている可能性があり、初任給の時点では年収を判断するのは難しいですが、研究開発職のように高収入の職に大学院卒のほうが就きやすく、生涯賃金では差が出る可能性があります。

*²出典:厚生労働省 令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況:1 学歴別にみた初任給

まとめ

理系学生の場合、大学院まで進まないと就けない仕事もあります。また、生涯年収では学部卒と大学院卒では大きな開きができます。

一方、学部卒の場合には早くに社会に出て活躍できるというメリットもあります。就活時には学部生と大学院生では企業が見ている点が異なります。

学部生は自分のポテンシャルを、大学院生は研究してきたことや即戦力になれる能力についてアピールすると良いでしょう。

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