消費者金融に就職するには?業界の概要を解説
著者Indeed キャリアガイド編集部
投稿:2022年7月7日
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消費者金融業界は、顧客が緊急時に素早く金銭を借りられる仕組みを整えており、消費者からの需要がある業界です。
しかし、就職や転職を検討されている方で、具体的な業務内容や業界動向がわからず、応募するべきか悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
本記事では、消費者金融業界に興味を持っている方に向けて、消費者金融業界の仕事内容や、応募時に知っておきたい内容をまとめました。
就職や転職を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
消費者金融とは?
消費者金融は、顧客の信用を担保に、個人向けにお金を融資する業界です。通常は、家や車などの物品を担保にせず、給与などのキャッシュフローに着目して貸し付ける金額を決めています。
銀行による融資やクレジットカードの利用に比べると審査が早いことが特徴で、緊急時に資金を得る方法として消費者に受け入れられています。
「サラ金」のような悪いイメージを持つ方もいるかもしれませんが、現在消費者金融は金融庁から認可を受けないと運営できません。金利や取り立ての方法が法律で制限されている、クリーンな業界です。
消費者金融業界では、以下のような業務があります。
営業業務
回収業務
企画業務
システム管理、運用
それぞれ概要を紹介します。
営業業務
消費者金融では、個人と法人向けの営業業務があります。どちらも、顧客により多くのお金を借りてもらうように営業する仕事です。
過去の顧客リストから再度利用してもらえるように電話をかけたり、ネット申し込みされた内容の処理を行ったりします。
また、返済相談を受けたり、期日の連絡を行ったりするのも営業の仕事です。貸付を行う顧客と直接対応する仕事になるので、高いコミュニケーション能力が求められます。
回収業務
貸付を行った顧客に対し、お金を回収する業務です。支払日の案内や、返済が遅れた人への督促を行います。
時には強く顧客に伝える必要も出てくるため、メンタルの強さが求められる仕事です。ただし、夜間の連絡や取り立て、居宅以外への訪問は制限されているため、夜中に家に押しかけるような業務はありません。
企画業務
顧客満足や企業イメージを高めるためのプロモーションや、新商品の立案を行う業務です。顧客データの分析結果を元に、より利用したくなるサービスや機能、広告内容やチャネルを考えていきます。
外部企業とのやり取りも多い業務のため、コミュニケーション能力やパソコンスキルが必要になります。
システム管理、運用
ATMや自動契約機の運用、保守を行います。その他、顧客情報のセキュリティにまつわる業務や新規システムの開発も行います。
顧客データやお金を扱うシステムに関わるので、ていねいでミスのない仕事が求められます。
消費者金融の概況
商品社金融業界は、2020年に施行された改定貸金業法により、過払い金の返還請求があり、一時的に業界全体が落ち込みました。しかし、2015年以降は貸付残高がやや伸びてきており、業界全体が少しずつ回復してきています*1。
銀行と比べて早くお金を借りられる消費者金融の需要は一定数あり、今後も安定していくと予想されます。また、改定貸金業法の制定以降は、各企業がクリーンなイメージを押し出すため、働き方の改善が行われています。
ただし、貸付金額の上限が制限されたものの、長引く不況の影響で貸し倒れリスクが高まっているのが、業界としてのデメリットです。消費者の審査を適切に行い、リスク管理する姿勢がより求められていくでしょう。
*1出典:金融庁|2.貸付残高の推移(1)表
消費者金融業界に就職するために
消費者金融業界への就職を考えている方に向けて、志望動機を書くときに意識すべき点と、向いている人材を紹介します。
選考に進む前に、ぜひ確認しておきましょう。
志望動機の書き方のポイント
お金の貸付は、銀行やクレジットカード業界でも行っている業務です。そのなかで、なぜ消費者金融業界を選んだのかを明確に示す必要があります。
さらに、その企業を選んだ理由もしっかり説明できるようにしておきましょう。消費者金融業者は、国内のノウハウを活用し、海外進出しているところも多いです。企業の拡大戦略や理念、サービス内容の違いを理解すると、志望動機が書きやすくなります。
どのような人が消費者金融業界に向いているか
人相手に貸付を行っていくため、誠実で思いやりがある真面目な人が向いています。また、時に厳しい状況で業務を推敲する必要が出てくるため、困難な状況でも逃げずに立ち向かえる人が求められています。
何事にも前向きに挑戦できる方ならば、消費者金融業界でもきっと活躍できることでしょう。
まとめ
消費者金融業界は、個人向けの融資を行う業界です。
一時期は貸付金額が落ち込んだものの、徐々に貸付残高が伸びてきており、安定した需要があります。
消費者金融業界を目指す方は、銀行やクレジットカード、保険などの業界との違いを意識しつつ志望動機を書くようにしましょう。
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