ハローワークは登録だけでも大丈夫?利用するメリットや登録手順について解説

更新:2023年6月4日

ハローワーク建物外観の画像

ハローワークは、就労していない人が求職活動をしたり、失業保険をもらうための手続きをしたりするための施設と思っている人もいるかもしれません。

しかし、実際は在職中でもハローワークの利用登録をしてさまざまなサービスを無料で受けることができます。

本記事では、ハローワークに求職登録をするメリットとデメリット、登録の手順などについて解説します。

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ハローワークは登録だけでも良い

ハローワーク(公共職業安定所)は、国が運営している職業紹介機関で全国に544所の関連施設があります。(2022年4月時点)

求職者に対して職業情報を無料で公開しており、失業保険の給付や職業訓練の受講など、さまざまな支援を受けられます。

ハローワークは在職中でも求人検索ができるのはもちろん、キャリアカウンセリングなどのサービスを受けることもできます。

利用登録に際しては求職申込み手続きをすることになりますが、必ず職業相談をしなければならないわけではないため、登録しておくだけでサービスを利用しなくても問題ありません。

なお、ハローワークインターネットサービスを利用すれば、どこからでもインターネット上で求人検索をおこなうことができます。

ハローワークに求職登録したからといって、在職中の企業に情報が漏れるわけではないので、気になるサポートあれば登録だけでもしておきましょう。

ハローワークに登録するメリット

ハローワークに求職登録すると、無料で求職活動に関わるさまざまなサポートを受けられます。ここでは、登録するメリットをいくつか紹介します。

職員に職業相談ができる

ハローワークには求職者相談窓口があり、求人票の詳細情報の確認や履歴書などの添削、応募のサポートなどを受けられます。また、ハローワーク経由で求人に応募する際に必要になる紹介状も発行してくれます。

社名非公開の求人の紹介を受けられる

ハローワークで取り扱っている求人のなかには社名非公開のものがありますが、職員に確認して社名や具体的な求人内容などを紹介してもらえます。

求職活動に役立つセミナーなどに参加できる

就職、転職活動で欠かせない履歴書や職務経歴書などの応募書類の書き方や、自分に適した求人の探し方、業界研究などのさまざまなセミナーに無料で参加できます。

職業訓練について相談できる

ハローワークでは、就労に必要な基本スキルを身につけるための職業訓練が定期的に開催されています。求職登録することで、訓練の内容確認、キャリアカウンセリングによるジョブカードの作成サポート、訓練への参加応募などができるようになります。

ハローワークのみを利用するデメリット

ハローワークのみを利用して求職活動をする場合、いくつかのデメリットがあるため注意しましょう。

大手企業の求人登録数が少ない

ハローワークに登録されている求人には、大手企業や知名度の高い中小企業の正規雇用求人が少ない傾向があるというデメリットがあります。

そもそも大手企業はハローワークを利用していなくても求人への応募が多く、民間の人材サービスを利用して採用候補者を事前に選定するといった採用活動も行われているためです。

開庁の時間帯が使いづらい

ハローワークは公的施設なので、各事業所によって異なりますが、基本的な開庁時間は、平日の午前8時半から17時15分までです。会社に勤めている人には使いづらい時間帯と言えます。

場所によっては混雑も予想されるので、通う時間はよく考える必要があります。ただし、施設によっては18時〜19時まで開いているところもあるので、行く前に利用できる時間を確認しておきましょう。

ハローワークに登録する手順

ハローワークで求職登録をする際には、以下のような手順でおこないます。なお、詳細については、ハローワークインターネットサービスの「求職申込み手続きのご案内」を参考にしてください。

ハローワークで求職申込みをする場合

最寄りのハローワークに出向いて求職申込み手続きをおこなう場合は、以下の手順で進めます。

(1)求職登録ができる最寄りのハローワークに行って、受付(総合案内)に登録相談をする

(2)パソコンで求職情報を入力するか、「求職申込書」に手書きで記入する

(3)ハローワークの相談窓口で求職相談をおこなう

(4)ハローワーク受付票を受け取る

ハローワークの相談窓口で最終的な手続きをします。ハローワークインターネットサービスで利用する「求職者マイページ」の開設を依頼することもできます。

インターネットで求職申込みをする場合

ハローワークインターネットサービスの機能充実により、自宅からでも求職申込みの手続きができるようになりました。登録は以下の手順でおこないます。

(1)ハローワークインターネットサービスで「求職者マイページアカウント登録」をする

(2)14日以内に「求職情報」の指定された項目を入力する

インターネットでの利用登録だけでは「オンライン登録者」になり、紹介状は発行してもらえないためオンラインで自主応募できる求人のみへの応募に限定されます。また、求職者マイページの一部機能が使えません。

そのため、さまざまな求職支援サービスを受けるために正式な利用登録をするならば、最寄りのハローワークの窓口で求職相談をしましょう。

ハローワークに登録する際のポイント

ハローワークに求職登録をする際には、以下の点に注意しましょう。

求職登録ができるハローワークに行く

ハローワークにはさまざまな関連施設がありますが、求職登録ができる施設は限定されています。厚生労働省のサイト*¹で最寄りのハローワークを探すなどして、施設の場所を事前に調べておきましょう。

また、ハローワークは公的機関なので、多くの施設が土日祝日は休みです。登録に行く前に開庁日と開庁時間を調べておきましょう。

*¹出典:厚生労働省「全国ハローワークの所在案内」

インターネット登録だけで終わらせない

インターネットでの利用登録で終わらせず、管轄のハローワークで正式な利用登録をすることをおすすめします。オンラインでの利用登録ではハローワークが提供しているサービスの一部しか利用できません。

求人に応募する際にも、紹介状がなければ応募できないことが多いので、就職や転職を本格的に始める時にはハローワークに行って登録手続きを終了させましょう。

求職登録の有効期限に注意する

ハローワークで利用登録を行って受け取った「ハローワーク受付票」の有効期限は、登録した翌々月の末日と定められています。ただし、期間中に求職活動で窓口を利用すると利用期間が1か月単位で延長されます。

期限が切れても登録情報は1年間残るため、窓口に相談すればハローワーク受付票を再発行してもらえます。

ただし、登録してからハローワークをまったく利用せずに何度も再登録を行なっていると、窓口職員から不信感を持たれてしまうこともあるので注意しましょう。

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まとめ

ハローワークは、求人情報の開示や失業保険の手続きだけでなく、求職活動支援や職業訓練、セミナーの開催など、幅広いサービスを無料で提供しています。

登録しておくだけでサービスを利用しなくても問題ありません。

在職中でも利用登録をしてハローワーク受付票を受け取れば、求職者と同じサービスを無料で利用できます。

しかし、求職登録には有効期限があるので、登録したあとは窓口相談や職業訓練の利用など、自分の将来的なキャリア設計のために積極的に活用しましょう。


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