巨匠型 (ISTP) の性格タイプのすべて
マイヤーズ・ブリッグス・タイプ指標で自分の性格タイプを理解すれば、選択したキャリアで生まれ持ったスキルを活かすことができます。働き方やキャリアに関する価値観は、性格タイプによって異なってきます。この記事では、巨匠型 (ISTP) の特徴や、職場でどのような存在なのかをご紹介します。
ISTP とは何の略か
ISTP とは、キャサリン・ブリッグスとイザベル・マイヤーズが開発したの16性格タイプ 1つで、内向型 (Introverted)、感覚型 (Sensing)、思考型 (Thinking)、知覚型 (Perceiving) の頭文字を取っています。巨匠型と呼ばれ、1人で時間を過ごしたり、親しい人たちと質の高い時間を共有することでエネルギーを得ます。一般的に、特定のタスクやプロジェクトのアイデアや概念よりも、客観的事実や細部を重視します。論理と理屈に基づいて意思決定をしますが、計画的で組織化された環境よりも、自然な流れに任せることや締切が柔軟な仕事を好みます。道具を使う機械系の仕事が得意で、職人型と呼ばれることもあります。
巨匠型の特徴
巨匠型の人は、行動を起こしたり、新しい経験をしたり、自分のペースで仕事ができる自由や柔軟性を好む傾向があります。自ら手を動かして作業したり、物を分解して仕組みを確認したりするのが好きなタイプでしょう。論理的かつ合理的で、抽象的なアイデアよりも実地応用などに興味があります。一方で、決まりきった繰り返しの仕事にはすぐに飽きてしまいます。
そして冒険好きで、リスクを取って行動します。また、自分の信念や価値観ではなく、客観的な基準を元に判断を下すことを好みます。
巨匠型の強みと弱み
巨匠型は、業界内で観察力があり、熟練した従業員だと見なされます。機械に強く、組織のためにトラブルシューティングを行うことに興味があります。柔軟な論理で職場環境にアプローチし、問題が起きた場合は実践的な解決策を模索します。女性よりも男性に多く見られ、全人口の10分の1以下という希少な性格タイプです。
職場で次のような強みと弱みを持った同僚がいれば、その人は巨匠型かもしれません。
強み
批判的思考に長けている
自立心が強い
機転が利く
自発的
楽観的
偏見がない
穏やか
弱み
孤立しがち
用心深い
ストレスを感じやすい
社交性に欠ける
感情的
感情面での配慮が苦手
冷淡
巨匠型の価値観と動機
巨匠型の人は、自分を取り巻く世界に好奇心を持ち、必要に応じてツールを使うことで環境に適応することができます。例えば技術分野の巨匠型が IT 部門に関連したプロジェクトに取り組む場合、特定の従業員のパソコンに対応したソフトウェアプログラムをダウンロードするなど、パソコンを間接的に高速化する方法を思いつく事ができたます。一般的なユーザーや組織の大多数の従業員が知らないような技術を素早く習得するので、手助けした同僚と長期的な関係を築くこともあるでしょう。
そして、人の感情の繊細な変化よりも、機械やその複雑さに関連した概念や状況に執着する傾向があります。自分の空間を優先し、自分のスキルを使って達成できそうなプロジェクトがある場合は、道具を使って色々と試したり、独自に判断して自発的に行動したり、自由に取り組める環境が必要です。人間関係についても同様に選り好みし、同じく巨匠型の人たちを高く評価し、仲間意識を持つ傾向があります。
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職場における巨匠型
職場では、内的に集中し、自分の考えと向き合うことを好みます。現在取り組んでいるプロジェクトに関する意思決定は合理的かつ論理的に行い、すべての五感を使って考える傾向があります。
巨匠型の人は、具体的に次のような職場を好みます。
巨匠型が好む仕事
難しい状況の解決:プロジェクトの内部の仕組みを理解しようとする意欲にあふれています。組織に関する判断を下し、職場内の問題に適用することができます。対立解消などの複雑な問題が組織に発生した場合は、戦略的な計画を立てられる巨匠型が頼りになります。
結果志向:成果が出せるような行動を取ることで知られ、誇りを持って取り組み、タスクを完了することに喜びを感じます。技術力を身に付けようとしている人に対して、自らのスキルを活かしてリーダーシップを発揮します。職場環境や相性にもよりますが、巨匠型は管理職にも向いていると言えるでしょう。
危機管理:持ち前のスキルと腕前を活かすことで、プロジェクトを期日までにしっかり完了させることができるでしょう。また、タスクを完了して目標を達成するために必要なステップを修正していくことに、誇りを持っています。
巨匠型が好む職場環境
心の中を整理することで、自分の感情を明確に捉えて次のステップを決めるので、1人で仕事をすることを好みます。リモートワークを選ぶことで、仕事へのアプローチの戦略を立てながら、必要に応じてタスクを完了させるためにじっくりと考える時間を確保することができます。
巨匠型の職場での人間関係 (コミュニケーションスタイル、管理スタイル、職場での嗜好など)
忠実: 誰もが公平に扱われるべきだというような、核となる信念を持っています。家族のように思っている親しい人たちに対して忠実なので、職場では巨匠型と親しくしておくといいでしょう。
偏見がない:事実に基づいて判断を下し、個人的な価値観に基づいて判断することを避けます。このスキルは、戦略をスケジュール通りに進めるための戦術的な解決策を提案するのに役立ちます。
楽観的:同じ目標を達成するために皆で協力している場合、巨匠型の楽観的な性格で職場のモチベーションを上げることができます。特にクリエイティブかつ技術的な環境で、その楽観的な性格が活躍します。成功しようと意気込むあまり生じるプレッシャーを軽減させ、プロジェクトを任せてくれるので、インターンは巨匠型と一緒に働くのを楽しむことができるでしょう。
関連記事:戦略的な計画を策定する方法
巨匠型に向いている職業
熟練を要する専門職や、技術的な分野、農業、法執行期間や軍事関係の仕事が適しています。具体的には、建築作業員、シェフ、技術者、投資銀行家、旅客機のパイロット、歴史学者、エンジニアなどの職業が向いているでしょう。
巨匠型に向いている職業については、以下の記事で詳しく紹介しています。
もっと読む:巨匠型 (ISTP) におすすめの職業
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