アルバイトにはどんな種類がある?職種ごとの特徴について解説
更新:2022年7月9日
アルバイトにはたくさんの種類があるため、「どのようなアルバイトを選べば長く働き続けられるのだろう?」「自分に適したアルバイトを見つけられるようになりたい」と思う人は多いでしょう。この記事ではアルバイトの種類ごとの特徴や、税金・保険料に関する情報、について詳しく説明します。
アルバイトの働き方の種類
アルバイトには、大きく分けて以下の3つの働き方があります。
短期アルバイト
長期アルバイト
単発アルバイト
短期アルバイトは、数日から数ヶ月といった、期間を限定して働くアルバイトのことをいいます。たとえば、繁忙期の配達業や販売スタッフ、夏休み期間中のリゾートバイトといった仕事が該当し、働く上で専門的な知識が求められないケースが多いのが特徴です。短期間で一定の収入を得られることから、夏休みや冬休みといったまとまった休暇がある学生などに人気の働き方で、時間をうまく調整し、掛け持ちをして収入アップを図ることもできます。ただし、長期アルバイトよりも収入が少なくなることが多く、長期間安定的な収入を得るのが難しいという面もあります。
長期アルバイトは、半年以上継続的に働くタイプのアルバイト。アルバイトをしている人の多くはこの働き方をしており、長期的に安定的な収入を得られるのがメリットです。勤務日数や勤務時間を調整しやすいため、ライフスタイルに適した働き方ができるのも良いところ。長く働き続ければスキルアップにもつながるので、時給アップや正社員への登用も期待できます。
単発アルバイトは、1日や数日など、日数が限定されているアルバイトのことをいいます。試験監督やイベントスタッフといった仕事が該当し、日程が合えば空き時間を有効活用して収入を得られるのがメリットです。長期アルバイトと組み合わせれば、さらなる収入アップが期待できるのも良いところ。ただし、短期バイトと同様に専門的なスキルが身につきにくいので、就活でのアピールをしにくいとデメリットがあることも知っておきましょう。
アルバイトの種類と特徴
世の中にはさまざまな仕事があり、多くの企業や店舗でアルバイトは必要とされています。求職者は幅広いアルバイトの中から自由に仕事を選ぶことができるので、理想的な働き方をして収入を得るためにも、アルバイトの種類ごとの特徴を理解しておくことが大切になります。
飲食系アルバイト
飲食系アルバイトは、居酒屋やカフェ、ファミリーレストランやファストフード店といった飲食店で、キッチンスタッフや接客スタッフとして働くことが多いです。中には食品製造工場で食品を加工したり、完成した料理をお客さんの自宅まで配達する仕事を任せられるケースもあります。
ホールでの業務を任せられると、来店したお客さんをテーブルまで案内したり、完成した料理をテーブルまで運ぶといった業務をおこないます。お客さんが快適に食事ができるよう店内を清掃したり、お客さんの要望に応じて適切なサービスを提供するといった役割もになっており、体力とともにコミュニケーション能力が求められるのも特徴です。
キッチンでは、注文された料理をつくるだけでなく、お客さんが料理を食べ終わったあとに食器を洗浄するといった仕事もおこないます。回転率の高い店舗ほど、テキパキと仕事をこなす能力を求められやすくなるのが特徴です。
ほかのバイトと比較して求人数が多かったり、アルバイトとして働いている人がたくさんいるため、勤務先によっては良好な人間関係のもとで楽しく働き続けられるでしょう。
小売系アルバイト
小売系アルバイトは、アパレルショップやコンビニ、スーパーやドラッグストア、書店や雑貨店などで働くことが多い仕事。販売する商品の品出しやレジ打ち、店内の清掃や棚卸といった幅広い業務内容があるため、勤務先によって仕事内容が大きく変化するのが特徴です。
業務内容は初心者でも実施できるものが多く、専門的な知識や技術を必要としないため仕事に適応しやすいのも魅力。駅周辺や主要道路に沿って店舗が立地しているところがほとんどなので、通勤の負担が少ないのもメリットです。
しかし、小売系のアルバイトは、飲食系アルバイトと同様に基本的には立ち仕事となっています。業務内容によってはある程度の体力が求められたり、高い対人スキルが必要になるケースがあるため、職場ごとの業務内容を比較したうえでアルバイト先を決めるのがおすすめです。
教育系アルバイト
教育系アルバイトは、塾や予備校の講師や家庭教師といった仕事が代表的。学校のように多くの学生に対して指導する仕事もあれば、少人数の生徒に対して指導するタイプの仕事もあります。
ほかのアルバイトと比較して時給が高いのがメリットですが、ある程度の学力が求められるため誰でも働ける仕事というわけではありません。高校を卒業してから間もない大学生にとっては定番のアルバイトとなっており、資格や能力によってはより魅力的な収入を得ることも可能です。
ただし、事前に下調べをしたり、授業以外の時間で生徒からの質問に答えるといった時間外業務が発生しやすいので注意が必要です。(引用:塾業界はブラック? 個別指導型の学習塾に講師が集まらない理由)
ライフスタイルによっては自由な時間が少なくなったと感じてしまうかもしれないので、勤務時間や労働条件をよく確認しておくことが大切です。
作業系アルバイト
作業系アルバイトは、倉庫内の仕分けや梱包、引っ越しの手伝いや工場内の組み立て作業といった仕事が該当します。基本的には単純作業がメインになるため、初心者でも比較的簡単に仕事を覚えられるのがメリットです。
コツコツと地道に作業できる人には向いていますが、仕事を通して高いスキルを身につけたいと考えている人にとっては、物足りなく感じるかもしれません。単純作業とはいっても、重たい機械や重量物の運搬をおこなう現場では、ある程度の体力が必要になるケースもあります。
マスコミ系アルバイト
マスコミ系アルバイトには、ドラマや映画などのエキストラとして出演したり、出版社やテレビ局などのアシスタントとして働くといった仕事があります。それほど募集頻度の多い職種ではありませんが、1回の仕事で得られる収入が高かったり、出演することによって多くの人に演技を見てもらえるといったメリットがあります。
職場で高い技術や能力があると認められれば、ほかの仕事を獲得することにつながったり、収入が上がる可能性があるのも良いところです。
事務系アルバイト
事務系アルバイトは、企業のオフィスなどで、書類作成やデータ入力、伝票整理をおこなうい仕事です。職場によっては来客者の対応やお茶出しといった仕事をおこなうこともありますが、基本的にはデスクでのパソコン作業のメインとなっています。
職場によって任せられる業務内容はさまざまですが、基本的な業務の流れを覚えてしまえば単純作業に感じるかもしれません。ただし、単純作業とはいえ、基本的なパソコンスキルを必要としている企業が多いため、パソコンがつかえない人の場合は選べる職場が限定されやすくなります。日中の業務が多くなるため、授業や実習がある学生にとっては学業との両立が難しいかもしれません。
単発系アルバイト
単発系アルバイトには、イベントスタッフや試験監督、プラカード持ちやティッシュ配りなどがあり、仕事が発生する日程があらかじめ定められているのが特徴です。
ほかにも多種多様な仕事内容があることから、得意分野を活かした働き方ができるのがメリット。働くために特別な要件が設定されているケースが少ないため、誰でも収入を得られるのも良いところです。
エンタメ系アルバイト
エンタメ系アルバイトは、カラオケ店や映画館、遊園地ゲームセンターといった、エンターテイメント性が高い職場での仕事のことをいいます。お客さんに楽しんでもらうことを目的としている職場が多いので、人を楽しませることが好きな人におすすめのアルバイトです。
ただし、基本的には立ち仕事がメインで、業務内容によってはそれなりの体力が必要になるので注意が必要。あくまで接客業なので、さまざまなお客さんが気持ちよく店舗を利用してもらえるような対応能力も求められます。
在宅アルバイト
在宅アルバイトとして、記事の執筆を行うライターやデータ入力などの仕事が挙げられます。収入はほかのアルバイトと比べると同じか、少し高いくらいの水準です。空き時間に手軽に実施できたり、パソコンがあれば場所を選ばず収入を得られるのがメリットです。
しかし、対面よりコミュニケーションが難しかったり、業務に必要なパソコンを持っていない場合には購入しなければならないなどのデメリットもあります。また、パソコンを使った仕事がほとんどなので、パソコンの基本操作スキルが求められる点には注意しましょう。
在宅アルバイトの求人を探すにはIndeedの検索機能を利用するのが便利です。
変わり種のアルバイト
これまで紹介したアルバイトの種類以外に、変わり種のアルバイトもあります。たとえば、指定された場所に待機するだけの仕事や着ぐるみの中の人、ゲームのテスターといった仕事が挙げられます。
仕事によって性質が異なることから、個性的なものや楽な仕事、負担の大きい仕事など幅広く、仕事の内容によっては注意しなければならないものもあるので、慎重に選ぶ必要があります。
アルバイトに支給される手当の種類
アルバイトで適正な収入を得るためには、支給される手当の種類も理解しておく必要があります。
ここからは、アルバイトに支給される手当の種類について、詳しく説明します。
残業手当
残業手当は、労働時間が1日8時間を超えた場合に、25%割増しされた賃金が支払われる手当です。労働時間の長いアルバイトでは残業時間が増えるほど賃金が増えますが、それだけ心身にかかる負担が増えてしまいがちなので注意が必要です。
残業手当について詳しく知りたい方は、パート従業員に残業をさせてもいいの? 残業時間の上限は?の記事をご確認ください。
休日手当
休日手当は、休日に勤務しなければならなくなった場合に、35%割増しした賃金が支払われる手当です。人材不足が深刻化している企業が増えていることから、休日出勤を依頼される機会もあるでしょう。
しかし、本来勤務するはずでなかった日に勤務することから、それだけプライベートに充てる時間が少なくなってしまいます。勤務日数が増えてリフレッシュする時間が少ないと、体調を崩してしまう危険性が高くなるので、適度に休日を確保することも重要です。そのため、残業手当と同様に、給与明細を確認して休日手当が適正に支給されているかを確認することが大切になります。
深夜手当
深夜手当は、22時から翌朝5時までの間に勤務した場合に、25%割増しした賃金が支払われるというものです。深夜営業している居酒屋や稼働時間の長い工場などでは、深夜手当の支給対象になるアルバイトが多いです。
日中働くよりも効率的に収入を得やすいですが、昼夜のリズムが崩れたり健康状態が悪化するリスクが高くなりやすいことも知っておきましょう。
その他法定外の手当
これまで紹介した手当以外にも、通勤手当や役職手当、繁忙期手当や皆勤手当といった手当もあります。これらは法律で義務づけられた手当ではないため、企業によって支給しているものとそうでないものがあります。
なるべく高い収入を得たいのであれば、提示されている賃金だけでなく、手当が充実しているかどうかという点もチェックしておくと良いでしょう。
アルバイトでかかる税金や保険料
アルバイトでそれなりの収入を得たとしても、収入にかかる税金や控除される保険料について知っておかなければ、最終的に手元に残るお金を把握しづらくなってしまいます。
ここからは、アルバイトでかかる税金や保険料について詳しく説明します。
住民税
住民税は、一年間の収入が100万円を超える場合に、住所のある都道府県や市区町村に納める税金のこと。
前年の収入に応じて納税額が決められるため、収入が多かった年は、翌年にその収入に応じた納税義務が発生することを知ったうえでお金を管理できるようにしておきましょう。
所得税
所得税は、一年間で得た収入から各種所得控除をしたあとに残った金額にかかる税金のこと。アルバイトをするほとんどの人が所得税の対象になりますが、全ての人が受けられる基礎控除38万円と、給与所得者が対象の給与所得控除65万円を適用することから、年収103万円未満の人は所得税がかかりません。
アルバイトで生計を立てているのであれば、それなりの収入が発生するケースが多いので、所得税が課税される可能性が高いでしょう。
社会保険
アルバイトでの収入が年間130万円を超えると、住民税や所得税の対象になるだけでなく、社会保険への加入義務が生じます。社会保険には健康保険と厚生年金保険があり、40歳以上になると介護保険料も負担しなければなりません。
複数のアルバイト先での収入を合計して年収が130万円を超える場合は、年収が106万円以上になるアルバイト先があれば、そこで社会保険に加入することになります。すべてのアルバイト先で年収が106万円未満であれば、社会保険には加入できません。社会保険料を未納するとペナルティが発生することがあるので、社会保険について理解したうえで適切な手続きをおこなえるようにしておきましょう。
まとめ
ここでは、アルバイトの種類やそれぞれの特徴について解説するとともに、住民税や所得税・社会保険の負担や履歴書の種類といった内容についても説明しました。
適切なアルバイト先を選ぶためには、税金や社会保険といった情報を理解したうえで、複数のアルバイト先を慎重に比較することが大切です。ここで説明した内容も参考にして、あなたのライフスタイルに適したアルバイトを選べるようにしておきましょう。
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