マイヤーズ・ブリッグス性格タイプでキャリアアップを図る
著者Indeed キャリアガイド編集部
更新:2022年8月30日
投稿:2020年10月13日
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性格診断テストでは、ある共通の性格上の特徴に基づいて受検者をタイプ別に分類します。マイヤーズ・ブリッグテストは、正式にはマイヤーズ・ブリッグスタイプ指標(MBTI)として知られており、自分の性格の強みと弱みについて理解を深めることのできる、よく知られた性格診断テストです。
この記事では、マイヤーズ・ブリッグス性格診断テストの詳しい説明と、性格タイプを使ってキャリアアップしていく方法をご紹介します。
マイヤーズ・ブリッグス性格診断テストとは
マイヤーズ・ブリッグス性格診断テストは、受験者を16の性格タイプに分類する心理テストです。このテストでは、外向型と内向型(エネルギーを消費する方向性)、感覚型と直観型(情報処理の方法)、思考型と感情型(意思決定の方法)、判断型と知覚型(物の見方)の4組の二分化した心理的要素に性格を分類します。
性格の自己理解を促し、それを活用することで希望のキャリアに向かって進むことが全般的な目的です。
日本MBTI協会公認のオンライン体験セッション(有料) はこちらから受検できます。
関連記事:マイヤーズ・ブリッグスタイプ指標(MBTI)を仕事で活かすには?
キャリアの選択にマイヤーズ・ブリッグスタイプを使う方法
キャリアを選択する際、自分の性格タイプは考慮すべき大切な要素です。マイヤーズ・ブリッグス性格診断テストを受けることで、職場での対人関係や情報処理の仕方、同僚やマネージャーにも影響を及ぼすような重要な意思決定の仕方など、職場での行動を振り返ることができます。
自分の性格タイプについて知る
自分の性格タイプに適した職業をリサーチする
やりがいを持てるキャリアを見つける
SMART 目標を設定し、自分がやりがいを持てる仕事を見つける
1. 自分の性格タイプについて知る
自分の性格タイプの結果が出たら、そのタイプの行動の傾向を確認しましょう。予想通りのものもあれば、思いがけないものもあるはずです。性格タイプの結果と行動を結びつけることで、自分の職場での関わり方を大まかに知ることができます。4つの心理的要素の例を使って、職場で実際に起こり得る状況に当てはめて見てみましょう。
内向型 VS 外向型: 内向型の人は、内省に多くの時間を費やします。その結果、助けが必要な時に他者に伝えるのに苦労することがありますが、それだけ緻密に自分の中で考えるタイプだと言えるでしょう。
感覚型 VS 直観型: 感覚型の人は、周囲から事実を集めるのが得意なため、新しい職種に就いた場合には、他者に助けを求めたり提供されたリソースを活用する傾向があります。一方、直観型の人は全体的なつながりの相関関係やパターンを特定することを楽しみます。新しいチームで働く際には、情報収集に関する自分の強みを知り、その能力を最大限に活用しましょう。
思考型 VS 感情型: 思考型の人は、問題に直面した際に論理的な解決方法を模索しますが、感情型の人は自分の感情や価値観、他者のニーズに基づいて意思決定を行います。自分の強みを知ることで、論理やコアバリュー、チームが求めていることと自分の性質とのつながりを見つけることができます。
判断型 VS 知覚型: この特徴は、職場で組織的なスタイルを重視する度合いを示しています。判断型の人は明確な組織の構造を求める一方で、知覚型の人は開放的で柔軟であることを好み、1つのスタイルに制約されることを嫌います。例えば、プロジェクトマネージャーの仕事は、顧客の要望に対応するため組織を代表してタスクに取り組みますが、仕組み作りが必要となるので、判断型の人が適していると言えるでしょう。

2. 自分の性格タイプに適した職業をリサーチする
自分の性格タイプを知ることで、就きたい仕事を判断したり、長期的なキャリア目標を達成するためのロードマップとして活用することができます。ここでは、16性格タイプのうちの4つのタイプにとって最適な仕事の一部をご紹介します。
管理者型 (内向型 (Introverted) 感覚型 (Sensing)、思考型 (Thinking)、判断型 (Judging)): 弁護士、土木工学エンジニア、歯科医、融資担当者、ソフトウェア開発者など。
提唱者型 (内向型 (Introverted)、直観型 (Intuitive)、感情型 (Feeling)、判断型(Judging)): アニメーター、デザイナー、人事マネージャー、スクールカウンセラーなど。
起業家型 (外向型 (Extraverted)、感覚型 (Sensing)、思考型 (Thinking)、知覚型 (Perceiving)): 俳優、救急救命士、起業家、セールスマネージャー、ブローカーなど。
指揮官型 (外向型 (Extraverted)、直観型 (Intuitive)、思考型 (Thinking)、判断型 (Judging)): アートディレクター、編集者、役員秘書、不動産営業、社会学者など。
3. やりがいを持てるキャリアを見つける
自分の情熱を知りキャリアを形成していくには、時間と高い自己認識力が必要です。新しい事に挑戦してみたり、興味がある出来事を観察することで、自分がわくわくすることを発見する機会は日々あります。自分の情熱を刺激するため、毎日次のことをチェックしてみましょう。
毎日の中で自分が何にわくわくするか見つけ出す
自分がわくわくできた事柄を毎日観察しましょう。今とは違う企業文化を持つ企業への転職を考えている場合、今の職場で起きていることの好きな点や苦手な点を考えましょう。こうすることで、どのような文化の企業に転職すべきかを見つけることができます。また、より高いレベルの役職に就くことを目指している場合にも、このことを考えてみましょう。現在の職務の中でわくわくできる点がある場合、昇進や今の職種とは違うマネジメント職に就いた場合、どのようにそれを応用できるのかを特定します。何に時間やお金をかけているかを認識する
誰でも、個人的な価値を見いだせるものにお金をかけるものです。銀行の取引明細書を確認すれば、その傾向がわかるでしょう。支出を監視するのに役立つだけでなく、何にお金をかけているか特定しやすくなります。これには、雑誌、ポッドキャスト、映画など、さまざまな種類のメディアが含まれることがあります。また、自分のタイムマネジメントスキルも振り返り、支払った金額やかけた手間に見合うだけ、それらを利用できているかなどを評価することもできます。自分の強みを考察する
まだ学生の皆さんは、好きな科目や興味のある授業を見つけましょう。働きたい業界や、インターンシップで取り組みたい分野を見つけるきっかけとなることがあります。また、この種類の振り返りが面接時にも役立つこともあります。自分の得意な事と性格タイプのどの要素が一致するか、またそれを職場でどのように適用できるかを確認しましょう。身の回りの小さなことも振り返る
時間があるときにどんな活動をするのが好きか考えてみましょう。これらを2つに分類し、どんな活動が自分を幸せにしているのか探します。地域奉仕、教育、子供の世話、地域の集まりでのスピーチなどは、こうした喜びを感じることの一例です。ただし、職場でやる気を感じたり維持するには、まず自分が内向的または外向的のどちらであるかを考察する必要があります。職業について調べる
募集職種の仕事内容からどれだけ情報を収集できるかを認識することで、どんな職業に惹かれているかの傾向を知ることができます。業界内で連絡できるところを探し、情報収集のための面接を希望することで、日々の業務内容を理解したり、この職種に就いている人とのつながりを構築したりするのもおすすめです。
4. SMART 目標を設定し、自分がやりがいを持てる仕事を見つける
希望のキャリアを目指すにあたり、目標設定は重要な要素です。目標設定なしでは、キャリアを進めていく上でのロードマップを見つけるのが難しくなります。SMART (具体的 (Specific)、測定可能 (Measurable)、達成可能 (Actionable)、関連性 (Relevant)、期限 (Time-based)) のフレームワークを使うことで、働いてみたい業界などを特定し、明確な目標を設定することができます。ここでは、キャリアを伸ばしていくために、このフレームワークを使って目標設定する方法をご紹介します。
関連記事:SMARTゴールとは:目標設定に役立つ活用方法と事例
具体的 (Specific): キャリア形成について計画する際には、「シニアプロジェクトマネージャーに昇進したい」など、できる限り具体的な計画を立てます。現在勤めている組織内で特定の職種への昇進を希望することは、ただ昇進したいと考えるよりも具体的です。目標を絞ることで、到達したい目標までに必要なステップをより少なくすることができます。キャリア形成に関する妥当な判断をするためには、自分が思考と感情のどちらを重視するかを認識しておくことも大切です。
測定可能 (Measurable): 目標達成のために設定した指標を検証するために、無理なく達成できる妥当な目標は何か、いつまでにそれを達成できるかを決めておく必要があります。昇進が目標であるなら、毎年の評価査定が年度初めに行われることが分かっている場合、その時期までに昇進したいなどです。このように目標設定することにより、部門内で社内公募があるかどうかを知る機会につながり、定期的にオンラインで確認したり、マネージャーに相談したりすることができます。感覚型か直観型かで、目標の評価に必要な情報の収集方法が決まります。
行動可能 (Actionable): 目標を達成できるという信念を持つことが、目標を達成し、他の関連する目標を設定するために、まず必要となる最初のステップです。昇進をしたい場合は、求人投稿を確認することで今持っているスキルを棚卸ししたり、やるべき事を確認することができます。行動可能な意思決定をする際には、自分の性格タイプに合った判断方法を検討しましょう。
関連性 (Relevant): 自分の目指す目標が、自分の性格タイプと一致しているかどうか確認しましょう。的を絞って仕事を探すために使った資料が、自分の性格タイプの特定の行動傾向に基づいている場合は、どのようにキャリアを伸ばしていきたいか、優先順位を決めましょう。
期限 (Time-based): 自分の時間管理の方法を知り、背景にある動機を把握することで、やるべきことの優先順位を決めることができます。判断型の人は仕組み作りを行う能力があるので、素早く行動することができますが、目標達成には状況に応じた調整も必要なため、知覚型の人はこの領域で有利になります。
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