ベンチャー企業とは?スタートアップとの違いや探し方のコツも紹介
著者Indeed キャリアガイド編集部
投稿:2021年6月22日
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ベンチャー企業とは、独自の技術や発想で新たなビジネスを展開する企業を指す、一般的な総称です。しかし実は、明確な定義や区分があるわけではありません。
そのため、いざ転職活動でベンチャー企業を検討する際、「自由な雰囲気に憧れるけれど、激務で大変そう」といった不安を感じる方も、いらっしゃるのではないでしょうか?
そこで本記事では、ベンチャー企業で働くメリットとデメリット、探し方のコツを紹介してみたいと思います。
ベンチャー企業とは?
ベンチャー企業とは、独自の技術や発想で、新しい形態のサービスや新たなプロダクトを企画・開発し、新たなビジネスを展開する企業のことです。
創業まもない、規模の比較的小さな企業を指す場合が大半ですが、世のなかには“老舗ベンチャー”と呼ばれるような、歴史あるベンチャー企業も存在しますし、多くの従業員を抱えるいわゆる“メガベンチャー”もあります。
つまりベンチャー企業とは、企業の歴史や規模によらず、会社として常に新たなビジネスを生み出し、それによって成長を遂げている企業といえるでしょう。
ベンチャー企業とよく比較される企業との違いは?
このように、ベンチャー企業という言葉の定義や区分は、とても曖昧です。「スタートアップと何が違うの?」など、漠然とした疑問を持つ方も多いのではないでしょうか?
ベンチャー企業と混同されがちな3つの呼称について、整理してみましょう。
スタートアップとの違いは、「新規性」と「成長スピード」
ベンチャー企業とスタートアップの違いは、「新規性」と「成長スピード」です。
スタートアップとは、「世のなかにはまだない」けれども「大多数の人が潜在的に求めている」ようなサービスやプロダクトを、独自の技術や発想で生み出し、急成長していくような企業を指します。
世のなかにある潜在的な課題を解決し、新たな需要を喚起するため、急成長できるというわけです。スタートアップの事業背景によく「社会課題」や「SDGs」があるのも頷けます。
中小企業との違いは、「企業規模」
「ベンチャー企業」の定義が曖昧であるのに対して、「中小企業」「小規模企業」は、中小企業基本法に基づいて、明確に定義された言葉で、「資本金」と「従業員数」によって、業種ごとに区分されています。
たとえば、サービス業における中小企業とは、「資本金の額又は出資の総額が5千万円以下の会社又は、常時使用する従業員の数が100人以下の会社及び個人」を指します(※1)。
企業規模は、ベンチャーか否かにかかわらず、法人税や助成金・補助金などの制度にも関わる、とても重要な指標です。
(※1)中小企業庁ホームページ「中小企業・小規模事業者の定義」
社内ベンチャーとの違いは「法人格」
社内ベンチャーとは “社内”の一部門として新規事業などを手がける組織体です。
ベンチャー企業と違って「法人格」を持たないため、資本金(予算)や人員確保(人事)などは、会社の最終決定に従うことになります。もちろん法人登記も存在しません。
ベンチャー企業で働くメリット
ベンチャー企業で働くメリットは、高いモチベーションを持つ仲間と、ともに新たな挑戦に挑めることです。
職種を超えて切磋琢磨し、事業を成長させることで、働きがいのあるワークライフを実現できるでしょう。
また、特にエンジニアにとっては、レガシーな言語やツールに囚われず、新しく出てきた言語をいち早く試したり、さまざまなツールを柔軟に取り入れたりする企業も多く、スキルの幅を広げやすいことも利点です。
ベンチャー企業に向いている人
下記のような方は、ベンチャー企業に向いているといえるでしょう。
新たな挑戦を楽しめる
予期せぬ変化にもめげない
指示待ちではつまらない
主体的にビジネスを推進したい
早く成長したい
継続学習の意識が高い
自分とは異なる意見も聞いて最適解を求める
ベンチャー企業で働くデメリット
では、ベンチャー企業で働くデメリットとは何でしょうか?
ベンチャー企業は創業してまもない、常に人手不足でビジネス経験の浅いメンバーの比率が高い、といった傾向があるため、研修体制が整っていない場合があります。
また、組織として上昇志向が強い反面、個々のメンバーに生じたモチベーション低下や働きづらさなどに気付きにくいという側面もあるでしょう。
ベンチャー企業に向いていない人
下記のような特性や状況下にある方は、ベンチャー企業に向いていない可能性があるので注意しましょう。
変化が少なく、安定した環境のほうがパフォーマンスを発揮できる
業務範囲や役割、責任は明確なほうがいい
外的要因に左右されず、自分のペースで成長していきたい
ストレス耐性があまり強くない
ワークライフバランスをしっかりと守りたい
家族がベンチャー企業で働くことに反対で、説明しても理解を得られない
ベンチャー企業で働くことは、もちろん多くのメリットがありますが、長い職業人生においてはデメリットも考慮したうえで、最適な選択をすることが一番大切です。
ベンチャー企業の探し方のコツ
ベンチャー企業に転職する場合、探し方にはさまざまなコツがあります。
気になる企業や経営者がいる場合は、その企業が主催するイベントや、出展する展示会に参加してみるとよいでしょう。応募前にしっかりと情報収集しておけば、転職活動で有利になるはずです。
ベンチャー企業の転職に強いエージェントを利用するのも一手です。それまで知らなかった企業など、幅広い情報を得られます。
まずは自身の強みを明確にし、条件を絞り込まずにさまざまな企業と会ってみることで、労働市場における評価やあなたが絶対に譲れない条件など、自己理解を深めることにも役立ちます。
ベンチャー企業に転職した元同僚や友人がいたら、話を聞いてみるのもおすすめです。ベンチャー企業で働く実態や、ベンチャー企業界隈のトレンドなど、リアルな情報にリーチできます。
まとめ
かつて終身雇用が当たり前だった日本でも、転職へのネガティブなイメージは薄れ、ベンチャー企業にチャレンジすることは珍しいことではなくなりました。
ベンチャー企業では、働きがいや得るものも多く、世のなかの役に立てている実感を持ちやすいでしょう。
ただし、変化の大きいベンチャー企業で長く活躍するためには、企業が掲げるビジョンやミッションに、「心から共感できるかどうか」も大切になります。
あなた自身は仕事を通じて、どんな世界を実現したいのか。ぜひ、自己理解を深めることから、始めてみてはいかがでしょうか。
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