派遣社員の顔合わせ(職場見学)では何をする?当日の流れや事前の準備を解説

更新:2023年10月16日

派遣社員の職場見学(顔合わせ)では何をする?当日の流れや事前の準備を解説

派遣社員として派遣会社の登録を済ませると、次に、実際に働く派遣先を決めるための顔合わせ(職場見学)を行います。

初めて派遣社員で就業すると、顔合わせ(職場見学)では何をするのか、どういった準備をすれば良いのかなど、戸惑いもあると思います。

本記事では、派遣社員の顔合わせの概要や流れ、当日までの準備を解説します。

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派遣社員の顔合わせ(職場見学)とは?

派遣社員として働く際は、まず派遣元の会社に派遣登録をします。

登録後は、労働者の希望に合う仕事が見つかると、労働条件の説明を受けて派遣元と労働契約を結び、派遣先での就労が開始します。

顔合わせとは、派遣先での業務開始前に、派遣先を訪問して実際の職場や仕事内容の説明、確認などを目的に行われることです。通常は、派遣元の担当者が同行し、派遣先の上司や担当者への紹介と就業の意思を確認します。

業務開始前に派遣先へうかがうとなると、「顔合わせは仕事に就けるか否かの面接なのではないか」と思うかもしれません。

しかし、労働者派遣法第二十六条により、派遣する労働者を派遣先が特定する行為は法律で禁止されています。

つまり、派遣先企業は派遣される労働者を面接などで選考してはいけないと示唆しています。

顔合わせは選考ではなく、派遣先への挨拶や職場の確認を目的として行われます。派遣会社によっては、顔合わせではなく、職場見学や事前打ち合わせと呼びますが、いずれも選考ではありません。

派遣社員の顔合わせ(職場見学)の流れとは?

実際の顔合わせの流れは派遣元や派遣先によって異なりますが、一般的には、派遣元、派遣先、派遣労働者の3者が参加します。

派遣会社によっては、派遣先への訪問前に、派遣元担当者との事前打ち合わせとして、派遣先の状況や当日の流れ、アドバイスなどの説明を受ける場合もあります。

顔合わせ当日は、多くの場合、下記のような流れで行われます。

挨拶と自己紹介

顔合わせは、挨拶と自己紹介からスタートします。

一緒に仕事をする可能性のある職場の上司や担当者に、第一印象で好感を持ってもらえるよう、まずは笑顔でアイコンタクトを意識し、明るく丁寧に挨拶と自己紹介をしましょう。

自己紹介では、今までの経歴や経験、派遣先で活かせる資格やスキルを伝えます。すでに派遣元の担当者から基本情報が伝わっている場合が多いですが、改めて自分の言葉で説明してください。

派遣先から担当業務の説明

挨拶と自己紹介が済んだら、派遣先から実際の業務内容や職場の様子、就業の流れなど、ひととおりの説明が行われます。

会議室や応接室などで説明を受ける場合や、職場や自分が使うかもしれないデスクなどを見学しながら説明を受ける場合もあります。

職場内を見学する際は、一緒に働く可能性のある社員の方と会う場合もあるため、好印象の挨拶を心がけておきましょう。

質疑応答

通常は、最後に質疑の時間が設けられます。

業務内容の説明を聞いた上で、確認しておきたい点や疑問点などを質問します。実際に働き始めてからのギャップを埋めるためにも、気になることや不安に思うことは積極的に質問し、就業前に明確にしておきましょう。

派遣社員の顔合わせ(職場見学)に向けた準備

顔合わせは選考ではありませんが、自分らしくリラックスして臨むため、以下の3点を準備しておきましょう。

自己紹介で話す内容をシュミレーションしておく

自己紹介は話し慣れておかないと、当日になってとっさに口が回らない可能性があるので、事前に話す内容を整理しましょう。

ダラダラと長く時間をとってしまわないように、長くても1分半から2分程度にまとめます。

派遣先の方から、安心して仕事を任せられると思ってもらうためにも、自分が担当する業務に通じる経験や経歴を中心に話すと良いです。

<自己紹介の例>

初めまして、◯◯と申します。本日はよろしくお願いいたします。私は◯◯の業務経験が◯◯(期間)ほどあり、◯◯のスキルを中心に習得してきました。新しい職場では積極的なコミュニケーションを意識し、チームに早く溶け込むことを大切にしております。

志望動機やビジョンをスムーズに話せるようにしておく

派遣社員であっても、派遣先から見ればチームの一員です。

一緒に働くにあたって、仕事や職場に対する想いを知りたいと思っています。なぜ派遣先の仕事をしようと思ったのか、派遣先の職場を選んだのか、志望動機を話せるように声に出して練習しておくと良いでしょう。

また、どういった姿勢で働きたいか、目指す方向性や将来に向けての自分のビジョンを伝えられると、前向きな印象を持ってもらえます。

<志望動機やビジョンの例>

御社の◯◯(志望先職種)ならば、これまで培った◯◯の経験を活かして、即戦力として力を発揮できると感じております。配属後は業務を通してさらに成長する意識を持ち、御社の業績に貢献できるように尽くしたいと思います。

具体的な質問を用意しておく

質問は、顔合わせを終えての疑問や不安を尋ねても良いですが、ホームページに載っているような、調べてわかる内容を聞くとあまり印象が良くありません。

事前に派遣先を十分に調べておき、具体的な質問をいくつか考えておきましょう。

調べてもわからない質問が前提ですが、自分の理解や考えを確認する質問も、就労後のギャップをなくすためには大切です。

<質問例>

「御社の仕事で、◯◯のスキルは活かせますか」
「入社までに、◯◯を学んでおこうと思いますが、他に何か準備しておくことはありますか」

派遣社員の顔合わせ(職場見学)の注意点

派遣先との顔合わせでは、とくに注意しておきたいポイントが3つあります。

経歴は派遣先の職種にあわせて端的に説明する

派遣先には、顔合わせの前に派遣元から経歴やスキルなどの情報が共有されています。

経歴を説明する際は網羅的に伝えるのではなく、職種と関連性の高い経歴を優先して端的に説明しましょう。他の経歴は質問を受けてから答えましょう。

派遣元の担当者と事前打ち合わせを入念にしておく

派遣先との顔合わせの前には派遣元の担当者と事前に打ち合わせし、派遣先に共有している情報や具体的な業務内容などの労働条件を再度確認しておきましょう。

顔合わせの場で自分と派遣先の認識のズレが発覚すると、動揺して満足のいく顔合わせができない恐れがあります。

また、事前に把握できる情報を質問し過ぎると、派遣先に働く意欲が低いと判断される可能性もあるので、最終確認の場と位置付けて準備しましょう。

職場の雰囲気や社風などを確認する

職場の雰囲気や社風など、実際に体感してみなければわかりにくい項目は、顔合わせの段階で確認しておきましょう。

自分が働く職場のイメージを事前に持ち、少しでも早く職場に馴染めるための準備をするには、職場の雰囲気や社風などの情報を通した同僚となる人たちの情報把握が大切です。

不安な点があれば、実際に配属される職場の見学を希望するのも良いでしょう。

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まとめ

今回は、派遣社員として働く際の、派遣先への顔合わせを解説しました。派遣先との初めての顔合わせは、緊張するかと思います。

採用合否が決まる面接選考ではありませんが、最初に好印象を持ってもらえるか否かで、後々の働きやすさや周りとの人間関係が変わる場合もあります。

生き生きと働ける充実した職場環境に就くためにも、本記事を参考に顔合わせの準備をしてください。

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