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プレディクティブインデックステストとは?対策法を徹底解説

求人に応募すると、採用企業に自分がどんな価値を提供できるのかを評価するためのテストを受けるよう、採用選考の過程で要請されることがあります。採用企業が候補者の認知能力や性格特性を検証する方法の1つとして挙げられるのが、プレディクティブインデックス(Predictive Index、PI)テストです。

採用企業へのアピールとしては、履歴書に学歴を載せることも有効ですが、採用企業が人材を募集している仕事に関して、自分がこれまで身につけてきた知識やスキルを明らかにするには、PIテストが絶好のチャンスになります。また、PIテストは採用企業が候補者の行動傾向を特定し、候補者が自社の雰囲気に合うかどうかを判断するための手法でもあります。この記事では、PIテストの特徴と対策法について説明します。

PIテストとは

端的に言うと、PIテストは採用企業が候補者と自社の相性を判断するために実施する適性診断の一種で、外資系企業でよく採用されています。候補者の選考に使われるPIテストには、認知能力テスト(Predictive Index Cognitive Assessment、PICA)と行動傾向テスト(Predictive Index Behavioral Assessment、PIBA)の2種類があります。

この2つのテストでは、スキルを個別に測定するのではなく、候補者の大まかな知性に加え、自己主張の強さや外向性、安定志向や規律性といった性格特性を測定します。採用企業が人材を募集する仕事と候補者の相性が良いかどうかを予測するための手段として、PIテストは世界各国の何千社もの企業で採用されています。

プレディクティブインデックス認知能力テスト(PICA)

PICAは候補者の認知能力や抽象的思考力を客観的に測定するものです。候補者の認知能力は、その候補者が従業員として発揮する実力の指標となるので、採用企業と候補者はPICAを通じて募集対象の仕事に対する候補者の適性を判断することができます。

PICAを実施する目的は、候補者が新しいスキルを習得するための能力や職場の状況の変化に適応するスピードを把握し、採用プロセスにおける無意識のバイアスを排除することにあります。テストは全部で50問あり、候補者の言語的、数理的、および抽象的思考力を測定します。候補者は指定された時間内にできるだけ多くの問題に答える必要があります。

プレディクティブインデックス行動傾向テスト(PIBA)

PIBAでは、候補者個人の意欲やモチベーションを明らかにすることで、候補者が職場の雰囲気に合うかどうかを判断します。PIBAは、採用企業が自社の仕事や職場環境で活躍できる性格特性を持つ従業員を選ぶ際の参考になります。

PIBAの回答者は、形容詞が並んだ2枚のリストを渡されます。片方のリストでは、自分の性格や行動が周りの人からどう思われているかを表す言葉を選びます。これに対し、もう一枚のリストでは、自分で自分のことをどう思っているかを表す言葉を選びます。

テスト結果の判定方法

PIテストは結果を合否で判定するものではありません。PIテストは、採用企業が求人対象の仕事に対する候補者の適性を判断できるだけでなく、候補者が自分と相性の良い仕事に就きやすくなる効果もあります。そのため、質問に正直に答えることが、候補者にとっても採用企業にとってもメリットにつながります。

また、PIBAは自由選択式のテストで、回答の個数を自由に調整できる方式のため、候補者の回答が他の性格診断テストよりも正確になります。また、採用企業の雰囲気や価値観を把握するには、面接官に質問したり事前に情報収集したりする方法もありますが、採用企業が候補者に期待していることに関して、実際に求められているものと自分の予測が一致するとは限りません。

PIテストの対策法

テストの種類に応じて多様な対策の仕方があるのと同じように、PIテストで実力を最大限に発揮する方法としては、さまざまなものが挙げられます。なお、PIテストはあくまで自分の長所や弱点を分析するためのものであり、成績を測るためのものではないことに注意しましょう。

PICAの対策

PICAは多種多様な問題を解く能力を測定するテストなので、スコアを上げるための事前の対策を、無理のない範囲で行うことが可能です。PICAは採用企業が候補者の選考に使うだけでなく、候補者が自分の実力を発揮できる仕事を見つけるための手法でもあるとは言え、自分の能力を正しく測定するにはうってつけの方法です。PICAの対策は、次のような手順で進めます。

1. 設問の種類を知る

PICAには、次の9種類の設問があります。

数理的思考力

  • 規則性の判断
  • 最小値の識別
  • 文章題

言語的思考力

  • 対義語の判断
  • パターンの類推
  • 仮定条件の分析

抽象的思考力

  • 規則性の判断
  • パターンの類推
  • 仲間はずれの特定

2. 練習問題を解く

テストの準備をする際は、テストの内容や形式をあらかじめ知っておくことが重要です。PICAでは12分間で50個の設問に解答しなければならないので、それを踏まえて練習する必要があります。50問すべてを終わらせる必要はなく、わからない問題は無理に解答しないようにしましょう。あらかじめすべての設問に目を通し、簡単に解けそうな問題を先に終わらせた上で、難易度の高い残りの問題に取り組むようにすると効果的な場合があります。たとえば、数理的思考より言語的思考の方が得意な人は、先に言語的思考力の設問から解答しましょう。

PIBAの対策

PIBAはシンプルなテストで、回答は10分ほどで終了します。候補者が正直に回答すること、そしてその回答から候補者の性格を分析することを前提とするテストなので、PIBAの対策はPICAとは趣が異なります。PIBAの対策をする基本的な手順は次のとおりです。

1. 設問のサンプルを確認する

サンプルの問題を確認しておけば、実際のテストがどのように行われるのかを把握できるほか、緊張を和らげる効果も期待できます。また、回答の仕方を練習しておくことで、自信を持ってテスト当日に臨むことができます。

2. テストで何を測定するのかを把握する

PIBAでは性格特性の診断を行うということを忘れないようにしましょう。PIBAで評価する性格特性は、次の4つのカテゴリに分類されます。

自己主張の強さ

これは場の状況や出来事、周囲の人をコントロールしようとする姿勢に関するものです。このスコアが高い人は、リーダーの仕事で実力を発揮できる傾向があります。また、自立心や自尊心が強く、独断的なところがあり、課題を乗り越えたり対立を解消したりすることに抵抗を感じません。一方、スコアが低い人は、チームのメンバーと協力したり助け合ったりすることを好む傾向があります。

外向性

これは周囲の人と関係を築こうとする姿勢を表すものです。外向性のスコアが高い人は、人と打ち解けるのが早い傾向があり、他の人に影響を与えることが多いほか、世間から注目されることを好みます。これに対し、外向性のスコアが低い人(つまり内向的な人)は、他の人をすぐには信じようとせず、事実に基づいて判断したり、創造的な活動をしたりすることを好みます。また、プライバシーや一人になる時間を重視します。

安定志向

これは一貫性のある安定した環境を作ろうとする姿勢に関するものです。安定志向の強い人は、一定のペースで働くことを好み、状況の変化を避けようとします。また、仕事でもプライベートでも、長期的な関係を築くことが得意です。一方、安定志向の弱い人は職場の変化を必要とし、仕事を速いペースで短時間のうちに終わらせようとします。

規律性

これは規則や決まったシステムに従おうとする姿勢を表すものです。規律性のスコアが高い人は、やるべきことが明確で整理された状態を好み、細かい部分に気を使い、勤勉な性格をしている傾向があります。これに対し、規律性のスコアが低い人は、即興性のあるものや自然発生的なものを重視し、厳格な規則や抑制からある程度自由な状態にいることを必要とします。

あるカテゴリのスコアが高いから、あるいは低いからと言って、実力が優れている、または劣っているというわけではありません。採用企業が従業員に求める特性はそれぞれ異なり、採用企業と候補者の相性が良いかどうかは採用企業が判断することです。

テスト対策の基本的なコツ

どんな適性検査でも、良い結果を出すためには次のような点を意識しましょう。

  • テストの前日はきちんと睡眠を取る
  • 空腹時や気分が悪いときにテストを受けないようにする
  • 残りの時間を意識して時間配分を行う
  • 自宅でテストを受ける場合は、受験するための十分な時間を取り、邪魔が入らないようにする
  • 自分の母語でテストを受けるようにする

PIテストは70の言語で実施されていますが、たとえ応募先の企業で働くことになったら使わない言語だとしても、テストは自分の母語で受けるのが賢明です。特定の成句の意味など、表現のニュアンスの微妙な違いを理解することで、すべての設問に答えられる確率が上がります。

テスト後の流れ

PIテストを受験した後の流れとしては、さまざまな可能性が考えられます。よくあるのは次のようなケースです。

次の面接に進む

多くの場合、これは自分のスコアが求人対象の仕事の条件に一致していると採用担当者が判断したことを意味します。

自分の回答を振り返る

応募した仕事で活躍するために必要であると考えられる特性と、自分のテストの回答を比較して検討しましょう。もし次の面接に進むことになったら、質問の回答を準備しておくことをおすすめします。たとえば、「自己主張の強さ」のスコアが高いと思われる場合は、リーダーシップを発揮した経験や問題解決能力をアピールするようにしましょう。一方、このスコアが低いと思われる場合は、複数人で取り組むプロジェクトに貢献した経験について説明できるようにしておきましょう。

PIテストの信頼性

PIテストに関して特筆すべきことは、世界各国の何千社もの企業が導入し、現在までに1,800万人以上の求職者が受験しているということです。PIテストは正確性が高く、米国心理学会を始めとする複数のテスト委員会の基準に準拠するよう作成されています。とはいえ、採用企業がPIテストをうまく活用できるかどうかは、人材を募集している仕事に必要な性格特性は何なのかを人事部門が判断できるかにかかっています。PIテストはあくまで候補者の選考プロセスの一部にすぎないのです。

求職者としては、PIテストの特徴と対策法を理解しておくことが重要です。テストがどのように行われるのかを知っておけば、適切な準備ができるだけでなく、運が良ければ仕事に就くことができます。

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