年収・給与

給与交渉を成功に導く重要なポイント

転職する理由のひとつは年収アップです。しかし、給与に関して採用企業に確認をする事や、交渉する事は、非常にデリケートで気を使います。給与については、求人の募集事項にすでに掲示されており、求職者はその職種と給与に対して応募をしています。そのため、給与に関して議論できる余地は少ないと考えるのが、一般的ではないでしょうか。給与の交渉に関しては基本的には可能でが、聞き方によっては、人事担当者の心証を害する可能性もありますので注意が必要です。どのようなタイミングで給与について切り出せばよいのか、また給与交渉のルールなど、給与交渉にはいくつかポイントがあります。

平均給与を調査する

何よりも先に、転職先の平均給与について調べることが非常に重要です。ホームページで会社名を入力し、平均給与、平均年収と検索をすると、ある程度のことは把握できます。同業界の平均給与、世代別の平均給与、賞与、男女の平均給与の違いなどを調べる事ができます。まず、応募する会社の給与を確認し、将来の給与の見込みを立てておく事をおすすめします。

次に、自分の家計にいくら必要かを把握します。家賃、光熱費、交通費、通信費などの費用を計算し1か月の生活費を算出します。そして、家賃などの固定費を算出してある程度余裕のある生活をするにはいくら必要かを計算します。月々の生活でどれくらい必要かを算出して、転職先の平均給与と照らし合わせて転職後の生活をイメージすると良いでしょう。

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給与に関して話すタイミング

求人に応募する際、給与や賞与などの情報は、ほとんどの場合、募集項目に記載がされています。給与に関して、交渉や確認をしたい場合は、履歴書の最後の本人希望記入欄で、希望給与を記しておくとよいでしょう。面接中は面接官が話を切り出すまでは、給与の話については触れない方が無難です。

面接の最後で「なにか質問はありますか」と聞かれた際に、給与について確認していくのも良いでしょう。ただし、1次面接や2次面接で、給与について確認するのは避けましょう。選考の初めの段階で、給与については触れられたくないという人事担当者もいます。また、給与や福利厚生など、デリケートな話をタイミングを見計らわず、遠慮なく聞いてしまうと、面接官に不信感を与えていしまう可能性があります。もし面接で給与や福利厚生について質問する場合は、最終面接で行うのがよいでしょう。最終面接の最後に「掲載されている給与形態について確認をさせていただきましたが、再度、確認をさせて頂いてよろしいでしょうか」などといて始めるのが良いでしょう。

また、外資系の企業などの面接では、様子が異なりますので注意が必要です。自分の現在の年収をしっかりと面接官に伝え、次の会社で希望する年収を伝えるのが一般的です。そのため、外資系企業などの面接で給与について問われた場合は、物おじせずに、堂々と交渉をするのが良いとされています。自分のキャリアやスキルについて述べて、希望する年収が妥当であることを主張しましょう。

印象の悪い給与交渉例

給与交渉の仕方は、切り出し方とタイミングが重要です。タイミングを誤ってしまうと、非常に心証が悪くなりますので、注意が必要です。よくある悪い給与交渉例として、自分のスキルや経験を過大評価してしまっているケースがあります。人事担当者に、妥当なスキルや業界での経験を示すことが出来なければ「自分の立ち位置が良く把握できていない」という印象を与えてしまいます。また、給与や賞与の事ばかりについて聞くのも、良い印象を与えません。転職をしても、他に高い給与の会社があれば、また転職を繰り返すのではないかという不安を抱かせてしまいます。

実際に給与を交渉するには

ここでは、交渉するにあたっていくつかの実践的なヒントを紹介します。

転職エージェントを使って交渉する

転職エージェントを使って、企業側と年収について交渉してもらう事も出来ます。直接交渉しなくて良いので、交渉も比較的楽に行う事が出来ます。また、専門アドバイザーが採用フローにおいて、どのタイミングで給与交渉に入れば良いかなどのアドバイスも細かく教えてくれますので、転職エージェントを積極的に活用してみましょう。

妥当な給与額である事を説得する

給与に関して交渉をしたい場合は、希望する給与が妥当であると説得できるよう、準備をすることが必要です。自分のこれまでの経験と保有している資格などについて一度、整理をしてみると良いでしょう。これらの経験とスキルを加味すれば妥当であるという事を伝えます。また、一般的な転職給与の相場から算出された額である事を採用企業に伝えるようにしましょう。つまり、一般的な転職の給与の相場がどれくらいかを事前に確認しておく必要があります。業界の平均年収、世代別、地域別の平均値から算出して、妥当である事を説明しましょう。しかし、この根拠に関して、採用企業側に伝わらなければ、交渉はうまくいきません。また、一般的な平均給与からかけ離れていては、交渉になりませんので、事前調査はしっかり行うようにしましょう。

内定を取ってから交渉する

書類選考、面接では採用企業側に熱意を伝えて、自分をアピールしますが、内定をもらった時点で、「この会社で働いてほしい」という事の意思表示を頂いたことになります。この意思表示が採用企業から届いた時点で、どちらかというと、求職者側が有利に進めていく事ができるといえるでしょう。内定を取った後に、採用企業側から雇用条件、労働条件に関する書類が送られてきます。これらの条件にすぐに承諾してしまうと、その後の交渉は非常に難しくなります。条件を承諾する前が、給与について交渉ができる最後のチャンスです。まず、雇用条件の内容をしっかりと確認します。交渉したい内容があれば、まず、「返事をしばらく待ってほしい」など、採用企業側に内定を保留したい旨の連絡を入れましょう。その後、採用担当者に「雇用条件について確認をさせて頂きたいのですが、ご面談をいただくことは出来ますでしょうか」というような連絡を入れて、面談を依頼しましょう。その後の面談で、提示された給与では厳しい旨を伝えて交渉に入る事ができます。

複数の企業で選考を進める

面接で良く聞かれる質問に「他社でも選考を進めていますか」という質問がされる事があります。その際は、正直に応募している会社名を伝えて、面接や書類選考がどの程度まで進んでいるかを伝えましょう。「自分のスキルが、しっかりと評価される日本エージェンシー工業株式会社の営業職を応募しております。同じ製造業界に的を絞って、転職活動を進めております」などと採用企業に伝える事で、採用企業側に間接的なプレッシャーを与え、給与面を再度検討するきっかけを作る事ができるかもしれません。また、選考が進んでいる企業がいくつかあると、気持ちも楽に就職活動に取り組めるというメリットもあります。

まとめ

転職の理由が年収アップというのは、決して悪い事ではありません。しかしながら、選考途中に給与に関して交渉をすることは、非常に難しくデリケートです。聞き方やタイミングによっては、印象を悪くする可能性がありますので、十分に気を付ける必要があります。また、給与に関して交渉する際は、その根拠をきちんと提示する事ができないと、「自分の立ち位置を理解していない」「入社しても、高い給与の企業をみつけると、また転職をするのではないか」など、採用企業に不安を与えてしまう事になるので注意しましょう。

まず必要なことは、しっかりと自分の年収を把握する事です。把握ができたら、インターネットなどで業界の平均年収、年代別の平均年収などを調査して、自分の年収と照らし合わせてみましょう。そして自分の経験、スキルなどを一度、整理すると自分の交渉すべきの道筋が見えてきます。