履歴書・職務経歴書

社会人に求められる問題解決能力とは?

採用企業が問題解決能力について言及する場合は、職場における困難な状況や不測の事態、および業務上の複雑な課題に対処するための能力を指します。企業は、こうした状況を正しく把握し、解決策を冷静に判断できる人材を求めており、問題解決能力があればそれが可能になります。問題解決能力は採用企業から高く評価されるだけでなく、人間関係の構築や日々の判断など、生活の中のさまざまな場面で大いに役に立ちます。

問題解決能力とは

問題解決能力があれば、問題の原因を特定し、効果的な解決策を判断しやすくなります。問題解決能力はそれだけで個別のスキルとみなされることが多いものの、実際には複数のスキルが関係しています。

問題解決能力に含まれる主なスキルには、次のようなものがあります。

  • 傾聴力
  • 分析力
  • 情報収集能力
  • 発想力
  • コミュニケーション能力
  • 信頼性
  • 決断力
  • チーム作り

どんな仕事や役割でも問題は起こり得るものなので、問題をスムーズに解決するには、問題解決能力だけでなく、業種や職種ごとの専門スキルが重要になる場合があります。たとえば、看護師は患者とのやり取りに傾聴力やコミュニケーション能力が必要になるだけでなく、病気や処方薬に関する専門知識も必要です。また、問題解決の一環として、患者の治療上のニーズに関して医師の指示を仰ぐべきタイミングを判断しなければならないことも少なくありません。

問題解決能力に求められるスキルの例

問題をスムーズに解決するには、さまざまなスキルを使うことになります。ここからは、問題解決の際に使われるスキルの具体例をご紹介します。

情報収集能力

情報収集能力は、問題解決に関わる重要なスキルです。問題を解決するには、問題の原因を特定し、それを正確に把握する必要があります。問題に関する情報を集めるには、チームの他のメンバーと意見を出し合ったり、経験豊富な同僚に相談に乗ってもらったり、インターネット検索や講座の受講を通じて知識を増やしたりといった方法があります。

分析力

どんな問題であれ、解決に向けた最初の一歩は状況を分析することです。分析力のある人は問題を把握し、解決策をスムーズに考案することができます。解決策の候補の中から効果のあるものを見極めるための情報収集を行う際にも、分析力は重要です。

決断力

問題が生じたら、その問題を解決する方法について判断を下すことが最終的に必要になります。専門知識があればスピーディーな判断を下せることもありますが、専門的な知識や経験の少ない人でも、情報収集能力と分析力があれば判断を下しやすくなります。また、解決策を考案するための時間を取ったり、自分より向いている人に問題の解決を引き継いでもらったりしたほうがよい場合もあります。

コミュニケーション能力

現実的な解決策を検討する際は、問題について周囲の人にどう説明するのかを判断することが大切です。サポートを要請する上で適切な報告手段を判断する必要もあります。解決策が見つかったら、それをわかりやすく伝えることで混乱を防ぎ、解決策を導入しやすくすることができます。

信頼性

信頼性は問題解決能力を高める上で特に重要なスキルです。問題が発生したら、それをすぐに解決することが不可欠です。企業は解決策の特定と導入をできるだけ速やかに、そして効果的に実施することが期待できる人材を高く評価します。

問題解決能力を高めるには

問題解決能力を高めるには、さまざまな方法があります。転職活動中の人も、現在仕事に就いている人も、問題解決能力とその関連スキルを磨くことで、求職者や従業員として優れた存在になることができます。

専門分野の知識を増やす

業種によっては、使える専門知識が多いほど、問題の解決が容易になる場合があります。専門知識を増やすには、講座やトレーニングを受けたり、練習をしたりといった方法があります。

問題解決の機会を探す

これまでに馴染みのない状況に身を置くことで、問題解決の機会に巡り会う確率が高まります。現在の仕事で新しいプロジェクトに志願したり、別のチームに参加したり、現在の職場を離れて別の組織に異動になったりするチャンスが見つかるかもしれません。

問題解決の練習をする

問題解決能力を身につけるには、ロールプレイなどの練習をするのが効果的な方法です。業種別の練習本や問題解決のオンライントレーニングを利用して、そこに載っている問題を解決したり、自分の考えた解決策が現実的かどうか判断したりする練習をしましょう。

たとえば、カスタマーサポートの仕事であれば、「顧客が怒っている場合にどう対処すればよいか」「顧客が返金を求めてきた場合にどう対応すればよいか」といった状況が考えられます。このような自分の仕事でよくある状況にどう対処するかを練習することで、仕事で同じような状況に直面した際に解決策をスムーズに判断できるようになります。

周りの人が問題を解決する過程を観察する

問題解決が得意な同僚がいる場合は、その同僚が問題を解決する過程を観察することで、自分の問題解決能力を改善できることがあります。可能であれば、自分より問題解決が得意な同僚に、問題解決の手法を見せてもらえないか聞いてみましょう。自分に関連性のある質問をすることで、その手法を仕事で活用する際に役に立ちます。

問題解決能力をアピールするには

履歴書や送付状で問題解決能力をアピールすれば、採用企業にとって自分が価値のある人材かどうか、すぐに理解してもらうことができます。履歴書で問題解決能力をアピールするのは、それが応募する仕事と特に関連がある場合に留めましょう。たとえば、カスタマーサポートやエンジニア、管理職などの求人は、問題解決能力について応募書類に盛り込むのにぴったりです。

履歴書でアピールするには

履歴書の場合、問題解決能力をアピールする場所としては、スキル欄や実績欄が挙げられます。また、職歴欄で問題解決の具体的なエピソードを紹介する方法もあります。

スキル欄の場合、単に「問題解決能力」と書くのではなく、問題解決能力に含まれる主なスキルの中で自分が持っているものを挙げるとよいでしょう。たとえば、問題解決に役立つ具体的な専門スキルのほか、情報収集能力や決断力など問題解決に関係するソフトスキルを記載します。

その際は、エピソードを盛り込むことを忘れないようにしましょう。実際に問題を解決したときの具体的なエピソードを検討することは、履歴書を書く際だけでなく、「あなたが困難を乗り越えたときのエピソードを教えてください」といった面接官からの質問に答える際にも役に立ちます。

送付状でアピールするには

問題解決能力をアピールするには、送付状もうってつけの場所です。送付状の場合、自分が実際に問題を解決したときのエピソードを簡潔に紹介するとよいでしょう。あるいは、採用企業が解決しようとしている課題を特定して、自分ならそれにどう対処するかを説明する方法もあります。

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たとえば、採用企業の求人に「ソーシャルメディアでの認知度アップに貢献してくれる人材を求めている」と書かれている場合、各種プラットフォームにおけるブランド認知度を高める上で、自分にできる主な方法を挙げるという手があります。

問題解決能力は、キャリアのあらゆる段階でメリットがあります。履歴書の作成から求人への応募、そして面接や実際の仕事に至るまで、問題が生じた際にスムーズに解決できる能力があれば企業にとって価値があり、高く評価される優秀な人材となることができます。

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