働きたくないと思うのは当たり前!その理由や対処法とは?
多忙な業務に追われていれば、「働きたくない」と思う時がきっとあるはず。人間関係が辛い、こんなお給料ではイヤ、残業ばかりで体がもたない、パワハラがひどい——。無理をして心身を追い詰めては、元も子もありません。実際ほとんどの人が感じたことのある「働きたくない」ことへの内実や向き合い方、すぐにできる解決方法をアドバイスします。
更新日:2026/05/21
なぜ「働きたくない」と思ってしまうのか
「働きたくない」という気持ちには種類がある
ここ数年の民間調査において、一度でも「働きたくない」と感じたことのある人は7割〜9割と、大多数を占めています。「働きたくない」とは、ごく当たり前の普通の感情といえます。ただし、この感情には種類があります。たとえば、「今の会社や仕事に不満があって、働く意欲を失った」と「働くこと自体が嫌になった」では、その理由に大きな違いがあることは想像しやすいのではないでしょうか。では、この「働きたくない」の理由を掘り下げてみましょう。
「今の会社で働きたくない」の理由とは
まず、「今の会社で働き続けたくない」という感情。この感情はどのような理由から湧いてくるのでしょうか。会社や仕事への不満、または自分自身の環境が変化した、などの理由が考えられます。厚生労働省による雇用動向調査によると、前職を辞めた個人的な理由は、「給料等収入が少なかった」「職場の人間関係が好ましくなかった」「労働時間、休日等の労働条件が悪かった」が上位を占めています。ほかにも「会社の将来に対する不安」といった理由や、「仕事の内容が合わない・興味がもてない」「自分の能力・技能・資格が活かせない」「会社の将来に対する不安」などが高い順位を占めています。
転職入職者が前職を辞めた理由
男性では「給与」がトップ
女性では「労働時間・休日休暇」がトップ
男性
女性
12%
10%
8%
6%
4%
2%
0%
給料等収入が
少なかった
少なかった
職場の人間関係が
好ましくなかった
好ましくなかった
労働時間、休日等の
労働条件が悪かった
労働条件が悪かった
会社の将来が
不安だった
不安だった
参考:厚生労働省「令和3年上半期雇用動向調査結果の概況」をもとに作成
働く目的は何か
18〜29歳
75.3%
4.9%
7.9%
9.4%
2.5%
30〜39歳
73.7%
11.5%
7.7%
3.8%
3.3%
- お金を得るために働く
- 社会の一員として、務めを果たすために働く
- 自分の才能や能力を発揮するために働く
- 生きがいを見つけるために働く
- 無回答
出所:内閣府「国民生活に関する世論調査(令和3年度)」
「働くこと自体が嫌になった」の理由とは
仕事の内容や職場などを問わず、漫然と「働きたくない」という気持ちになることもあります。多忙を極めたことによる疲労であったり、働くこと自体にプレッシャーを感じてしまっていたり、他人との比較で自己嫌悪に陥ってしまったりと、こちらの「働きたくない」の理由はさらに多岐にわたります。加えて深刻度もまちまちといえるので、客観的な判断を仰ぐのが良いでしょう。厚生労働省では、働く人のための簡易的なチェック項目を公開しています。20問の設問形式になっており、約5分でできます。結果は0点から7点で表示され、仕事の負担度と、それに対するアドバイスが示される仕組みになっています。自分の「働きたくない」程度はどのくらいかを知るため、参考にしてみるのも良いでしょう。
参考:厚生労働省「働く人の疲労蓄積度セルフチェック(働く人用)」
「働きたくない」を解決するには
まず自分の「働きたくない」の自己分析から
「働きたくない」の原因は人それぞれです。何が原因なのかを探るため、まず自分が絶対これだけはイヤ、と情報を整理してみましょう。イヤなことは人間関係なのか、給与や労働時間・休暇への不満なのか、会社の将来への不安なのか。そうして最後に残ったものが自分にフィットした生き方、働き方と捉えられるのではないでしょうか。原因を見極めたら、「働きたくない」の感情は一時的で軽いものなのか、慢性的なものかを判断しましょう。理由や程度によって、それを解決する方法も変わります。疲労などによる一時的な「働きたくない」の感情だった場合
● 休暇・休養をとる
近年は在宅勤務の増加により、今まで経験しなかったストレスが発生し、それに対応できずに体調を崩す人もいるようです。メンタルヘルスに不安がある人は、可能なら医師に相談し、医師のすすめに従った対処を検討してみてください。そこまでではなくても、まずひと休みして心身の状態を整えるのは有効な方法のひとつです。無理のない範囲で休暇・休養をとってストレスから心身が解放された時間を持ちましょう。自分が好きなことや、これからの目標などを改めて考えることで、新たな気づきも期待できます。
● 自分に合ったリラクゼーション法を身につける(呼吸法)
国立精神・神経医療研究センターでは、こころの健康を保つためのセルフケアの方法をいくつか紹介しています。その方法のひとつとして、呼吸法によるリラクゼーションを推奨しています。ストレスが溜まると呼吸がいつもより速くなるとされ、これによって軽い頭痛や発汗、緊張やより強い不安やパニックが起こるといわれています。ストレスを緩和するためには呼吸を落ち着け、身体の緊張を和らげることが有効とされています。
呼吸法のやりかた
準備:楽に椅子に深く座り、両足が床についているようにする
STEP1:軽く息を吸う
STEP2:6秒間かけてゆっくり吐く 体の力を抜く
STEP3:3秒間息を止める 力を抜いて10分間繰り返す
STEP1:軽く息を吸う
STEP2:6秒間かけてゆっくり吐く 体の力を抜く
STEP3:3秒間息を止める 力を抜いて10分間繰り返す
● 適度な運動を生活に取り入れる
日々のストレス解消のため「楽しむ」気持ちで行う運動も有効です。勝ち負けや技術を競うのではなく、手軽で好きな運動を楽しい環境で行うことをおすすめします。運動にはネガティブな気分を発散させ、こころと体をリラックスさせ、睡眠リズムを整える作用があるとされます。特に効果があるとされるのが体の中に空気をたくさん取り入れながら行う有酸素運動です。軽いランニングやサイクリング、ダンスなどがこれにあたります。有酸素運動はハードルか高いと感じたら、近所の散歩や緑の公園で少しアクティブに時間を過ごすだけでもストレス軽減効果が期待できます。1日20分、体がぽかぽかして汗ばむくらいが目安となります。
● 親しい人たちとコミュニケーションを持つ
気心の知れた友人や知人と話すことで、「働きたくない」という気持ちが高じて起きる不安やイライラが解消される可能性があります。「働きたくない」という気持ちが整理され、解決方法が見えてくることもあるでしょう。自分ひとりでは解決できないことも、アドバイスをもらうことで明日への展望が開ける可能性もあります。
仕事や会社への不満から慢性化した「働きたくない」だった場合
● 副業やプロボノにチャレンジしてみる
最近の傾向としては、本業だけに多くを求めず、副業で輝いている人が増えています。ひとつの仕事に固執してやり続けるよりも、自分がやりたいことを副業で実現していくことで、本業への不満が減ったり、本業のパフォーマンスが上がったりすることが実際にあるようです。週末は趣味や特技を活かしてダンスの講師を行ったり、興味や関心を活かしてライター業をやってみたり、選択肢は無数にあります。
● 専門家に相談する
職にまつわるキャリアカウンセラーや公共の窓口など、専門家への相談も選択肢のひとつです。例えば、いまの仕事の悩みや、自分が本当に向いている仕事などについて、親身に聞いてくれアドバイスをもらうことも期待できます。厚生労働省では「こころの耳」という働く人のためのメンタルヘルス・ポータルサイトを開設しています。活用をおすすめします。
厚生労働省「こころの耳」
また、人間関係が悪化してハラスメントを受けた、という場合もプロに相談するのがいいでしょう。各都道府県の労働局にある「総合労働相談コーナー」は、電話でも面談でも相談可能なので気軽に利用できます。ここでは、ハラスメントだけでなく、いじめや雇い止めなどの問題にも対応しています。
厚生労働省「総合労働相談コーナーのご案内」
● 転職を検討する
思い切って転職を検討するのも選択肢のひとつです。職場環境をガラリと変えてしまえば、いま抱えている「働きたくない」という気持ちの原因を回避することが期待できるからです。まずは現在の仕事を継続しながら、キャリアの専門家にアドバイスをもらうことを検討してみましょう。本当に向いている仕事は自分が未経験の業界や業務である可能性もあるので、転職サイトなどで自分に向いた仕事は何かをフラットな思考で探してみるのもひとつの方法です。
転職を検討するにあたっては、イヤなことを我慢するよりも何より自分が納得できる生き方、自分が信じる価値観を優先して考え、選択・行動するのがポイントです。
● 休職する
「休職」は、最終手段ではありますが、本当に自分が納得してできる人生の歩み方を考え直し、そこに向かうための準備期間にできる場合もあります。もしかすると、いまの会社で部署異動を申請することでストレスを避ける道が開けるかもしれません。休まる時間を持てば、ほかにも納得できる解決法が見つかったり、転職を選択する結論となったりすることもあるでしょう。
● フリーランスの道を選ぶ
フリーランスとして独立するという道もありますが、注意しなければならないポイントもあります。高度な技術を持っていなければ、現在と同じ収入を得るのが難しくなるリスクがあります。また、組織に所属せず時間が自由になる分、今まで以上に自己管理が求められるようになります。昼夜逆転で仕事漬けにならないよう、気をつけたいところです。また職場の人間関係がイヤだからといってフリーランスを選択するのは、あまりおすすめできません。従来の職場のつながりでお仕事が保証される場合を除き、どうしても営業が必要となり、イヤな人づきあいを避けることが難しいからです。
「働きたくない」理由をしっかりと掘り下げて対応しましょう
「働きたくない」は、誰もが普通に持っている感情です。理由を掘り下げないまま、無理をして納得感のないまま働き続けたり、心身の不調に陥ったりしては本末転倒です。まず「自分の働きたくない感情の理由は何か」「自分が働くうえで本当にイヤなことは何か」を考え、そこから対策を考えましょう。解決の道はさまざまあります。自分に合った解決法を無理なく行い、望む就労条件や生き方を手に入れましょう。Indeedで次の仕事を見つけてみませんか?
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