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背景
株式会社メドレーは「医療ヘルスケア分野の課題を解決する」というミッションを掲げて 2009年に創業。地方医療の崩壊、高騰する医療費と国民皆保険の限界、医療現場での人手不足やスタッフの疲弊など、日本の医療の現状に強い危機意識を持ち、将来の医療のあるべき姿を見据えながら社会に貢献できるサービスを提供しています。いまでは、こうしたビジョンに共感した多くの医師達が現場を離れて参画するなど、医療従事者とエンジニアがチームを組み、サービス開発にあたる体制が特徴的です。
「ITの力で解決できる医療課題はたくさんある」と、デジタルマーケティング室室長寺町健さんは言います。これまでインターネットによる大きな変化が少ない領域だった医療だからこそ、ITを有効活用することで、医療体験は大きく変わる可能性があります。具体的には、医療・介護の人材不足を解消する求人サイト「ジョブメドレー」、スマートフォンの画面を通してオンライン診療が受けられる「CLINICS」、医師たちがつくるオンライン医療事典「MEDLEY」など、従来の医療の常識にとらわれない新しいサービスを展開し、患者さんやそのご家族、そして医療従事者が共に「納得できる医療」の実現を目指しています。
アプローチ
医療・介護領域は非常に職種が多く、主要サービスの一つ「ジョブメドレー」では、サイト全体で 50職種弱、約 10万件以上の求人情報を常時掲載しています。ただ、医療介護業界は慢性的な人材不足に悩まされていますが、この背景には 2つの課題があります。一つは、病院や介護系施設では採用専任の担当が少なく、せっかく求人に応募があっても、細やかな対応を取るのが難しいこと。二つ目は資格を保有していても働いていない人がとても多く、こうした人材の有効活用ができていないこと。
特に女性の場合、結婚などで一度現場を離れたまま復職していない人は少なくありません。そこで「ジョブメドレー」では、採用担当者が手間やコストをかけずに採用活動を行えるようなサービス設計にこだわる他、「ブランク可」や「育児支援あり」などの条件で検索しやすい仕組みを作り、潜在的な有資格者の復職を支援するなど、工夫をこらしています。とはいえ、自社サイトのみではどうしても露出の面で限界があり、また応募数にも地域や職種によって片寄りが生じてしまうのが実状でした。
こうした課題をクリアするためには Indeed のサポートが非常に重要だと寺町さんは言います「Indeed をご利用させていただいている理由は、全国を網羅していることです。我々全国の求人を扱っていますが、東京が本社ということもあり、全ての都道府県から求職者や転職者の方を集めるというのはなかなか困難です。」圧倒的な PV数がある Indeed を経由することで流入数が格段に増えたのはもちろん、全国津々浦々のエリアをカバーしているため、ローカルエリアにも非常に強く、課題であった地域格差の問題が解消されたそうです。
「 Indeedを経由して応募してきた求職者の入職率が高いことは、我々のビジネ スモデルにとって非常に大きな価値となっています。」
寺町 健 氏, デジタルマーケティング室 室長
株式会社メドレー
結果
医療業界の求人における重要なポイントは、単なる応募数ではなく入職率だと寺町さんは強調します。「我々としては、実際に入職し現場で活躍していただくことがお客様への一番の価値であり、その指標を重要視しています。Indeed 経由の入職率が高いことは、我々にとって非常に大きな価値となっております。」その理由として、求職・転職意欲の高い方は職種や地域など具体的なキーワードで検索するケースが多く、Indeed の場合、検索結果が常に上位に表示されるため、結果的に入職に繋がってゆくと寺町さんは分析しています。
日本の医療・介護の人材不足は、長らく続く深刻な問題です。人材不足による現場の疲弊をなくしたい、多くの求職者の方が自分にあった仕事を見つけて欲しいという目標を実現する道のりはまだ始まったばかりで、自社のサービスだけですべてを解決することは困難が予想されます。「そうした厳しい状況でも、Indeed の担当の方は我々のビジョンやビジネスモデルを理解し、献身的にサポートしてくれるので、我々のビジネスになくてはならない存在になっています。」と、寺町さんは Indeed に対して全幅の信頼を寄せてくれました。