鳳凰会グループ 名取熊野堂病院

「工夫次第で求職者のニーズに本当にフィットした情報発信ができるIndeedのおかげで、大きなミッションを達成できました」

鳳凰会グループ 名取熊野堂病院, 市毛聖太氏 人財対策部 鳳凰会グループ 名取熊野堂病院
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1984年に仙台市に隣接する名取市に開院した名取熊野堂病院。鳳凰会グループ 医療法人社団 熊野会に属する同院は、開院以来、地域医療を担ってきました。ところが2018年に看護師・准看護師(以下:「看護師」という)離職によって、ベッド数の維持が困難になり、適切な医療の提供が難しくなるという危機を迎えます。その危機を乗り越えるために、新たな看護師の採用に奔走した鳳凰会グループで人財採用を担当する市毛聖太氏に、Indeedを利用した採用活動について聞きました。

課題、アプローチ、成果

課題

半年間で10名の看護師を採用するために

宮城県名取市にある名取熊野堂病院は、精神科と内科を中心に診療にあたっています。職員は約70名で、そのうち看護師と准看護師が合わせて約60名。ベッド数は112床です。地域の医療に欠かせない病院として親しまれていましたが、2018年に問題が発生しました。病院長の引退や組織の変更などが重なって看護師の離職が相次ぎ、入院用ベッドを半分程度しか稼働できない状態に陥ってしまったのです。

ベッド数に対して必要な看護師の数が法律で定められているので、このままの看護師数では、入院患者さんが転院を余儀なくされてしまいます。そうした事態を回避するには、半年間で10名の看護師の採用が必要になりました。そこで、こちらの病院が鳳凰会グループの一員であることから、採用活動の担当として、私がグループの本部から派遣されることになりました。

新たに採用活動をスタートするにあたって、まず取り組んだのが同じエリア内にある他の病院の調査です。地域における名取熊野堂病院の評判、待遇や勤務条件などで他の病院に比べて優れている点などを徹底的に調べ、看護師に応募してもらうために必要なことや、アピールすべきポイントについて、いくつもの仮説を立て検討を重ねました。その中から推すべきポイントとして上がったのは、「多様な働き方から、自分に合ったものを選択できること」と、「夜勤手当が他の病院などに比べて高いこと」でした。

そして、こうしたアピールポイントを盛り込んだ求人情報を、”スマートフォン上で”求職者の方々に見てもらうべく、Indeedを利用して発信することにしました。

市毛聖太氏

「Indeedの担当者から、さまざまなデータや過去の事例などをもとに、きめ細かいアドバイスを受けることができたのは非常にありがたく、また、心強く感じました。」

市毛聖太氏,人財対策部 部長, 鳳凰会グループ
鳳凰会グループ 名取熊野堂病院

アプローチ

取り組みのポイントは、病院業界の常識の打破

スマートフォンで求人情報を見ていただく、というところに注力しようとしたのは、地域や他病院を調べる中で、病院という業界の旧態依然とした姿に、改めて気づいたからでした。多くの病院が採用活動で使うのは、今も地域の紙媒体やハローワークが中心。これでは広い年代へのアプローチは難しいと感じました。また、エントリーや問い合わせの連絡も外来受付時間の9時から17時となっており、現在別のお仕事をされている方が問い合わせを行うことは難しい状況でした。そうした「求職者からのアクセスのしづらさ」を解消するべく、今や誰もが持っているスマートフォンで、24時間いつでも情報に接することができる仕組みにしようという考えから、採用関連のサービスのなかでも求職者の「モバイルからの利用率が88%」であるIndeedの利用を決めました。

また、病院の当たり前として、看護師が正社員として採用される条件は、日勤、夜勤を含めて4交代の勤務に就けることとなっていました。これも、働くことへのニーズが多様化し、より柔軟な働き方ができる職場が求められるようになっている今の社会には合わないと考え、日勤だけ、夜勤だけの正社員コースを設けました。子育て中で夜勤は難しいが、看護師として働きたいといったニーズが必ずあると考えたわけです。加えて、実は当院は地域内の他院より夜勤手当が高いことが分かり、それもアピールポイントに加えました。

これらの要素が求職者にとって魅力的なものだと気付けたのも、それを実際に求人票の盛り込むことにしたのも、Indeedの担当者との会話を通じてのことです。調査に基づいていくつもの仮説を立て、検討を加えていても、いざ、選ぶとなると迷いますし、不安なものです。しかも担当は私ひとりなので、相談する相手もいません。そうした状況の中で、Indeedの担当者から、さまざまなデータや過去の事例などをもとに、きめ細かいアドバイスを受けることができたのは非常にありがたく、また、心強く感じました。

成果

Indeedを利用して12名の採用を達成

結果として、名取熊野堂病院における看護師の採用活動は、約3カ月で15名の応募があり、12名の採用という結果を収めることができました。前年までの採用に関する問い合わせが、大体年間7件程度だったので、大きくジャンプアップしたことになります。採用単価も約7万円と従来に比べて大幅に下げて、私のミッションはひとまず無事完了しました。

Indeedを利用する中で、求職者の目線で発信内容や発信の方法を考えることの大切さと、それを徹底することで大きな結果につながることを学びました。先ほど申し上げたアピールポイント以外にも、たとえば、スマートフォンで求人情報を見ていただくことを意識して改行を多く入れて情報を読みやすくしたり、見出しで業務内容や待遇などをしっかり語ることで、ホームページなどで確認しなくても応募できるようにしたり、といった具合です。

名取熊野堂病院での取り組みの後、別のエリアの2つの病院でも、看護師の採用を担当することになりました。Indeedを利用して取り組んだ結果、1つの病院では半年で6名、もう1つの病院では1カ月で5名と、いずれも目標としていた人材を、予定の期間内で獲得することができました。私たちの鳳凰会グループでは多くの病院・クリニック・介護施設があるので、こうした経験を活用する余地はまだまだあると考えています。看護師や介護士の不足が全国的にいわれていますが、働きやすい環境を整えたり、採用情報の提供方法を時代に即した新しいものにしたりすることで、業界全体の状況は改善できるのではないでしょうか。

 

企業プロフィール

鳳凰会グループロゴ

鳳凰会グループ
名取熊野堂病院

宮城県名取市高舘熊野堂岩口下68-1

http://houou-kai.jp/

鳳凰会グループのシンボルマークについて
私ども鳳凰会グループのシンボルマークは
「医療」「看護」「介護」の3つの輪を表現しています。
バランスよく光り輝き、お互いを助け合い、協力しあって一人一人の患者様をトータルにケアするコンセプトを表現しています。