有限会社村越工業

"採用数よりも先に、応募数を増やすこと。それができて初めて、採用基準がつくれます。Indeedを利用して求人票を充実させ、応募者を増やせました"

村越 翔太, 営業 有限会社村越工業
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創立から40年以上にわたり、高知県で解体工事を専門としてきた有限会社村越工業。3年前までは採用活動を担当する社員がおらず、年間に1~2人の応募しかありませんでした。

新卒採用と中途採用を合わせて年間10~20人は応募がある状態をつくりたいと考え、同社はIndeedの利用を始めました。開始時から継続的に応募があり、現在はほぼ目標通りとなっています。

今回は、村越工業で採用・広報業務と営業職を務める村越 翔太さんに、Indeed活用までの経緯と採用活動で意識していること、今後の展望について伺いました。

課題・アプローチ・成果

【課題】

年間1~2人しか求人の応募がなく、「自社にフィットする人を選ぶ」という視点を持つことすら難しかった

【アプローチ】

利用開始時から継続的に応募があったIndeedをメインに求人掲載。経験年数ごとの役割を記載するなど、求職者が仕事をイメージしやすい求人票を作成した

【成果】

目標に近い、年間10人以上の応募が実現。求人票と面接の工夫により、未経験の中途採用者も高い定着率となっている

採用における課題

応募者を増やし、より自社に合う人を選ぶようにしたかった

当社は、高知県内で建物の解体工事をしている、解体工事専門業者です。一般住宅の解体もおこなっていますが、基本的にはビルやプラント、商業施設、学校、病院などの中・大規模な建物の解体工事をメインとしています。

解体というと「壊す」「更地にする」というイメージを抱かれるかと思いますが、当社は生まれ変わろうとする場所の「基盤をつくりあげる」という志と誇りをもっています。

また、近年は解体業に求められるニーズが多様化しています。環境や近隣の皆さまへの配慮など、社会からの要請に応えながら、お客さまの課題を解決する解体方法を遂行しなくてはなりません。

こうしたニーズに応えるため、私たちは新しい技術や、現場に応じた機械の投入、施工前の事前検討会といった取り組みを積極的におこなっています。

採用活動を始めたのは、私が入社した2022年です。それまで当社には採用担当者がおらず、新卒採用も中途採用も、本格的な活動はしていませんでした。

年間に1~2人は応募があり、採用していましたが、応募者をもっと増やすことが課題でした。

というのも、応募者自体が少ないと「次は当分応募が来ないかもしれない」という懸念があり、「その人が自社にフィットするかどうか」という視点が弱くなってしまいます。

もちろん、これまでも当社に必要な人材を採用していましたが、より意図的に会社の人員を構成できるよう、年間で10~20人は応募があるようにしたいというのが、当初からの目標です。

内訳として、新卒は年に1~3人、中途採用は毎月1人以上から応募がある状態をつくりたいと考えていました。

 

"採用数よりも先に、応募数を増やすこと。それができて初めて、採用基準がつくれます。Indeedを利用して求人票を充実させ、応募者を増やせました"

村越 翔太, 営業
有限会社村越工業

アプローチ

手軽に始められるIndeedを利用し、求人票と面接の内容を充実

Indeedを利用し始めたのは、採用活動を本格的に始めたのとほぼ同時期の2022年です。転職活動を経験した複数の知人や、参加した採用活動セミナーの講師の方などからIndeedの名前をよく聞いていました。

求職者としての経験と募集者側としての経験、どちらの話を聞いても、「Indeedに求人を掲載すれば、そのままIndeed経由で応募を受ける場合もあれば、直接会社へ問い合わせが来る場合もある」と分かりました。

求人情報を無料*で投稿できる点も後押しとなり、「まずはIndeedでやってみよう」ということで始めました。

求人票に書く内容は、セミナーで勉強したり、他社の経営者のお話をうかがったりして、充実させていきました。

当社の仕事をイメージしやすいように工夫した点は、経験年数が増えるにしたがってどのような役割を担うことになるかを、求人票に記載したことです。

たとえば、入社して最初の約1年は工具を使った手元の作業が中心、2~3年目になると、免許を取ったうえでトラックの運転、3~5年目ぐらいになると重機のオペレーターになるといった具合です。

年数を重ねるごとに作業の熟練度は変わりますし、人によって希望も異なります。「手作業を極めたい」「ダンプトラックの運転手として運搬をしたい」「重機でどんどん解体したい」など、さまざまです。現場を統括する職長を目指す人もいます。

経験や役割によって、基本給や職能手当の金額が変わりますので、それも求人票に記載したうえで、面接で説明しています。

ちなみに面接では、特に未経験者が入社後に抱くギャップを最小限にできるよう、工事事例の画像を見せながら、解体業の良い面も悪い面も説明しています。

よくある誤解は、「解体業は危険で、肉体労働ばかり」という印象です。安全性に配慮すべき場面は多々ありますが、当社は大きい建物の解体工事が中心で、建設業界のなかでも安全面に対して特に厳しいスーパーゼネコンと取引をしています。

そのため、「何よりも安全第一」で工事を進めるよう、対策をしっかりおこなっているのが特長です。

また、どちらかというと体を動かす場面よりも、大きい重機を操作する場面のほうが多いと思います。実際、当社の工事部長として第一線で大きい建物を壊している社員も、体格は細身です。

「若いうちしか活躍できない」ということもありません。機転が利く、現場監督とコミュニケーションを密に取れる、機械の操作技術が優れているといった人は、経験を積めば積むほど最前線で活躍できます。

悪い面に関しては、夏の暑い時期に作業をする際の体調管理の大切さ、商業施設など建物によっては土日・祝日や夜間に工事をする必要があるといったことを伝えています。

デメリットを隠して採用すると、入社した方も結局すぐに退職してしまったり、仕事に対してマイナスのイメージを抱かれてしまったりすると思うので、面接を相互理解の重要な機会ととらえて、なるべくギャップを埋めるようにしています。

成果

応募者の母集団形成に成功。リソースを整え、新事業や拠点増も目指したい

Indeedで求人を掲載し始めて約3年経ち、現在はおおむね目標どおり、年間に10人以上から応募をいただいています。

採用した現社員は他業種から挑戦してくれた人が8割ぐらいですが、面接の段階でこの仕事の良い面も悪い面も伝えているので、定着率は高いです。未経験であっても自分が担える役割を積極的に見つけて、活躍してくれています。

たとえば、長距離のトラック運転手として20年以上の経験があった社員は、その運転技術を活かして活躍しています。ダンプを運転できる人材が不足しているので、とても助かっているところです。

運転技術はもちろんですが、面接のときに人柄の良さを感じました。当社のメンバーと相性が良さそうで、それも採用の決め手でした。

ほかに、小売業から転職した社員もいます。全くの未経験でしたが、重機に以前から興味があったそうで、今後の目標はオペレーターになることです。各現場で活発に動いてくれているので、ほかの社員にも良い影響を与えています。

一方で、解体業経験者も中途入社しています。前職では戸建て住宅の解体をしていた人、限定的な工事を担う下請け会社に勤めていた人など、経験はさまざまです。

当社を志望する理由としては、扱う案件の大きさや福利厚生面があるようです。経験者から、今後のキャリアを考えて選んでもらえるのも嬉しいですね。

人手不足が深刻化するなか、会社が持続的に成長していくために必要なのは、採用の段階で自社にフィットした優秀な人材を獲得することだと思います。

当社の今後の方針は、引き続き応募者を増やしつつ、面接を2~3回重ねて、より良い採用ができる体制を築くことです。

また、現状は既存顧客に満足いただけるサービス提供が精一杯なので、採用体制を整えた暁には今以上のサービスを提供し、既存事業との相乗効果がある事業の立ち上げや、他拠点への展開などもおこなっていければと思います。

そのためにも、Indeedを活用した採用段階の母集団形成には今後も注力していきたいですね。

高知県内の同業界における採用活動について聞くと、他社も採用担当者がいなかったり、採用ノウハウがなかったりする状況が多いようです。

私も最初は手探りで、いろいろなサービスを使いましたが、継続的に応募が来るのはIndeedだけでした。その実体験もあり、応募者を増やしたい企業にはIndeedの活用をおすすめします。

採用数よりも先に、応募数を増やすこと。それができて初めて、自社の採用基準がつくれるからです。

極端にいえば「応募がありすぎて対応しきれない」くらいの状態を目指すことが、良い方に出会うために必要なのではないでしょうか。

私たちもそうなれるよう、今後もIndeedを活用し、より魅力的な労働環境を提示できるようにもしていきたいと思います。

*利用規約、掲載基準、使用制限が適用されます。


有限会社村越工業

高知県高知市仁井田4586-3

高知県内でビルや商業施設などの中・大規模な建物を中心に解体工事業を営む。解体業は形に残らない仕事だからこそ「仕事の仕方」に差が表れるという考えのもと、豊富な機材と技術を駆使して、人にも環境にも安全な解体工事を行っている。

 

※インタビュー内容は、2025年1月20日時点のもの